Aircraft performance(Weight and Balance)

 

今回も、重心位置の計算に関わる問題です。

 

 

 

翻訳:3815

(Figure 67を参照して)

航空機の重量が2,784ポンド、離陸時のモーメントが2,222(1/100表示)であるとき、30ガロンの燃料を消費した場合、重量と重心にどのような影響を与えるか?

A.CG(重心)に影響はない。

B.モーメントは、2,357インチ/ポンドに上昇する。

C.モーメントは、2087インチ/ポンドに減少する。

 

解説:「CG」とは「Center of Gravity」の略で「重心」のことです。

この問題は、重量と重心がどう変わるかということです。

Figure 67を見て解答せよということですので、その中で「Fuel」(燃料)というタイトルの表を見てください。わかりやすいように燃料が30ガロンの部分に赤い矢印を付けておきました。

Gasolineが30ガロンの欄を見てもらうと、Weightは180ポンド、Momentは135となっているのがわかります。

まず、重量に関しては、30ガロンのガソリンを消費しますので、2,784ポンドー180ポンドで2,604ポンドに重量は減少します。

重心に関しては、当初のモーメント2,222を重量2,784ポンドで割ると、79.8インチという重心位置が出てきます。

30ガロンを消費した後の新しいモーメントは、2,087(2,222-135)となり、それを30ガロン消費後の重量で割ると新しい重心位置が出てきます。新しいモーメント2,087÷新しい重量2604=80.1インチという30ガロン消費後の重心位置が出てきます。

つまり、モーメントは2,222から2,087(1/100表示)に減少し、重心位置は79.8インチから80.1インチと0.3インチ後方に移動します。

なので選択肢A.の「CG(重心)に影響はない」は間違いです。

また、モーメントは、2,222から2,087に減少します。(1/100表示)

正解は、C.の「モーメントは、2,087インチ/ポンドに減少する」です。

M=WA(Moment=Weight x Arm)(モーメント=重量x腕の長さ)という公式をお忘れなく!