若手鍛冶屋、募集します--。たたら製鉄など鉄文化の発信に町ぐるみで取り組む安芸太田町で、資料館「鍛冶屋館」の隣にある町内唯一の鍛冶屋が、廃業の危機に瀕している。同町は、鉄文化の継承を担う人材を発掘しようと、鉄工所を「町の鍛冶屋」として運営してくれる若手職人や金属加工の芸術家らの公募を始めた。 「古くなったものをしまい込むのではなく、飾ってその価値を見出そう」。同町加計の商店街にある鍛冶屋館は、鍛冶道具や秘伝書、農機具や鉄製日用品などを展示する。その隣にある「河野鉄工所」は、昔ながらに炭を使い、赤くなった鉄を打って農機具などを製作してきた。ところが、経営者の高齢化に加えて後継者が見つからず、今年3月に廃業を決めた。「単なる一事業所の廃業では済まされない」。町全体に大きなショックが広がった。町が考えたのが、若手後継者の公募だ。 仕事の内容は、鉄工所を模様替えする「(仮称)町の鍛冶屋」で、鍛冶屋業や芸術・創作活動をしながら、隣の鍛冶屋館の管理や観光客に対応してもらう。地域活動への積極的参画と、地域活性化の担い手としての活動も想定している。 応募には▽金属加工や鍛冶屋業ができる知識や技術がある▽地域活動に積極的に参加できる▽町内に居住する▽自動車免許がある▽パソコン操作ができる--ことが条件。報酬は無いが、施設利用料は無償。水道光熱費などは実費。町職員としての採用ではなく、施設賃貸契約を町と結ぶ形。期間は12~14年度の3年間で、その後の継続も予定している。応募は今月30日まで。履歴書や職務経歴書、保有技術証明、3000字以内の小論文が必要。詳しくは安芸太田町地域づくり課(0826・28・2112)。【矢追健介】11月12日朝刊
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