家で猫を飼いたいけど、猫の爪とぎでぼろぼろに傷つけられて
猫の好きな人なら、家でそれを飼ってみたいと思わない人はいないでしょう。けれど、そうした時、困ることもでてきます。そのひとつとして、猫の爪とぎがあります。それによって家の中がどこもかしこもボロボロに傷つけられたりしてしまうからです。
とはいえ、猫にとっての基本的な習性であるこの爪とぎを止めさせることは決してできるものではありません。そして、それよりも爪とぎをやらせる上での何らかの対策を考えていくという方向で検討していかなければならないのです。
そのために、例えば猫に専用の爪とぎ器を与えてやるというのも良いでしょう。そうしたものは市販のものでもありますので、段ボールや、麻布などでできたそれを利用してみると良いでしょう。
もっとも、猫がそれを使ってくれない場合もあります。そうした時には、その設置場所や、高さなどを見直し、猫の使いやすいように工夫していかなければなりません。
具体的には、部屋の片隅よりも、猫のいつも主に通る目立つ場所に置く方がよいでしょう。そこは猫にとって、マーキング的な意味を持ち、自分の存在感を示せるようなところだからです
とはいっても、猫の好みは色々なので、爪とぎ器を設置する場所も、それに応じて変えていく必要があります。例えば上体を起こしてそれをしたがるタイプと、水平な姿勢で地面を掻くようにそれをしたがるタイプとではまた違ってくるのです。
そしてまた、猫がその爪とぎ器をより使いたがるようにさせるには、その好みの匂いであるマタタビをそれに振りかけたり、染み込ませたりしておくと良いでしょう。
さらに、二つ目の対策ですが、それは前もって猫の爪とぎによって傷つけられそうな家の中をすべすべしたもので覆ってしまうのです。例えば、アルミホイールや、プラスチック板などといったものでです。
さらに三番目としては、猫の爪とぎで傷つけられたくない部分を猫の嫌う匂い、例えば酢の匂いや、柑橘系の匂いなどが挙げられますが、そうした匂いを吹きつけたり、塗りつけたりしておくというものです。
そして四番目としては、猫の爪をこまめに注意して、切っておくということがあげられます。さらには、その足を靴下のようなもので覆ってしまうというやり方もあります。
そして五番目としては、猫に対して、叱ったりすることで躾をしていくということです。爪とぎをする場所を教えこむのです。これには大きな音や声を立てたり、水鉄砲のようなもので猫を驚かしたりするなどといった方法があります。
爪とぎの対策として考えられるものは以上ですが、忘れてならないことは、爪とぎは猫にとって、欠かすことのできない習性であるということです。ですから、そのことを十分に考慮した上で、これらのことに対処していかなければならないのです。