
私は、幼い時、そう小学校の4年生くらいまでは、頼りなく、弱虫で、泣き虫でした。
病がちと云うこともあり、人見知りでした。
そんな私をみては、養母はいつも怒りたち、暴言を繰り返し、勉強を強要し、儒教を盾に服従を強いたり、何かを言えば「可愛げのない子」「捨て子」「貰われ子」と罵られ、蹴られ、殴られてました。
養母の母、私からすると義理の祖父母は、そんな中でいつも私を心配してくれてました。
頼りなく、病弱な義理の孫を…。
養父もいつも酒乱でしたが、私のことを養父の叔父にして、私の実父のもとに連れて行って様子を見せていました。
今振り返ると、実父は心配していただろうなと思っています。だからこそ、中学からマグロ大学付属中に行かせて、そのままエスカレーターで大学を卒業したら、自分の経営する会社に就職させようとしていたんだろうな…と。
頼りなくて、人見知りで、泣き虫で、病弱な非嫡出子。
だけど、養母は私に「戦え」「負けるな」「男のくせに泣くな」「勉強しろ」「他人に勝て」「周りは皆敵だ」と闘争心を煽り続けました。
その結果、私は肩肘張って、誰の云うことも聞かない、意固地で、攻撃的な人間になってました。
心のなかでは、いつも寂しくて、悲しくて泣いているのに…。
私は儒教が嫌いです。
目上の者に無条件に服従させることが善とされ、それを利用する大人が生まれるから。
きっと野良犬が保護されると凶暴化するのは、そうした虐待から過剰反応で凶暴化するのだろう。
人間も同じだと思うんです。
そして20代になって、大学生になって、表面的な凶暴さはなくなりましてけど、他人に対して冷たくなりました。
ついたあだ名は「Mr. Iceman」。氷のように冷たい表情をしていてそうです。
そして時折みせる頼りない仕草から「御所さま」とのあだ名も付いてました。
だから、知り合いの年上のお姉様方からはいつも心配されて世話を焼かれてました。
お姉様方の前だけは、頼りないバルバロッサのままでもいられたんですよね。
だって全部受け入れてくれていたから。
だれも凶暴化したくて凶暴化したわけではないと思うんですよね。
ただ凶暴化の度合いとか、程度で、自分の心うちに留まるのか、家族までなのか、他人に迷惑かけるのか、犯罪的になるのか…。
結局、本人の良心と倫理観と、親以外の周りの大人の励ましがあればなんとか、まっとうに生きられるのだと思います。
ただ、生きづらさを抱いたまま大人になったので、もうそろそろ肩肘張った生き方は手放そうと思っています。