タイトルのインパクト、「桐島、部活やめるってよ」(神木くんが好きで映画見て面白かった)の作者である朝井リョウさんの著書、映画の原作ということもあり前々から気になっていたのですが、ようやっと読了したアラフォー母です。


 


 

多様性って言葉、本当によく聞くようになりましたね。


この本では特殊性癖を持っている人たちが中心になって話が繰り広げられてますが、


理解してもらおうなんて思ってないから、ただそっとしておいて欲しい


というセリフが印象的でした。

私は法律婚、子どもありなので、社会的な分類はマジョリティに入るのかと思いますが、この感覚はよくわかります。


「理解する・される」とか、「受け入れる・受け入れない」とかは、一方がもう一方に求めるときに始めて相手が判断することであって、認識もしてない相手(社会とか世間、全然親しくない人)からいきなり「あなたを理解します、私は受け入れます」とか言われるの、押し付けがましいよね


ほっといてくれ真顔

って思う


少数とか多数とか関係なしに、他人の内面に土足で入ってくるような人は辛い


でも、踏み込むことで深く理解できたり仲良くなることだってあるし、深入りしないことが腫れ物を触るような扱いをされてるようで悲しいと思う人もいるしね、


ある場面で、どんな行動が正しいかは一つじゃない

この人に言われたら許せるけど、この人には絶対嫌だとか関係性が絡むこともあるわけで。


こういう世界もあるよ、生きづらさを感じてる人がいるよという事実を知ること


少数派の人と関わったとき、自分だったらどう接するかを考えるきっかけをくれた本です。


少数か多数かっていうラベリングさえしんどい時もあるけど、人が一定数集まるとそういう物差しはどうしても出現しちゃうから人間はややこしい


小児性愛者という、ずしっとくるワードも出てきます


きっと本だけだったら、朝井さんのファンと、多様性というワードに元々興味がある人たちという範囲(どっちかというと「受け入れます」モーションを取ろうとする人たちというか)だけで終わってしまってたかもしれないところに、


映画化されることで「俳優さんたちのファン」という人たちの注目を集めて、それ以外の考え方をする人たち(少数派を排除しようとする行動取りがち?な人たちというか)にも普及されたのではないかな〜とも思いました


明るい話ではないけど、話の展開が気になることもあり結構な早さで読み切りました