記録として…


「麻夕子」へ

はじめて会ったのはあなたが大学1年生19歳、私が2度目の大学の3年生24才くらいでしたね。

君は可愛らしくいつもニコニコしていたね。

だけど、わたしはあなたに告白をしないままに、何くれとなくデートに誘い、あなたはいつも付いてきてくれましたね。


あなたに、当時、日本にひとつしか残ってなかったSwarovskiのイヤリングをプレゼントしましたね。

舞台を観たり、クラシックコンサートに行ったり、素敵なお店でお食事したり、ウィンドウショッピングしたり、美術館に行ったり…。


あなたのお母様がいつも「まゆこのことよろしくお願います」と言ってくれてましたね。

嬉しかったですよ。


だから、けっしてあなたを蔑ろにするつもりはなかったんだよ。


でもね。あなたに告白して振られるかもしれないという「恐れ」を抱いて言えなかったんだよ。


時が経ち、お互いに就職して、私が転職してあなたと同じ会社になり、再び出会ったとき、とても後悔しました。


いまは、もう昔のこただけど、あなたが幸せに暮らしていることを願って止みません。