◇HPに公開、活用呼び掛け 札幌市内の小学校教諭3人が、札幌管区気象台と共同でインターネットを活用した地震の学習教材を作製し、気象台ホームページで公開している。東日本大震災の5カ月前に完成したが、震災後の教材を使った授業では児童から実感を伴った反応が返ってきているといい、全国での活用を呼び掛けている。 教諭と気象台職員らのチームは10年1月、小5社会科の授業で使える教材と指導案作りに着手。同10月から公開を始めた。ホームページには、防災に関する学習教材を単元やキーワードで探せるコーナーも設けた。 「くらしを支える情報」の例として緊急地震速報を取り上げ、(1)地震のメカニズム(2)緊急地震速報の仕組みや技術的な背景(3)速報を見聞きした時の対応--などを分かりやすく説明。単に紙を配るのではなく、実際の速報が流れる場面や津波被害などの動画をパソコンで見せながら進めるようになっており、子供が自分で調べて学ぶ工夫も施した。こうした防災教材は全国でも例がないという。 札幌市立幌西(こうさい)小は昨年12月、この教材を使った授業をした。「あれが緊急地震速報だったんだ」。震災発生時はよく分からずにテレビを見ていた子供たちが、理解を深める様子が伝わったという。教材作製のリーダーを務めた同小の安達正博教諭(47)=写真=は「震災で教師の意識も変わった。学校は子供の命を守る最前線。被害を最低限に抑えられる知恵を、きちんと教えたい」と話す。 1時間用と4時間用があり、いずれも利用は自由。札幌管区気象台の「防災教育の学習素材」コーナー(http://www.jma-net.go.jp/sapporo/bosai/bosai-sozai.html)で見ることができる。【中川紗矢子】3月11日朝刊
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