インド政府は、推定総額2000億ルピー(約3060億円)を投じて光ファイバー網の全国整備計画に着手しているが、計画の完成を待たずにパソコンを必要としない携帯電話回線でインターネットに接続する国民が急増中だ。 同計画の目的は都市部と地方の情報格差の解消などで、政府は全国50万の村に光ファイバー網によるネット接続環境を提供するとしている。 現地経済紙ビジネス・ラインなどによると、米調査会社ニールセンはインド国内のネット利用者調査を行い、昨年のネット利用者数が前年の約4倍となる4700万人に達したと発表した。このうち約25%にあたる1180万人が携帯電話でネットを利用、さらに590万人はパソコンの利用経験がないという。 同社では昨年、高速データ通信などを可能にする第3世代(3G)携帯回線が本格導入されたことで携帯電話によるネット接続が急増したと分析している。人口(約12億人)に対する普及率で携帯電話は80%とパソコンの3%をはるかに上回っており、今後も同国内のネット利用は携帯電話が中心になると指摘する。 米調査会社テレジオグラフィーによると、同国内の3G携帯回線の加入者数は今年3月末で1220万人を超え、先行サービスを開始していた高速大容量通信サービスの加入者1150万人を早くも上回った。印調査会社リサーチ・アンド・コンサルタント・サービシズは3G携帯回線への加入者数は今後3年間、年80%を超えるペースで増加すると予想している。 携帯電話によるネット接続に対する国民の関心も高まっており、新規購入の際に重視する機能として従来のカメラやラジオなどの機能に加えてネット接続機能と答える消費者も急増中だという。 同国の携帯市場で最大手のノキア(フィンランド)が地方での販売増を狙って6000ルピー以下の3G対応機種を充実させる方針を発表するなど、専門家は端末の低価格化が進めば携帯電話によるネット接続がいっそう加速すると予想している。(ニューデリー支局)
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