◇「プライバシー保護に配慮」 犯罪を抑止し地域の治安を向上させようと、商店街に防犯カメラ計20台を設置する社会実験が10日、桐生市内で始まった。群馬大工学部の藤井雄作教授(電気電子工学)の研究室が主催し、地元商店街が店先などに防犯カメラを設置。今後1年間、住民アンケートを複数回実施し、体感治安が向上するかどうかなどを調査する。【塩田彩】 設置場所は同市本町5~6の本町通りの約800メートルと、末広町の末広町通り沿いの約500メートル。実験には同研究室が文部科学省の補助金を受けて開発した防犯カメラを使用する。カメラには熱・モーション感知センサーが付き、動く物体を認識した時のみ10秒間録画する。夜間は録画時にライトが点灯する。 藤井教授によると、自治体などが導入している防犯カメラは1台数百万円するものもあるが、実験で使う防犯カメラは1台約1万5000円と格安。カメラに内蔵されたメモリーカードに録画され、メモリーカードをパソコンに移してチェックする。8月からカメラの設置を始めたが、ある商店主の男性(63)は「カメラ設置以後、店のシャッターへの落書きがなくなった」と話した。 一方、プライバシーの侵害を懸念する声もある。10日にあった社会実験の説明会では「撮られるのは嫌だというお客さんもいる。プライバシー侵害にはあたらないのか」といった声が上がった。また、メモリーカードの管理を懸念する指摘もあった。 研究室は実験にあたり「他人の権利、プライバシーを不当に侵害しないよう配慮しなければならない」とする運用ガイドラインを策定したが、法的拘束力はない。藤井教授は「プライバシーがしっかり保護されるよう実験の中でガイドラインを改定していく」と話している。12月11日朝刊
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