◇不参加なら工業137億円減 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)による県内農林水産業と工業への影響額の試算を、仁坂吉伸知事が7日の県議会本会議で明らかにした。TPP参加で農林水産物の産出額は約11%、約136億円減少し、不参加時は県内企業の生産額が約137億円減少するとした。マイナス面が目立つが、県によると、参加時の工業分野のプラス面の算出ができないため、未知数の部分があるという。 県によると、参加した場合、現在のTPP参加国や、ASEAN加盟国、韓国、カナダ、メキシコの計18カ国で関税が撤廃されると想定し、政府の補助などがない最大の影響額を出した。08年産出額ベースで試算すると▽米や温州ミカンなど農産物は121億3000万円▽牛肉など畜産物は13億7000万円▽マグロなど水産物が1億3000万円--の減となるなど計約136億円減少するとした。輸出はミカンや柿などが350万円増加するだけだった。 一方で、不参加の場合、工業分野は韓国製品との競争で計17カ国向けの輸出額が減るとし、部品や部材を含めた09年の県内企業の生産額ベースで試算すると、車やパソコン、編み機などが計約137億円減少するとした。 浅井修一郎議員(自民)の一般質問に答えた仁坂知事は「退くも地獄、進むも地獄。一番正しい選択をし手当てをするということを(政府に)言っていかないと、軽々しく賛成できない」と述べた。【山下貴史】 ……………………………………………………………………………………………………… ◇農林水産物への影響(単位100万円)(%) 産出額 影響額 減少率 米 8300 7055 85 温州ミカン 25700 2570 10 中晩かん 5000 2500 50 牛肉 930 811 87 豚肉 170 115 68 鶏肉 2200 440 20 エビ 842 56 6 イカ、タコ 624 23 3 カツオ・マグロ類 1993 52 3 合板原木 128 8 6 -------------------------- 合計 128680 13630 10.6 ◇工業分野への影響(単位 億円)(%) 生産額 影響額 減少率 輸送機械(車関連) 1138 19 2 電気・電子向け 1558 66 4 一般機械向け 1248 52 412月8日朝刊
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