首相室傘下の公職者倫理支援官室が行った、民間人に対する違法な査察をめぐり、証拠となるパソコンのハードディスクを破壊したとして、同室のチャン・ジンス元主務官(39)と共に起訴されたチン・ギョンラク元総括支援課長も、二審の審理が行われていた昨年、民間人査察事件の真相について外部に暴露しようとしていたことが、21日までに分かった。 チン元課長は2010年8月末に逮捕され、同年11月末に一審で実刑判決を受けた。昨年4月の二審では執行猶予付きの判決を受け、現在は大法院(日本の最高裁判所に相当)の審理に臨んでいる。 捜査当局のある幹部は21日「チン元課長は一審で実刑判決を受けた際『(政権が)私を守ってくれると言っていたのに…我慢ならない』と激怒し、事件の真相について暴露しようと考え、弁護士と法的な問題について検討を重ねていた。だが当時、法曹界の関係者たちが間に入り、暴露を止める動きを見せたと聞いている』と語った。検察も当時、チン元課長が暴露する準備を進めているとの情報を入手し、動向を注目していたという。 検察の関係者は「実際、チャン元主務官よりも、チン元課長が暴露する可能性が高いとみていたが、チャン元主務官が暴露したため驚いている」と語った。 チャン元主務官はこの日、あるインターネットメディアを通じ、チン元課長の暴露に向けた動きを裏付ける内容の録音資料を公開した。二審の審理が行われていた当時、電話で話した内容を録音したとみられる同資料は、大統領府の雇用労使担当秘書官室の行政官だったチェ・ジョンソク氏がチャン元主務官に対し「チン・ギョンラク課長がきょうの裁判に向け、相次いで証人申請を行い、誰だか知らないが大統領府の首席秘書官を証人に立てたようだ。何でそんな騒ぎを起こそうとするのか。理由が何なのかと思うと、やりきれない。チャン・ジンスも犠牲になっているのに、あなたがそんなことをしたら、何か得することがあるのか、と説得しているところだ」という発言が登場する。なお、同資料には、証人申請した首席秘書官が誰なのか、またチン元課長がなぜ証人申請したのかという点についての内容は含まれていない。 結局、チン元課長が暴露することはなかった。当時の裁判所の関係者は「チン元課長は大統領府の首席秘書官を証人申請したことも、裁判で言及したこともない」と語った。  一方、捜査当局の関係者は「間に入った人たちが説得し、チン元課長に暴露を断念させたと聞いている」と話した。だが最近、チャン元主務官が「チン元課長が昨年6月ごろ『大統領府のイ・ヨンホ元雇用労使担当秘書官が苦労して用意した金だ』として、私に2000万ウォン(現在のレートで約147万円、以下同じ)が入ったショッピングバッグを渡した」と暴露した内容などから考えて、チン元課長もイ元秘書官または別の人物から『口止め』の見返りを受け取った可能性があるとの見方が出ている。 任太煕(イム・テヒ)元大統領室長は、チン元課長が逮捕された直後だった10年の秋夕(チュソク=中秋節)の前後、チェ・ジョンソク元行政官を通じ、チン元課長の家族に金一封を届けさせたことが最近明らかになった。 一方、チャン元主務官の弁護人の李在華(イ・ジェファ)氏はこの日「大統領府民政担当首席秘書官室の張錫明(チャン・ソクミョン)公職者綱紀担当秘書官が登場する録音資料を検察に提出した」と発表した。張秘書官は、チャン元主務官が最近「昨年4月半ば、首相室のユ・チュンリョル公職者服務管理官(当時)に命じ、私に5000万ウォン(約368万円)を渡した」と名指しした人物だ。 なお、李弁護士は、この日午後2時に検察に出向いた際「録音資料には張秘書官の声が含まれている」と発言したが、同11時ごろ帰宅した際には「声は含まれていなかった。間違いだった」と釈明した。 一方、張秘書官は「チャン・ジンスという人物は知らず、電話で話したり、金を渡したりしたこともない」と主張している。


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