住宅の天井に付けるLED(発光ダイオード)シーリングライトで、癒やし効果やスピーカー搭載など省エネ以外の機能をうたう製品が増えている。LED照明は東日本大震災後の電力不足で注目されたが、普及が進むにつれて「節電効果はもはや当たり前」(メーカー)に。各社は付加価値を強調してシェアを拡大する戦略だ。 シャープが16日に発売する3機種(市場想定価格約5万5000~7万5000円)は、リモコンを使って光の色を八重桜の濃いピンクとソメイヨシノの淡いピンクの「さくら色」に変えられる。高齢者施設などでの実験で、薄紅色の光に幸福感を覚える人が多かったことや、寝付きが早くなるなどの結果が得られたため製品化した。 桃井恒浩LED照明事業部長は「ただ照らすだけでなく、健康をサポートする商品に進化させた」と強調。現在3割程度のシーリングライトのシェア拡大を目指す。 NECライティングは6日、東京都内で開かれた展示会で、スピーカーを搭載したライトの試作機を披露した。無線通信機能を使い、スマートフォン(多機能携帯電話)で再生した音楽を聞けるほか、光の色合いも調整できる。スピーカーはパイオニアの協力を得て開発し、年内にも5万円程度で発売する予定だ。 パナソニックが1日に発売した2機種(市場想定価格約6万5000~7万円)は、真下の机などに光を集め、勉強やパソコン作業をしやすくする「スポット光」機能が特徴。カバーには汚れが付きにくい独自のコーティング技術も盛り込んだ。 東芝ライテックも昨年11月、緑や紫など最大3250色を表現できる新製品(希望小売価格13万3350円)を発売。2月には薄く平らな形で天井との一体感を高めた新商品を投入した。 調査会社のGfKジャパンによると、シーリングライト市場に占めるLEDの割合は、昨年2月の2・5%から今年2月は49・9%に急増した。ただ、需要拡大に伴って参入企業も増加。「競争激化で価格は下落傾向にあり、差別化しないと生き残れない」(電機大手)との声もあり、今後も高付加価値化が進みそうだ。【竹地広憲】


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