知ってますか?猫などに寄生虫でトキソプラズマ症 | 太郎のブログ

知ってますか?猫などに寄生虫でトキソプラズマ症

 

猫や犬、鳥などに寄生する原虫でトキソプラズマ症と言う感染症を知っていますか?トキソプラズマはあらゆるところにあるので、通常では心配する必要はありません。
この寄生虫はさまざまな動物の組織で成長をするのですが、卵であるオーシスト(接合子嚢)を産みつけるのはなんと猫の腸の内皮細胞だけなのです。
トキソプラズマ原虫が産み付けた卵は猫の糞に混じって排泄されて、土の中でなんと最長18ヶ月も行き続ける事が出来ます。トキソプラズマの入った手が口に触れたり、また卵が食べ物に付着してりして感染するケースもあります。
殆どはトキソプラズマに感染したとしても何ら症状が無いので心配は無いのですが、免疫が弱っている人や胎児が感染すると重い症状となって出てしまいます。

と、大袈裟に言っていますけれど、実のところはそんなに心配する必要が無いのです。大抵は既に感染していてその抗体をもう体に持っているためです。
心配無いですよと書いたトキソプラズマですが、妊娠初期に初めて感染すると、厄介な事に胎盤から胎児にも感染してしまい、脳や目に障害のある「トキソプラズマ症候群」となってしまいます。また早産や流産の原因にもなるのです。
妊娠してから初めて猫を飼い出すなどトキソプラズマの抗体を持っていない可能性がある人はトキソプラズマに感染する恐れが非常に高いので、それは避けた方がいいでしょう。
子猫は特に可愛くて見ると触れたくなりますが、実は生後半年未満の子猫にトキソプラズマが便に出ているので、妊娠中は子猫とは接触しない方がいいと思います。不安な妊婦さんは一度産科で検査すると良いでしょう。

万が一妊娠初期に感染してしまった!と言う場合でも影響の出る確率はとても低いのだそうです。しかし、やはり犬や猫に口移しで食べ物をあげたりするのは良くないですね。
ともかくトキソプラズマ症の感染予防には「生肉は加熱してから食べる」「ペットの居ない人が妊娠してから飼い出さない(特に猫)」などがあります。
それと、口移しで餌をあげない、排泄物は放置せずにすぐに処理する事、よく手洗いする事などでしょうか?猫を飼ってる人はこのような病気がある事を理解しておかないとダメですよね。
妊娠前から猫を飼ってる人はまずトキソプラズマを心配する必要はありません。しかしもし妊娠初期の友人が訪問に来るような場合は遠慮して貰うなどの配慮が必要ですものね。