悠久の途中 | ぽよぽよ、その℃-uteな生き様 〜そして男達は東へ向かった〜 第2部・前編
全身の血が冷たくなったり熱くなったりしてる。
頭は冴えてるし面接に備えた策が次々と浮かぶ。
矛盾する2つの思いがある。
この悠久に思えた地獄の日々が一刻も早く終わってほしいが今この瞬間の緊張と熱狂が永遠に続いてほしい。
貧乏暮らしからいつかきっと這い上がってやると夢だけを描いていた日々が終わってほしくない。


もし万が一この転職が成功したら。
貧乏暮らしから一転して同世代平均年収を余裕で超える。
しかも仕事内容も人付き合いなく自分の好きな業務に没頭できる最高のもの。
本当に転職ってオリンピックやM1や宝くじよりよっぽど一撃で人生のすべてが激変するな。
世の中の多くの人にとってこれ以上に辛く苦しく人生懸ける価値のある呪縛はないだろう。


来週の今頃は試験終わって役員面接に行ってるのかな。
なんか想像できない。
それとも夢から覚めたみたいにまた天井眺めてぼーっとしてとりあえず死なない生活に戻ってるのかな。
悲しいことにこっちは容易に想像できる。
幾千回も繰り返してきただけに。


まずは筆記がんばろう。