地球上の70%は水と言われています
地球上で利用できる水といえば、全体の1%以下でしかなく、それには例えば河川水、淡水湖、浅い地下水などがあります。
こうした現状に加え、近年では世界的な人口増加、産業発展ということもあり、水不足の危機について言われるようになってきました。
水不足になると生活用水の不足はもとより、農産物の生産にも支障をきたし、生態系への悪影響、また不衛生状況による伝染病の発生など、いくつもの障害が生じてきます。
アフリカ、インド、中近東などは水不足の危険度の高い地域と言えるでしょう。さらには中国、東ヨーロッパなどもかなり危険な状態といえます。
そして、地球規模の急速な人口増加と都市化によって、ますます水資源の確保が求められるようになっています。それが国際紛争の引き金になったりもしてきているわけです。
とはいえ、日本では降水量も多く、生活用水の不足という問題は余り起こっていません。
とはいえ、日本では食糧自給率が50%を切っています。多くの食料品は輸入に頼っていかざるを得ないのです。
といって、日本が安心していられるというものではありません。というのも、日本にとっての食糧問題は外国の水資源の上に成り立っていると言っても良いからです。
そして、水の再利用によって、水不足を解消していくということを考えていくこともできます。それは例えば、下水や、廃水の処理の変更や工夫といたことによってです。
実は、従来は使った水は環境汚染にならないようにただ捨てていただけなのです。けれども、これからはそこから一歩、踏み出した発想が是非とも必要になってきます。
廃水や下水から不純物をより分け、その中の資源を回収し、水の再利用を行っていくということを考えていかなければならないのです。
そして、膜濾過技術がその方法として、これまで用いられてきていましたが、これは高コストになりがちなので、それを解消するものとして、微生物による浄化の研究も注目されるようになってきています。