葬式に出席しない、でも年を取っていくと、身近に感じるもの | 太郎のブログ

葬式に出席しない、でも年を取っていくと、身近に感じるもの

 一度も葬式に行ったことのない、と言う人は少ないでしょう。年を取るにつれ、何となく身近になってくるものです。
どんな生き物も、最後は死んでいくのだ、ということは誰もが当然のことのように知っています。しかし、だからといって普段から葬式や死について考える人はなかなかいないと思います。
また、自分の生活している土地と、地方の田舎、或は大都会との葬式の慣習やしきたりの違いに、葬式に出席してみて驚いた人いるでしょう。
伊丹監督の「お葬式」を観て、『あったあった!』『それはないな~』『あの時と似ている!』などの、共感やびっくりした感想を持ったことはないでしょうか?

ある葬儀に関する調査では、葬式の宗教と宗派が仏教と答える人は70%、無宗派24%であり、実際の生活での信仰宗教を尋ねると、無宗派60%、仏教33%という、なんとも興味深い結果が出ています。
その昔から日本には八百万の神がいて、国としては無宗教である、と言われています。地方によって、葬式の形やしきたりが違うのはそのせいかもしれませんね。
また、葬式をする立場になっても、或いは出席する側になっても、その作法に自信を持っている人は多くはないと思います
葬式が無宗教の形式だったり、或は仏教、神式、キリスト教式だった場合、焼香や献花の方法は異なります。さらに、仏教ならば、その宗派によっても方式は異なることはよく知られています。

しかし、お焼香の回数に関しては、会葬者の人数や場所などの変化によって異なることもあります。つまりこの点から見ても、日本が宗教儀式に対して甘いことが分かります。要は、死者に対して心を込めているか、ということなのでしょう。
そうであっても、伝統的なしきたりを重視するのが冠婚葬祭というもの。その中でも特に、死に対して重々しい意識を持つ葬式の席では、軽々しい行動はできませんよね。
そして、そのように葬儀に対しての無知の部分につけ込んだ葬式トラブルは昨今多いようです。ある人は法外な葬儀費用を請求され、またある人は高額な別途費用に驚いたり…。また、互助会加入者は解約時に起こる金銭トラブルなど、その弱みに付け込む葬儀業者は多いようです。
日常滅多に行われず、身近に感じにくい葬式ですが、いざ葬式に関わった時に慌てることのないよう、日頃から葬儀についてのイロハを学んでおくと良いのではないでしょうか。全ての流れを葬儀屋任せにすることなく、綿密に話し合いをし常に確認作業を怠らない葬儀をしたいものですよね。