劇団CLOUD9 第3回公演

まだここは


【期間】 2023年4月6日(木)~9日(日) 全10回公演(公開リハーサル含)
【会場】 インディペンデントシアター 1st
【脚本・演出】 小沢佑太
【出演】
葵P
浦野佑亮
紅羽
後藤啓太
白石萌絵

【ストーリー・解説】
「あらすじ」ってなんだっけ。
そう思って辞書を引きました。
だいたいの筋道、内容。概略。

だいたいの筋道が見えてたら、
彼らはきっとここにはいない。

20~30代の4人の物語です。
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
ふたりの会話で紡がれていく、
ある日の取り留めのない物語。

止まったり、躓いちゃったり、
しゃがんだり、座ったりして、
そこから一歩踏み出すのって、
“ひとり” の時間なのかなって。

会えたり会えなかったりして、
ぶつかったり、すれ違ったり、
だけどやっぱり、まだここは、
春雨の降る夜明け前。ひとり。
【WEB】    
https://twitter.com/gekidancloud9

 



とても静かな2人組がベースの静かな会話劇でした。


★★★☆☆

 

 

 

藤原たまえプロデュースvol.13in大阪

遺作


今回はABCホールでの観劇。

【期間】 2023年3月10日(金)~12日(日) 全5回公演
【会場】 ABCホール
【脚本・演出】 山崎洋平
【出演】
ジョニー高山
真心
モリマリコ
袋小路林檎(片岡自動車工業)
長岩健人
田名瀬偉年
カトウクリス(江古田のガールズ)
桑山こたろう
吉岡大輔(骸骨ストリッパー)
丹下真寿美(T-works)
仁瓶あすか(リベルタ)
スイスイ(吹田インターチェンジ)
藤原珠恵
高木稟
【ストーリー】
ある劇団の座付作家が、台本が書けずに行方不明に。
さぁ、残された人々は一体どうするのか。
本番まであと一週間。
【WEB】    https://twitter.com/ftproduce


舞台演劇を題材にしたお芝居。「遺作」というタイトルも重そうなストーリーを想像させます。

台本がギリギリまで固まらない。小劇場ではよくあることなのかな?困るのは役者や演出家。

登場人物の全てがカタカナネームでどこかの海外を舞台にしたシリアスなストーリーなのかな?と思いきや、「これならサザエさんに全て役柄が置き換えられるのでは?」と強引な方向転換で笑わせていただきました。

全力で大真面目なおふざけが面白かったです。

★★★★

 

 

ニットキャップシアター第42回公演
カレーと村民
吹田公演




【期間】 2023年2月18日(土)・19日(日) 全2回公演
【会場】 吹田市文化会館 メイシアター・中ホール
【脚本・演出】 ごまのはえ
【出演】
門脇俊輔
澤村喜一郎
仲谷萌
池川タカキヨ
西村貴治
日詰千栄
福山俊朗
千田訓子
越賀はなこ
山下多恵子
山下あかり
益田萠
大路絢か
【ストーリー】
太郎「ピリッとしたもんが食べたいな」
次郎「カレーなんてどうでしょう」
太郎「なんやそれ」
時代は1905年夏。
場所は大阪近郊、吹田村にある庄屋屋敷「浜家」の玄関。
浜家の家族や奉公人を中心に、
屋敷に出入りする村人や、
各地を回る薬屋などの姿を活写する。
その背景には日露戦争を機に
国民国家へ変貌する日本の姿があった――
【WEB】    https://knitcap.jp/curry42/


ひさびさのメイシアター、楽しめました。




★★★★

ポケット企画第8回公演
WING CUP 13参加作品
シアターZOO提携公演作品
札幌演劇シーズン2023冬サテライトプログラム
おきて

 



今年、2つ目の観劇は久しぶりのウイングフィールドとなりました。

【期間】 2023年1月27日(金)~29日(日) 全5回公演
【会場】 ウイングフィールド(大阪公演)
【脚本・演出】 三瓶竜大
【出演】
三瓶竜大(ポケット企画/劇団清水企画)
さとうともこ(ポケット企画/トランク機械シアター)
河野千晶(micelle)
平尾拓也(極北会)
宮ノ森しゅん(クラアク芸術堂)
きくぞう
【ストーリー】
爺ちゃんが亡くなった。
はじめて人の死に触れた。
身体をどこかへ返す時、生きていて幸せだったのか想像がつかない。
爺ちゃんも幸せだったのかなって、時代を作ったことも、時代に生きたことも、僕の記憶だけではわからない。
こんな時だからこそ、家族の話を聞いてみよう。
ポケット企画第8回公演は、過去のインタビューと現在の想いを綴った追悼のお話。これまで背負っていたものとこれから背負っていくものを詳らかにするために、劇場へ向かう。
【WEB】    https://pocket-kikaku.com/


 



う~ん。

お話が断片的でピースを拾い集め、繋げられなかった私が悪いのか…

正直、楽しめなかったな。

SNSで他の方の感想を読んでいると「難解だった」「アフタートークでなるほどと思えた」などの意見がちらほら。

やっぱりもう少しわかりやすい演出にするか、そのままで行くにしても冒頭のMCで観劇者が世界観に入りやすいように誘う一言、二言を伝えていただいた方がいいのでは?と思いました。



★★☆☆☆

ニットキャップシアター 第43回公演
補陀落渡海記

 



2023年初観劇は、京都。

初めてのTHEATRE E9 KYOTOでした。

【期間】 2023年1月6日(金)~1月9日(月・祝) 全6回公演
【会場】 THEATRE E9 KYOTO(京都府)
【脚本】 ごまのはえ
【演出】 ごまのはえ、仲谷萌
【出演】
門脇俊輔
澤村喜一郎
池川タカキヨ
西村貴治
山谷一也
高田晴菜
山本魚
髙安美帆(エイチエムピー・シアターカンパニー)
石原菜々子(kondaba)
木下菜穂子
【ストーリー・解説】
はるか南洋の彼方、観世音菩薩が住まう補陀落浄土。
かつてそこを目指して、粗末な船にわずかな食事のみを積み渡海した信仰者たちがいた。
この史実を元に書かれた井上靖の同名小説を原作に、ごまのはえが書き上げた一大スペクタクル『補陀落渡海記』。
ごまのはえと仲谷萌による初の共同演出と、京都の音楽家・北航平氏とのコラボレーションで挑みます。
想像力が生み出す新春の劇世界に、乞うご期待!!
【WEB】    https://knitcap.jp/fudaraku/


 


 

開演前のMCで、「今回の公演は観る側が創造力で物語を作り上げてください。」的なことをおっしゃっていた。

私には創造力がないのか、抽象的で断片的なお芝居を見せられて、それらを読み解けなかった。

自身の創造力のなさか。(涙

★★☆☆☆

虚空旅団 第37回公演
フローレンスの庭

 



タイトルの「フローレンス」は、看護師の祖、フローレンス・ナイチンゲールの名からという。
2007年の初演から15年経って、他劇団の公演も含め今回で4回目の公演。
今回は、作者高橋さん自身率いる虚空旅団での上演で、演出ももちろん高橋さんが担当。
2022年最後の観劇となりました。

【期間】 2022年12月16日(金)~12月18日(日) 全5回公演
【会場】 AI・HALL
【作・演出】 高橋 恵
【出演】
石原正一
江本真里子
大宅聖菜
大津彩花
大西敦司(ジャパントータルエンターテインメント)
尾澤ショータロー
是常祐美(シバイシマイ)
澤田紗菜(リリパットアーミーII)
島田藍斗(遊戯三昧)
白倉果林
瀬古なおき(虚空旅団)
竹山あや
谷野まりえ(theatre PEOPLE PURPLE)
丹下真寿美(T-works)
趙清香
土肥希理子
坪坂和則
得田晃子
藤井愛希子
三木万侑加
向田倫子(ババロワーズ)
山下あかり(MC企画)
【ストーリー】
海が見える小さな港町。看護専門学校の一角にある小さな庭。
そこで学ぶ看護師たちは、それぞれの事情を抱え、それぞれの希望と屈託を抱いていた
病院での実習を通して成長してゆく日常を描いた群像劇。
(平成19年度 AI・HALL+岩崎正裕共同制作作品)
【WEB】https://kokuuryodan.jimdosite.com/

 

 



看護学生たちの大所帯の群像劇。

久しぶりのアイ・ホール、楽しめました。

★★★★

ももちの世界#8ボクシング演劇
あと9秒で




昨年に観劇していた演劇です。


【期間】 2022年12月16日(金)~12月20日(火) 全8回公演
【会場】 インディペンデンス 2nd
【脚本・演出】 ピンク地底人3号(ピンク地底人/ももちの世界)
【出演】
岡森祐太
秋津ねを(ねをぱぁく)
青木祐也(りゃんめんにゅーろん)
のたにかな子
薮田凜
山口文子
【ストーリー】
夜の19時15分。錆びついた文化会館、客席数はたったの100。観客数は30人にも満たない。青いグローブをつけた桐野ひかるが、照らされたリングの上で戦っている。まばらな歓声、シューズがキャンバスを擦り付ける音。ボクサーたちの荒い呼吸、肺と心臓。すでに試合は最終4ラウンドに突入していた……
ももちの世界待望の新作は拳を交えるたびに現在と過去が交錯する、前代未聞のボクシング演劇。
どうぞご期待ください。
【WEB】https://twitter.com/momochinosekai

 

 


本作には“声で演じる俳優”“声と手話で演じる俳優”“手話で演じる俳優”が出演し、発語と手話が約8対2の割合で用いられていたということです。ボクシング演劇も初めてでした。

 



★★★☆☆

大阪環状線 天満駅編

うちの家族は日本一やねん!



2日金曜日。いい席をお譲りいただいて、意気揚々と劇場に向かうと、なんと公演関係者に新型コロナウイルス感染症「陽性」が確認されたため、突如休演。その後のアナウンスで5日まで休演となり、もともと休演日だった6日をはさみ、7日から公演再開。その7日にリメンジに行ってきました。大阪松竹座、なんと5列目。


【期間】 2022年11月28日(月)~12月12日(月) 
【会場】 大阪松竹座
【脚本】 岡本貴也
【演出】 木村弥寿彦(関西テレビ)
【出演】 (観劇回)

田中島子(小料理屋の女将)‥‥ 佐藤江梨子
田中福造(小料理屋の大将)‥‥ 月亭八光
岩井徳一 (イタリア料理屋の店主・福造の友人)‥‥ 加藤虎ノ介
岩井あかり(イタリア料理屋の店員・島子の友人)‥‥ 星加莉佐(瀬戸カトリーヌの代演)
田中栄美 (島子と福造の娘 ‥‥ 太田夢莉
8歳の栄美 ‥‥ 吉田梨湖

田中幸七 (島子の父)‥‥ コング桑田

小泉昭夫 (トンカツ屋の店主・仲良し夫婦)‥‥ 海原はるか
小泉嘉美 (トンカツ屋の店員・仲良し夫婦)‥‥ 野田江里子(星加莉佐の代演)
天神はなび(歌い手) ‥‥ 寺田もか

曽我廼家一蝶
曽我廼家桃太郎
岡山祐児
清水聡之朗
【ストーリー】
島子(佐藤江梨子)と福造(月亭八光)は夫婦仲良く大阪の天満駅付近で小料理屋を営んでいます。裕福ではありませんが、父の幸七(コング桑田)と、小学生の娘の田中栄美の4人で暮らす幸せな家族。しかし、この家族には夫が知らない秘密がありました。あることがきっかけで、その秘密がバレそうに…。
近所でイタリア料理店を営む岩田徳一(加藤虎ノ介)、岩田あかり(瀬戸カトリーヌ)夫婦を巻き込んでの大騒動となります。
そしてその14年後。
22歳に成長した栄美(太田夢莉)は、ある日突然、入社して4ヶ月の会社を辞めて帰ってきます。そこにはどうやら深い理由があるようですが、島子と福造はそれを巡って大喧嘩を繰り広げます。
果たして田中家は危機を乗り越えられるのか?!
これはとある一家の15年にわたる愛の物語です。
【WEB】    https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/shochikuza_202211/




とってもとってもいいお芝居でした。

お目当ても、ゆーりも近くで見れた。久しぶりに見たけど「おおきく、大人になったなぁー」って思いました。これからの芸能界でのご活躍に期待しています。演劇に重きを置いてくれたらうれしいけどね。

この芝居、ゆーりの絡むトランスジェンダーを取り扱った点は新しいが、物語の芯にあるのは夫婦のきずな。それを関西ローカルTVでよく見る八光と佐藤江梨子演じる。

冷静に考えたら結構キツイ仕打ちを受ける八光だが、サラリと描かれていて、普段のTVキャラと同様にいつも明るく応じる八光が舞台に居た。初舞台、良かったんじゃないですか。

泣かせる場面も多々あり、舞台の転換時に寺田もかさんの歌も入り、とっても素敵な舞台でした。

セットも素敵でした。このシリーズまた観たいね。

満点です。


★★★★

タクフェス第10弾
ぴえろ



 

今年もこの季節がやってきました。今やタクフェスを観ないと年を越せない!

年中行事となってまいりました。

安定の面白さは、さすがっす!

【期間】 2022年11月23日(祝)~27日(日) 全6回公演(貸切公演含)
【会場】 シアター・ドラマシティ
【作・演出】 宅間孝行
【出演】
沢木裕次郎 役 ‥‥ 宅間孝行
川村 靖 役 ‥‥ 佐野和真
大友秋子 役 ‥‥ 鈴木紗理奈
小野寺 役 ‥‥ 浜谷健司(ハマカーン)
広岡 役 ‥‥ 浜谷健司(ハマカーン)
大友春子 役 ‥‥ 三戸なつめ
エリカ 役 ‥‥ 太田奈緒
本庄 純 役 ‥‥ 太田奈緒
明菜 役 ‥‥ 竹内茉音
藤原セツコ 役 ‥‥ 柴田理恵
藤原源太 役 ‥‥ モト冬樹
まさお 役 ‥‥ 西村佳祐
香田 役 ‥‥ 遠藤龍希
【解説】
タクフェスが第10弾として2022年にお送りするのは、下町人情あふれるサスペンスコメディ!
2001年の初演、2005年の再演以来上演されていなかった宅間孝行の原点ともいえる衝撃作!
2013年のドラマ化を経て、ついに、ついに上演決定!!
【ストーリー】
お間抜けな泥棒コンビの沢木(宅間孝行)とヤス(佐野和真)がその夜忍び込んだ先は、東京は下町、蔵前の寿司屋「すし政」。あっけなく見つかりボコボコにされ気絶‥‥しかし翌朝目覚めた沢木を出迎えたのは「お帰り!テル!」という勘違いの歓迎の嵐で‥‥
【WEB】    http://takufes.jp/pierrot/


 

今年は、大阪公演が最後ではなくて、まだ地方公演が続くようですが、よりたくさんの人にタクフェスを観てもらいたいからうれしいです。

大阪の最終公演はフルキャストでのアフタートークがあってお得でした。

散りばめられた伏線の解説、質問コーナーなどもあり30分以上あったんじゃないかな。こんなに長いアフタートークは珍しいですよね。シアタードラマシティのようなメジャーな劇場では特に。
いつもより笑い多めの作品でしたが、楽しめました。

 

柴田さん・サリちゃんが号泣してた。

多くの舞台を経験してる柴田さんでもあんなに泣くんだなーと驚きました。

 

★★★★

演劇集団よろずや第33回本公演

王征路

久しぶりの世界館に行ってきました。

いつも、キリっとしたお芝居を観せてくれる「演劇集団よろずや」、楽しみにしていました。

【期間】 2022年11月11日(金)~13日(日) 全5回公演
【会場】 世界館
【原作】 W・シェイクスピア
【脚本・潤色・演出】 寺田夢酔
【出演】
赤穂神惟
つのめぐみ
鈴木ありさ
中村太亮
寺田夢酔
森光冬(松竹新喜劇/溺れた魚の水揚げ式)
田代圭佑
中路輝
川村和正(Artist Unitイカスケ)
古川顕寛(サンミュージック大阪)
折目真穂(関西タレント事務所)
きゃな子(劇的☆ジャンク堂)
世良和恵(サンミュージック大阪)
貝桝壮汰(株式会社erg-Au)
才門大士
那波七歩
【ストーリー・解説】
1932年、中国東北部に「満州国」が建国。
元馬賊で軍閥の将軍だった王征路は満州国軍に入る。
その後、奉天で日本の財閥の令嬢、萌奈美と密かに結婚。
中華民国と国境を接する錦州の警備司令に任命されて夫婦で移ることになる。
満州国軍に配属されている日本人将校・井田中尉は、王征路の境遇に嫉妬し、破滅の罠を仕掛ける。
シェイクスピア後期の傑作、四大悲劇の「オセロー」の舞台を満州に置き換え上演する。演劇集団よろずや結成26年にして初のシェイクスピア作品。
【WEB】    http://yorozuya1996.com/

 



笑いの要素もほぼなく、サクサク進むが、重厚で無駄のない舞台。

「笑いがない」というと、つまらないように感じるかもしれませんが、とんでもない。

多くの時間を割いたであろう、稽古のあとが見れました。

素晴らしかった。いいお芝居が観れました。満点です。

 

 

さらっとしてたけど、舞台のキスシーンは見ててもドキドキするな。(笑)

★★★★★