スティーブ・ジョブズ氏とは(アップルが開発した最初のパソコン)「アップルI(ワン)」が出た後の1977年と、アップルを追い出されてネクストコンピュータを85年に設立した後に会ったことがある。友人として話をしようという雰囲気ではなく、(当時、マイクロソフト社長の)ビル・ゲイツ氏と縁を切って自分の部下にならないか、という感じで接してきた。 私も若かったので「なんということを言うやつだ」と驚いたが、相手にどう受け止められようが、自分が思ったことをはっきりと言う人だった。 ジョブズ氏の功績は、小型の携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」を一気に普及させたことだと思う。ソニーとオランダのフィリップスが発明したCDを席巻し、デジタル社会に大きな影響を及ぼした。 ジョブズ氏の次の夢は、「アップルテレビ」でDVDやブルーレイディスク(BD)に取って代わるつもりだったはずだ。アップルとしては大変な事態になった。 ジョブズ氏は、iPhone(アイフォーン)でも使えるようになった(インターネットによるデータ共有サービス)「アイクラウド」ともども、事業として完成させたかったことだろう。さぞ心残りだったはずだ。 がんと聞いているが、病気に倒れるのがあと10年遅かったら、治療できたのではないかと思う。(西和彦氏談)
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