[東京 27日 ロイター] アドバンテスト<6857.T>の松野晴夫社長は27日、中期経営目標として2014年度に売上高2500億円、営業利益率20%以上を目指すことを明らかにした。 10年度の売上高は996億円、営業利益率は6.1%だった。半導体テストシステムとテスト・ハンドラの合計シェアについては10年度の40%を14年度に50%以上に引き上げる。7月に買収した米同業のベリジーの技術を活かした新製品を投入し、シェアを拡大する狙いで、特にパワーデバイスやイメージセンサーなど非メモリ半導体用テストシステム分野を強化する方針を示した。 同日発表した11年4─9月期連結決算は、売上高が前年同期比23.7%増えたが、ベリジー買収関連費用41億円を計上したため、営業損益は22億円の赤字(前年同期は47億円の黒字)に転落した。買収費用を除いた営業損益は10億円の黒字だった。株安に伴う投資有価証券評価損13億円を計上したことも重石となり、税前、当期損益も赤字となったが、中間配当は前年同期比と変わらずの1株当たり5円とした。 欧州の信用不安などを背景に、景気先行きへの不安や消費者需要の不振が拡大しており、電子機器市場でパソコンや液晶テレビの需要が沈静化したほか、スマートフォンやタブレット端末でも一部の品種を除き、期待ほど需要が伸びなかったという。また「汎用DRAMの価格下落による設備投資の凍結で台湾のメモリーメーカーからの大きなキャンセルが出たことで7─9月期の受注が減少した」(松野社長)と説明した。 同社は通期予想を開示していないが、松野社長は、通期ではすべての損益ベースで黒字を見込むと語った。ただ、10─12月期の受注見通しについては「減速感が出ているので半年前の計画を維持するのは難しい」と慎重な見方を示した。(ロイターニュース 大林優香)
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