アサヒ、NZ酒類大手を買収へ
アサヒグループホールディングスが、ニュージーランドの酒類大手、インディペンデント・リカーの買収で最終調整に入ったことが12日、わかった。月内にも決着する公算が大きい。また、アサヒは同日、ニュージーランドの別の飲料メーカーへのTOB(株式公開買い付け)成立と、豪飲料メーカーからの2事業買収が当局の承認を得たことを発表。相次ぐM&A(企業の合併・買収)により、オセアニア市場での事業を拡大する。
インディペンデント・リカーの株式を保有する投資ファンドから今月に入って優先交渉権を獲得し、買収後の事業計画などについて、詰めの協議に入った。約1000億円で全株を取得する見通しだ。
インディペンデント・リカーは1987年にオークランドで設立。カクテルなどの低アルコール飲料を得意しているほか、ビールやワインも手がけており、オセアニアやアジア、欧米で事業を展開している。
アサヒは7月1日に純粋持ち株会社に移行し、海外でのM&Aを活発化させている。この日発表した、高価格帯の飲料を手がけるチャーリーズグループへのTOBは、応募株式数が総議決権の90・62%に達した。9月中に完全子会社化する方針で、買収総額は約82億円。
清涼飲料で豪3位のP&Nからは、果汁飲料とミネラルウオーターの両事業を約163億円で買収する。昨夏に合意した当初は全事業を取得する方針だったが、アサヒはすでに豪2位のシュウェップスオーストラリアを買収していたことから、独占禁止を監督する豪当局からストップがかかり、2事業の取得に切り替えて承認を得た。