高校サッカー国立最終章 | はしれ走のサッカー、芝生メモ(リー)

はしれ走のサッカー、芝生メモ(リー)

サッカー三昧の自称永遠のアスリート苦笑
社会人サッカーに、息子のサッカー応援、テレビ観戦の日々。
芝生は最近放置しがちですが
、それぞれ自分メモ的に綴ってます!

完全にブログ更新停止していましたが、久しぶりにアップします。


今年の第92回高校サッカー選手権大会はやばかった・・・


最後の結末は誰にもかけないストーリーでしょ!


高校サッカーの聖地 国立競技場(建替えのため)で最後の大会


石川県代表の星陵も初の決勝(石川県としても初)

富山県代表としても富山第一としても初の決勝

その北陸勢同士の決勝も当然ながら初めて


これは現地へ行かねば!と 息子とふたり、国立競技場へ向かいました。

妻と娘は動物園に。「お互い楽しもう。いってらっしゃいニコニコ



大江戸線国立競技場駅改札で係りの人がなにかプラカードを持っている・・・。

まさかとはおもったが・・・

会場に行くとチケット売り場に長蛇の列が。ひと・ヒト・人だらけ・・・・・はんぱナイ汗

まだ間に合うのかもと最後尾に並んでみるものの、またもやかかりのひとが

「すでに終了してますので並んでも買えません。」とのつれない言葉。


いままで買えない事なんて一度もなかったのに、、。

息子「えーーー。どうすんの?みたいよー」  「・・・・」(お父さんだってみたいんだ・・・)

ここはお金だ!5倍ぐらいだせば・・・ダフ屋をさがしたが、注目度もたかいためか

規制もきびしいためか、見当たらない。

うろうろしたが、13時になろうとしていたため、万事休す。

「家でテレビ観戦しよう!今帰ればぎりぎりまにあう。選手も良く見えるしな!観戦パーティしよう」

息子「えー・・・・わかった。 何でもかっていいの?」「そうだな、チケット代浮いたし、

パーっと使っちゃおう!」  ・・・・ということで情けないが急いでとんぼ返り、子供ビールやら

お菓子もたっぷり買い込んで、観戦スタート!




堅守の星陵と攻撃力の富山第一は互角の戦いを続けるも

富山第一は堅守の星陵の壁をなかなか崩せず、逆に2点を

先行され、星陵は後半の40分にエースの寺村(10番)をベンチにさげる。

その直後の42分に(一押しの!)竹澤(3番)からの見事な前線左への

鋭いロングパスを起点に1点差に!


さらに富山第一は攻め続け、竹澤も左サイドバクから中盤にあがり

なんども仕掛けたりパスを供給したりと富一はこの3番を中心に攻める!


そこで向かえたアディショナルタイムにはいった47分。大きなドラマがおきました。

右サイドからのパスから中央へわたり、左サイドペナルティエリア内にいた

竹澤が大きな声でパスを要求するとボールがそこへきた、その瞬間

この日ずっと右サイドを守っていた星陵の副将、森下(2番)が竹澤の足を

かけてしまいなんと、PK!! そして蹴るのは大塚監督の息子であり

キャプテンで10番の大塚翔。   盛り上がる会場。青ざめる森下。

跪き祈る大塚監督。

・・・・・・・・・・・・・・・

きめたーーーーっ同点!!!  直後に後半終了のホイッスル!

延長戦に突入。

その後延長戦後半8分に勢いに乗っている富山第一が決勝ゴールをあげ。

逆転優勝!!となるわけですが、

実は同点の2点目には4つのドラマがあったのです!



①サッカーでももちろん2点差を追いつくことはよくあることです。

が、しかし、後半の40分を越えて、2点を取り返すということはそう滅多に

起こりえることではありません。しかもこれだけ注目されている決勝の舞台で。

まさに奇跡とはこのことです!


②なんと、このPKを与えてしまった森下と竹澤は中学の同級生。今でも仲がいいのです。

富山第一は大塚監督(長澤前監督)のモットーというか美学で、地元の選手だけで強くしたいという

ことからも、ほとんどが地元富山県出身というのがこれまた魅力的なひとつですが

竹澤はそんな魅力に惹かれ、隣県の石川県から2時間かけて毎日富一に通ってきた。

その二人が北陸勢初の決勝進出を果たしたチームで更に初の北陸勢対決でしかも

同サイドでマッチアップ。ということだけでもすごいドラマだが、まさかこんな明暗の分け方を

するとは・・・。  

後半終了直後、うなだれる森下に歩み寄り、竹澤は「まだ次があるから切り替えろ」

と、友達とはいえ相手に対してこのような言葉をかけてあげらえることがすてきだ。

森下も「そんな言葉をかけてくれて、あのときはありがたかった」と言っている。 


③PKを蹴る大塚翔。実は高校1年のときに、インターハイの県予選(決勝)で

PKをはずしている。その際に掲示板で「親の七光りだ、ひいきで出てるだけ、

親父が監督だといいよな。うまくないのにでやがって。とか散々なことを書かれまくった。

監督は深く傷ついたが、もっと傷つくのは本人のはず。これを息子にみせないようにして

いたが、まわりからも聞こえ、知ることに。・・・しかし本人はこれにめげず

「絶対にいつの日か見返してやる。それまで努力しかない」と黙々と練習に取り組んだ。

その息子が大事な決勝の、しかも、こんなドラマチックすぎる場面で、PKだ。

はずせば、また、心無い者からも言われる。本人もまた深く傷つく・・・親としては

ひざまずき、祈るしかない・・・・  決めた! よかった!!   泣くしかないでしょしょぼん



④最後は 星陵の10番寺村の交代。 監督を責めるひとも多い。

交代の直後に2失点。延長戦もなにもすることはできない。


ただ、先にも書いたが、後半40分で2点差。 だれがその後の逆転を予想できるだろうか。

だれもが星陵の優勝を確信していたはずだ。


監督としては、中盤の運動量が落ちてきていることを30分くらいから気づいており

むしろ交代が遅くなってしまった。それがたまたま、エースである注目の寺村で、

交代直後の2失点となり、代えなければ・・・とたらればでいわれてしまう。


ただ寺村としては悔やみきれないだろう。

本人も「仕方ないこと。受け入れるしかない。」と




こんなストーリーは小説で書けるものではないし、不世出のものでないか。

サッカーを越えて、日本全土を盛り上げてくれた。 


日本の正月の風物詩である全国高校サッカー選手権大会は、やはり感動を与えてくれる。



今回は小学校4年の息子とはじめて、3回戦の駒場スタジアムに観戦に行った。
そこで浦和市立対富山第一を観れたのも幸運だった。


自分も小学生のころに観た高校サッカーに夢中になり、サッカーにはまったので、

息子もますますサッカーが上達するようがんばってほしいなアップ








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