○簡単かつ素早くバックアップを実行 パソコンを日常的に使用する場合に重要となるのが、バックアップである。バックアップツール自体は、Windows XPやWindows 7にも標準搭載されていることや、作成したデータの復旧に用いる労力のことを考えれば、バックアップがどれほど重要な作業なのか改めて説明するまでもない。バックアップという概念はパソコンの歴史と連動するほど古いのだが、それでもバックアップすることを忘れてしまう。 【拡大画像や他の画像】 用語が難しいのも、敬遠しがちになる原因かもしれない。フルバックアップや差分バックアップ、増分バックアップとバックアップ自体にも複数の種類が存在する。めんどうで気が進まないのも頷ける。重要であることは承知していながらも、後回しになってしまう。それがバックアップという作業ではないだろうか。 初心者でも簡単に使えるバックアップソフトウェアの一つが「ファイナル丸ごとバックアップ 2011版 ver5.0」である。安価ながらデータバックアップやOS設定のバックアップ、増分バックアップやスケジュール実行といった基本的な機能は網羅。初心者にもやさしい「おまかせバックアップ」は、実行時に必要な各種設定を自動判断し、数クリックでバックアップを実行できるというものだ。それでは機能を確認してみよう。 初回のバックアップでは、ユーザーが操作する場面は少ない。オプション設定として、バックアップが正しく実行されたかデータを検証する設定やバックアップデータを仮想ハードディスクへの変換設定、バックアップ完了後のパソコン操作も選択できるが、基本的にはいずれも不要である(図01~02)。 初期状態では、圧縮形式の一種であるLZNT1が使用できるが、バックアップオプションからより圧縮率の高いBZIP2形式を選択することも可能だ。もっとも、バックアップデータの作成に要する時間が延びてしまうので、圧縮形式は初期状態のまま使用した方がいいだろう。 一つ気になるのが、バックアップデータの保存先だ。「おまかせバックアップ」ではバックアップデータが「C;\ProgramData」フォルダ下の専用フォルダ内に作成されるため(Windows 7の場合。Windows XPの場合は、C:\Documents and Settings\All users\Apprication Data下)、OSをインストールしたドライブ(Cドライブ)への復元が難しい。また、日常的に使うメインドライブへバックアップデータを保存するのは、空き容量やパフォーマンスへの影響を考えると避けるべきである。 パソコンに接続している内蔵ドライブすべてをバックアップ対象に含んでいるための判断だと思うが、パソコンが起動しなくなった場合にCドライブへバックアップデータを復元する事態を想定すると、外付けハードディスクドライブなどをバックアップ先として選択すべきだろう(図03~09)。 ○安価ながらもしっかりとした機能 バックアップデータを書き戻す復元作業は、Windows上や製品DVD-ROMから起動するWindows PE(Preinstallation Environment)上から実行できる。今回はパソコンが起動しなくなった状態を想定し、Windows PE環境から復元操作を行ってみたが、解像度の変更やデバイスドライバを追加できるのは、操作に慣れたユーザーにとってもうれしい機能だ。スタートメニューも使いやすいものを備えている(図10~11)。 「おまかせバックアップ」と同じく、復元操作も簡単なステップで実現。トラブルが発生し、急に対処しなければならない場合にも、落ち着いて復元操作を実行できるだろう。「パソコンはよくわからないが、とにかくバックアップだけしたい」、「復元操作もできるだけ簡単に済ませたい」というパソコン初心者のニーズに応えようとする試みが感じられる(図12~17)。 バックアップの実行を忘れがちな方は、タイムスケジュール機能をお勧めする。詳細メニューから呼び出せる同機能では指定日に1回もしくは毎日/毎週実行というタイミングを指定できる。正しく処理されたかをメールで通知する機能なども備えているため、外からこれを確認できる。活用したい機能の一つだ(図18~19)。一見するとパソコン初心者のためのバックアップツールに見えるが、サポートするファイルシステムやディスクの種類は、各種バックアップソフトウェアと肩を並べるレベル。加えて製品価格は比較的安価に抑えられているため、少ない投資で強固なバックアップ環境を作れるだろう。現在30日間無償で試せる体験版が用意されているので、本記事で興味を持った方は一度試してみることをお勧めしたい(図20)。 (和賀雅人) [マイナビニュース]
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