上写真は、セスナなどの小型機に搭載されている姿勢指示器(Attitude Indicator)です。
上半分の水色の半円部分は「空」を示します。
下半分の茶色の半円部分は「地面」を示します。
その水色と茶色の境目にある白い線は「水平線」を示します。
その白い線の上にあるダイダイ色の「カモメ」の形をしたものは「ミニチュア・エアープレーン」(模型飛行機)といい、そのミニチュア・エアープレーンと水平線との上下関係や傾きで飛行機の姿勢を判断します。
そのミニチュア・エアープレーンは赤い矢印が指す回転するノブで上下に調整できます。
この姿勢指示器はエンジン駆動の真空ポンプで作動します。なのでエンジンが止まっているときは、真空ポンプが動いていないので、この水平線は大きく右か左に傾いていますが、エンジンがかかった瞬間に傾いた水平線は平行に戻ります。そのときにノブを回してミニチュア・エアプレーンを上下に調節して水平線の白線とミニチュア・エアプレーンのダイダイ色の線を合わせます。これがその飛行機の「水平姿勢」となります。
添付写真は、カメラ位置の関係で白い線とダイダイ色の線が合っていないように見えますが、実際は合っていると思います。
上写真の姿勢指示器で上側は機首下げで右に傾いている状態です。
下側は、機首上げで右に傾いている状態です。
写真のように、ミニチュア・エアプレーン自体は動きませんが、水平線が上下に動き、左右に傾きます。
先日、墜落したF-15は、右に傾いて海に突っ込んだらしいので、姿勢指示器は上写真のようだったと思います。
ただし、これくらいの機首下げや傾きは時間的余裕があれば、自家用操縦士の技量でも全く問題ありません。
墜落したF-15はもっと極端に機首が下がり、傾いた状態であったと思います。
F-15のパイロットが異常姿勢に気づいたのは、墜落の2秒前らしかったので、いくら戦闘機のパイロットを言えども2秒では回復操作はできないと思いますが、何故、それまでに気づかなかったのかが不思議です!?


