中国は同じ国なのに各省ごとに貿易ルールが微妙に違うのです | 太郎のブログ

中国は同じ国なのに各省ごとに貿易ルールが微妙に違うのです

中国には少しだけ縁があります。それは私が以前勤務していた繊維メーカーで貿易業務を担当し、取引先が中国であったためです。
中国との貿易でやりにくいなと思ったのは、たくさんの省に分かれている中国の貿易のルールがその省ごとに微妙に違うのです!
広東省が一番の取引先だった訳ですが、広東省の中にある中国だけはイギリスから返還された後も流通の拠点であり続けるために中国の中の外国扱いとなって「特別区域」でした。
中国と取引をする中で大変だったのは言葉の違いですよね。英語だけでも十分かと思うとそうでもなく、中国ローカルになるとスタッフ全員が英語を喋れる訳では無いですからね。

言葉の違いの問題をクリアするために、勤務していた会社では三ヶ国語(英語、日本語、中国語)を話す中国人を雇用して中国取引に問題の無いように努めていました。
日本企業で働く中国人は勤勉で日本の商売の進め方に理解を示すのですが、取引先の中国人は本当に「金、金、金!」って感じでしたねぇ。
世界規模で原油が高騰し、どうしても売上の単価を上げさせて貰わないと・・とお願いすると「それじゃ取引は無しで」をあっさり切って来ました。
いろいろな無理難題をこなして来たつもりで私達ほど丁寧な取引をしている会社は無いと思っていたのに、中国側はあっさりと切って来ましたね・・・。

それが商売って言うものなのかな、とも思いました。日本人同士だとどこかで「今までのよしみがあって切れない」とか取引先にも配慮する場面が多いですよね。
中国の営業担当をしていた課長さんなんかは「全く中国人なんて信用してたらこっちが破産するわ!」とよく愚痴を言ってましたよ。
言うのはいいのですが、社内には中国人も居る訳なんだし、せめて聞こえない場所でそれを言ってくれないかな~とこちらは内心ヒヤヒヤして聞いておりました。
私の中で中国企業の印象はずる賢くて厚かましい、約束を守らないって事ですが、裏を返せば彼らはしたたかで抜け目無く計算高いとも言えます。日本人はこの貪欲な部分だけは見習ってもいいかも知れませんよね。