「Sandy Bridge-E」の発売に合わせ、対応チップセット「Intel X79 Express」(以下X79)を搭載したLGA2011マザーボードが各社から発売された。 【拡大画像や他の画像】 発売解禁日である14日(月)に発売されたのは9製品で、内訳はASUS 3種類、ASRock 2種類、MSI 2種類、ECS 2種類。 製品種類はバリエーションに富んでおり、各社の通常モデルに加え、ASUSからは高耐久をうたう「SABERTOOTH X79」が、ASRockからはmicroATXモデル「Extreme4-M」が、MSIからはThermaltake製CPUクーラー付属の「X79A-GD65(8D)Frio Adv」が、ECSからはなんとチップセットの未発表機能を利用したと見られる「X79R-AX」シリーズが発売されている。 各製品の詳細については「今週見つけた新製品」も参照のこと。 ●メモリスロットは4~8本 ソケットは大型化 まず、今回のマザーボードで特徴的なのはメモリスロットの本数だ。 CPUが新たに4チャンネルのDDRメモリインターフェイスをサポートしたこともあり、ミドルレンジの製品では4基、ハイエンド製品では8基ものDIMMスロットが装備されている。 別記事で触れたように、これらに対応する「32GBセット」(4GB×8枚)や「64GBセット」(8GB×8枚)のDDR3メモリも発売されており、こうした大容量環境が構築できるのが今回のLGA2011の特徴とも言える。 また、CPUソケットそのものは、従来のLGA1155やLGA1366などから大型化。基板上を占める面積が大きくなったのが目で見ても分かる。従来1本だったCPU固定レバーもソケット両端に1本ずつ、計2本に増えたほか、CPUクーラーの固定方法もプッシュピン式からネジどめ式に変更されている。なお、CPUと同時に発売されたIntel製クーラー「RTS2011AC」でも、ネジとスプリングを組み合わせた固定方法が採られていることが確認できた。 チップセットについては、従来のIntel X58 ExpressがICH10シリーズを含めた2チップ構成だったのに対し、X79では1チップに集約。CPUにグラフィックス用のPCI Express 2.0インターフェイスも内蔵されたことで、X79は実質的に従来のICHとしての機能を担う形となった。 なお、チップセットの内蔵インターフェイスはPCI Express 2.0(8レーン)や6Gbps SATA(2ポート)、3Gbps SATA(4ポート)、USB 2.0(12ポート)、サウンドなど。USB 3.0は搭載されておらず、今回発売されたマザーボードはいずれも追加チップでUSB 3.0を搭載している。 なお、発売されたマザーボードのほとんどは「PCI Express 3.0対応」を謳っているが、現在販売されているLGA2011用CPUはPCI Express 3.0への対応はうたわれていない。PCI Express 3.0を使うためには、今後発売されると見られるPCI Express 3.0対応CPUが必要なので要注意。 ●X79の「仕様外ポート」を搭載した製品も チップセットの内蔵6Gbps SATAは実は6本? 発売されたマザーボードのうち、特に「謎」と言えるのがECSの2製品。 この2製品には、「6Gbps SATAに対応する」とされるポートが6または10ポート(上位モデルのX79R-AXは10ポート)存在するが、このうち6ポートはなんとX79チップセット内蔵のものという(残り4ポートは別コントローラによるもの)。 チップセットの仕様では2ポートしかない6Gbps SATAだが、チップセット開発中の噂には「6Gbps SAS/SATAコントローラも内蔵する」といったものもあった。ECSのWebサイトでは、この増えたポートを「6Gbps SAS/SATA」と説明しており、チップセットの隠し機能として搭載されていた6Gbps SAS/SATAコネクタをECSが独自に有効化した、という可能性が考えられそうだ。 ただし、この追加ポートは「互換性や安定性は接続デバイスにより異なる」(ECSのWebサイト)とのこと。チップセット仕様外のため、ドライバや今後のサポートなど疑問点も多く、今のところは「実用」というよりは「テスト用」と考えたほうがいいだろう。なお、ショップによっては「状況を確認するまで一時的に販売を停止している」(パソコンショップ アーク)とする例もあった。 【AKIBA PC Hotline!】
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