米調査会社ニールセンは24日、マレーシアでのインターネットの使用動向をまとめた「デジタル消費者調査2011」を発表した。ネットを最も信頼する情報と回答した人は約5割となり、テレビの1割強を大きく上回った。ネット閲覧を端末別に見るとパソコン(PC)が多いが、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末の保有率が急拡大しており、今後は手軽に持ち運べる端末への移行が増える見通しだ。 情報収集の手段としてのネットとテレビの位置付けを4項目に分類して聞いたところ、ネットを「最も信頼する情報」とする回答が46%と、テレビの12%を大きく上回った。ネットはこのほか「好みの情報源」が63%で最も多く、「娯楽用」は51%、「ニュースの主要情報源」は44%だった。これに対し、テレビは4項目いずれも20%以下となり、情報収集にテレビよりもネットを活用している人が多いことが浮き彫りとなった。 また、ネットユーザーのうち、テレビと並行しての閲覧が71%、ラジオと並行しての閲覧が61%だった。目的別に見ると、他人とのつながりが68%で首位。学習が66%、娯楽が55%、商品購入が54%だった。 ネットへの接続方法を端末別に見ると、デスクトップ・パソコン(PC)が92%、ノートPCとネットブックが87%、携帯電話が73%、タブレット端末が34%となり、PCからの閲覧が依然として多い。ただ、向こう1年間の端末保有率を比べると、PCが現在の79%から15ポイント増加するのに対し、スマートフォンは48%から41ポイント増、タブレット端末は18%から57ポイント増と急拡大する見通しだ。 ルカ・グリセリ顧客サービス・消費者調査部門ダイレクターはプレゼンテーション後の記者会見で「マレーシア人は新しい機器に対する関心が高く、操作方法にもすぐ慣れる傾向がある」と指摘。また「マレーシア政府はネットインフラの整備などに力を入れており、以前に比べて環境が良くなっている」とも話した。 交流サイト(SNS)を活用する人も拡大している。利用目的を見ると、「特定の人だけにメッセージを送る」が83%と首位。「SNS上の他人のコンテンツ閲覧」(70%)、「ブランド、製品・サービスに関するコメント」(69%)、「プロファイルの更新」(68%)などと続いた。 1週間で各種メディアに費やす時間の長さを見ると、インターネットが19.8時間で1位となり、2位のテレビ(10.6時間)を2倍近く上回った。ラジオ(5.8時間)、オンラインゲーム(5.6時間)、携帯電話を通じたネット(5.3時間)、ネット経由のラジオ視聴(5.1時間)、携帯電話を通じた動画(4.7時間)、新聞(4.3時間)、雑誌(3.0時間)と続いた。30~39歳がインターネットに費やす時間は21.2時間と、世代別でトップだった。 ルカ氏は今後の見通しとして、「(ネットの普及で)新しいトレンドが世間に伝わるまでの期間がこれまで以上に短縮される」と説明。「これまでは欧州発の流行が世界に広がっていたが、これからは世界的な情報の共有により、東南アジアからも世界的な流行などが広がる可能性がある」と述べた。 今回の調査は今年6月~7月に実施。マレー半島の都市部に居住するマレーシア人消費者1,321人が回答した。
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