週末アキバ特価リポート:  年末年始に、自作PCの“安い”というイメージを引っ張っていたのは、間違いなくDDR3メモリだった。今週末も、8000円を割る1枚8Gバイトの2枚セットや、2000円台の4Gバイト×2枚セットなどが各ショップに並んでいる。しかし、この状況も長くは続かない、という声がちらほらと聞こえるようになった。 【拡大画像、ほか】  パソコンショップ・アークは「工場の生産ラインの切り替わりや為替相場の関係などで、週明けくらいからDDR3メモリの仕入れ値が上がるというウワサが流れていますね」と語る。ツートップ秋葉原本店も「仕入れ値が2割増しになるなんて情報も入ってきます。もうすぐ(生産ペースが下がり、メモリの単価が上がりやすい)旧正月シーズンに突入しますし、今が底値になる可能性は高い気がします」と話してくれた。  仕入れ値が一時的に変動しても売値がすぐ反応するとは限らないが、DDR3メモリは各店が戦略的な価格で大量に売り出しているため、バックヤードで何か動きがあれば表に出やすい。なかには、すでに「保険をかけて今のうちにメモリを値上げしている店があるかもしれないと、我々も随時チェックしているんですよ」というショップもあり、相場の動きに神経を走らせる動きが広がっているのは確かなようだ。  とはいえ、昨年秋のHDDのような2~3倍にも達する大幅な値上がりはなく、「まだウワサなので何ともいえませんが、まあ、上げ幅が大きくて3000円だったものが3500円になる程度だと思いますよ。マシン1式組む予算を考えたら、ほんとんど影響がないくらいでしょう」(フェイス秋葉原本店)という見方が大半だ。  それでも、「現在の激安モードにブレーキがかかるのが怖い。HDDも落ち着いたとはいえ、タイ洪水前の価格には全然及びませんし、DDR3メモリーが高くなってしまうと、連休にアキバに来た人がこぞって買いたくなるような、特価の主役が不在になりますから」(某ショップ)と、深刻に心配がる声も少なくなかった。  買い手側からすれば微々たる動きかもしれないが、なるべく安くDDR3メモリを買いたいという人は、この週末あたりに電気街を訪ねたほうがいいかもしれない。 ●FX-8150 Special Editionが余裕で買えるかもしれない  各ショップの特価品とともに注目したいのが、ハイエンド系CPUの動向だ。入荷数の少ない人気パーツは、流通がストップするなか大勢の来客を迎える年末年始を過ぎると、入手困難レベルが数段上がるのが普通。しかし、今回は少し事情が違う様子だ。  コンシューマー向けのCPUで、現在最も入手しにくいのは、インテルのSandy Bridge-E下位となる「Core i7-3930K」。上位の「Core i7-3960X Extreme Edition」が潤沢に出回っている現在、3930Kだけが売り切れとなっているショップは多いが、自社ブランドマシンを手がけているショップを中心に、バルク品の3930Kがある程度ストックされるようになっている。  CPUクーラーやメモリなどとセットでバルク3930Kを販売しているドスパラ パーツ館は「3960Xは8万円台半ばと高価なので、X79組むなら3930Kと決めている人は圧倒的に多いです。それでもリテール品が全然入荷できないので、バルク品を扱うようになりました。ある程度は数量をそろえているので、すぐに売り切れるということはないと思います」と話す。  そのドスパラ パーツ館のCPUコーナーに、日本のみ合計500個生産されたというAMDの限定CPUセット「FX-8150 Special Editon」が複数台残っていたのが印象的だった。FX-8150もレアなCPUとして昨年話題になっていたが、年末に入荷した分が現在もある程度在庫されている様子だ。同店は「ある程度需要が満たされた感があるのかもしれません。一方で、『どうせ買えないんだ』とあきらめている人もいると思うので、そういう方にどんどん知らせていきたいです」と語っていた。 [古田雄介(ぜせ),ITmedia]


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