蓮舫の発言。
改めて全文を貼る。
これを高卒差別だと思う人間や生存バイアス全開の高卒自慢は論外としても、大学中退を高卒と同等だと思っている蓮舫や事実として社会は高卒に厳しいのであるという主張だけしてる人間も大学中退の実態はよくわかってないだろう。
残念ながら。
まあ普通の人の世間というのはそんなものであって誰が悪いという話ではない。強いて言えば中退する奴が悪い。
社会に出ればわかるがドロップアウターというのは日本のアンタッチャブルであって大卒高卒といった社会のカーストからは完全に外れた存在として扱われる。
中退した多くの人間のその後に光が当たることはない。あったとしてもすぐにまったくの別物である高卒の話にすり替えられてしまう。
これがその証拠。
もし大学生がコロナの影響で大学を中退し、いきなり社会に放り出されることになったら。
問題は大卒が高卒になり就職が厳しくなるなんて生易しいものだけじゃない。
人は望んでなったわけでないものに容易く誇りは持てない。そうなれば自分が自分を否定するようになる。
周囲に自分と同じ境遇の人間は見当たらずどこに所属してるかもわからなくなる。
アイデンティティがない苦しみは強烈に精神を蝕む。
テレビにも雑誌にもそんな中途半端な存在は映らない。フィーチャーされない。
そもそも大卒で就職、高卒で就職という普通の人生を生きてきた人間にはそんな人間がいることが想像できない。
ドロップアウターは日本の教育システムにおいて決して存在してはならないはずのアンタッチャブルだから。
周囲から得る情報もなく何の準備もしてないのでまともな就職活動などできない。コミュ力がなければ簡単なバイトすら一向に受からない。若さもないので高卒や中卒には勝てない。
ごく稀に書類選考を通っても自分自身が現在の状況に自信を持っていないのだから面接でまともに喋れない。
まともに喋れないから当然落ちる。
毎週ダース単位でお祈りの連絡だけが届く。
いつしか自身の存在の全てが否定され続けることが日常になり何をすればいいかもわからなくなる。
そんな出口のない永遠に思える日々が何年も続く。
ドロップアウターがよく言うのが大学中退してしまったけど必死に這い上がったから結果的に良かったという人はいても中退した方が大卒より良かったなどという人はまずいないということ。
圧倒的大多数の人は大学中退を後悔しながら一生を送る。
大学中退というのは普通の人にとってそれくらい大きな人生の枷になる。
それでもその理由が本人の能力不足や心身の異常などならまだ納得できる。時間はかかったけど俺は当時の俺に納得してる。だからもしそういう人がいたら今後のキャリアについて相談に乗ることもできる。だけど今回はそうじゃない。
燃える理想と輝かしい未来ある素晴らしい若者がふざけたコロナなんかのせいで1人でも夢を奪われてほしくない。
俺が思うのはそれだけ。
