こんばんは、gooです。
緊急事態宣言が解除され、友人との食事の約束も増えてきました。
みんなこの日を待っていたんですよね、私もその一人です。
お酒はそこまで飲みたい!という感情がないので、その点、緊急事態宣言に対して苦痛はないものの、友人と会うことは大好きなので、約束できることがとても嬉しいです。
 
先月、母が17日に私が19日に誕生日を迎えたのですが、誕生日のお祝いに鰻を食べに行こうという話はしていたのですが、解除されるまで待つことに。
早速予約を取って、行ってきました。
母、お気に入りの鰻屋さん、麻布十番にある、うなぎ時任さんです。
 
鰻×フレンチのコースを提供しています。
 

 

以前、鰻重のみをいただいたことがあるのですが、あまりの美味しさにぜひ今度はコースをいただきたい!ということで、今回に至りました。
私たちのように、鰻重単品からコースに入るという方も多いようです。

お店はカウンターと、奥に個室が一室のみ。

コースは一斉に始まりますので、遅刻厳禁。
12時〜の回の予約し、店主からのご挨拶にてコース開始です。
お料理の説明のみならず、なぜ鰻とフレンチなのか、世に流れる鰻にまつわる噂のうそ本当などの小話を挟みながら、楽しく時間を提供してくださいます。
 
活きの良い鰻も見せてくれます。
 
 
プロですら、ずっと持ち続けているのは大変らしいです。
 
まずは1品目、鰻バーガー。
 
 
バンズもほんのり温かくふわふわと柔らかい食感、フレッシュな野菜と、外はパリッと中はふわっと焼き上がった鰻が、想像以上にマッチしていて、高級なフィッシュバーガーでした。
矯正していると前歯では痛くて噛みきれませんので、食べるのには相当苦労していたのは、ここだけの話(笑)
うそ〜と思われるかもしれませんが、矯正しているとどんなに柔らかいものでも前歯では噛めないので、小さくして奥歯で噛むしかないのですアセアセ
 
続いて2品目。
トップの写真と同様のお料理です。

 

 

右下は鰻巻き。

鶏の10年の歳月のうち、2ヶ月間しか取ることができない希少な「琥珀」という高級卵を使用した卵焼きに鰻が入っています。

山椒の実が良いアクセントになっています。

 

左下は鰻のパテ。あまり鰻感は感じられないものの、滑らかなペーストで味が濃く、美味。

 

左上は北海道づくしということで、カニのほぐし身の上にいくらとウニ。

鰻ではないものの、北海道トリプル美食食材ですから、非常に美味しかったです。

 

右奥の蓋を開けてみると・・・
 

 

かわいい卵型の器に、ベーコンと鰻のクリーム煮の登場。

鰻とホワイトソース、こんなに合うものなんですか?と驚き。

 

続いて3品目は、栗のポタージュ。

 

 

とても滑らかなポタージュに、栗がゴロゴロと入っています。

モンブランなどのペースト状の栗は好きなんですけど、マロングラッセのようなゴロリとした実はあまり好きではないのですが、このスープに入っていた栗の実はちょうど良い大きさで食べやすく、おかわりしたいくらい美味しかったです。

 

4品目は鰻のボロネーゼパスタ。

 

 
お肉の代わりに鰻を使用したボロネーゼ。
ボロネーゼと言われるとお肉の食感を思い出してしまいますが、鰻を使用している分、肉肉しい食感はないものの、鰻の深い味わいが口に広がり、新しいボロネーゼという感じ。

 

きましたきました!5品目は鰻の白焼き。

 

 
右上には生ハム、薬味は右から、(見えづらいですが)お塩・梅・ゆず七味・わさび・かぼすです。
まずは何も付けずに一口。
鰻が表面がパリッとしているのに、身はふわっとしています。
何も付けなくても、鰻本来の旨味を感じることができ十分美味しいですが、薬味をつけると個々に違った薬味の美味しさで鰻を楽しむことができ、驚きです。
鰻と生ハム?と最初は違和感でしかなかったのですが、生ハムのちょうど良い塩気とよく合います。
鰻と梅干しは相性が良くないという話がデマのようで、とても美味しかったですよ。
中でも一番驚いたのが、わさび。
太くて立派な本わさびをその場ですりおろしていました。
わさびだけで食べてみたところ、全く辛くなくてむしろ甘みを感じました。
こんなわさび初めて!
鰻と食べてもわさびが全く邪魔をしません。
 
ちなみに生ハムは直前にお肉からカットしてくれます。
 
 
大きさに驚き拍手
 

6品目はTHEフレンチ、鰻のパイ包です。

 

 

パイの中は、ホタテのムースにホタテの貝柱と鰻が包まれています。

貝柱はプリッと肉厚、鰻は主張していなくてホタテを際立たせています。

パイはパリッとしていて、魚介ベースのコッテリと濃厚なソースによく絡んで、口の中で美味しさが広がります。

もう〜白ワインとの相性が抜群すぎて、幸せです。

 

 

パイというとナイフで崩れやすいイメージですが、こちらのナイフはステーキナイフでとても切りやすく、上手に食べられます。

ナイフの話をしていると、見習いさんが説明してくれたのですが、非常に良いもののようです。

 

 

こちら、我が家では購入リストに早速入りました・・・(笑)

おしゃれで切れ味もよく、絶対重宝すると思います。

 

話はそれましたが、最後のお料理!

7品目は鰻重です。

 

 

完全フルオーダーの輪島塗りの特注お重。

ミリ単位でオーダーしているそうです。

プロはそこまで気を抜かないんですね、素晴らしいです。

 

別で用意してある山椒とタレ。

容器もこだわってあります。

 

 
砂時計で3分間待って蓋を開ければ・・・

 

 
美しい・・・。
鰻の良い香りが鼻いっぱいに吸い込まれて、たくさんお料理をいただいたのにもかかわらず、食欲が止まりません。
鰻重単品は鰻が2枚でしたが、コースでは1枚。
立派な大きさです。
 
お米は釜で炊いていて、一粒一粒お米が立ってふっくらと綺麗です。
固さは少し固めで、私好み。
 
タレは濃厚すぎず、ビショビショにならないのでお米の味もしっかり感じられます。
味も醤油すぎず、甘すぎず、でもどちらかというと甘めな甘辛なタレが抜群。
足りなければ、別で用意してあるタレをかけることもできますので、好みで調節できるのも良い。
 
鰻はふわっと焼き上がっており、少し蒸していることで口の中で柔らかく溶けていきます。
鰻の美しい姿かたちを堪能したら、目を瞑って鰻の香ばしい香りとタレの甘辛さを鼻いっぱいに感じたら、口いっぱいに頬張ってふわっふわに仕上がった優しい舌触りの鰻の旨味を舌に感じる。
この数秒が、時を忘れるほどの時間になります。
 
単品でいただいた時も、この美味しさに感動しましたが、今回コース料理で鰻のいろんな形での楽しみ方や美味しさを体験したからこそ、さらにこの鰻重の美味しさを実感することができました。
 
鰻って奥が深い!
 

最後の8品目はデザート。

 

ヨーグルトと桃のグラニテ。
ヨーグルトは生クリームが入っているので、濃厚で舌触りなめらか。
全体的に甘味が抑え目で、桃の果肉の甘味が際立ちます。
 
さっぱりした味なので、このコース料理の最後の品に相応しいメニューでした。
 
父の趣味である九谷焼の話をしていたら、同じく焼き物が趣味という店主が素晴らしい焼き物を見せてくださいました。

 

 
こちらの、お猪口は明治時代のものらしいです。
上の現代の九谷焼に比べて色合いが深く、見比べるのも楽しかったです。
 
 
飾っているだけではなく、実際にお客様に提供する際にも使用しているようです。
焼き物もアクセサリーも使ってあげないとね、という話で盛り上がりました。
 
飾ってある絵は、てっきり短冊かと思いきや、こちらも焼き物だそう。
お店の雰囲気にとても合っていました。

 

 
なんと、お隣のカップルは彼のお誕生日のお祝いだったらしく、最後の最後にサプライズでフルーツの盛り合わせが登場!
みんなみんな、お誕生日のお祝いです誕生日ケーキ(笑)

 

鰻といえば日本、と思いがちでしたが、世界各国で愛されているという鰻。
鰻とフレンチがこんなにも合うなんてびっくりです。
いろんな鰻の楽しみ方を知ることができ、とても幸せでした笑い泣き

 

うなぎ 時任

〒106-0045
港区麻布十番2-5-11 AZABUMAISON201