先日の朝のニュースで
映画「永遠のゼロ」が6週連続で1位を記録した、との報道がありました。
ゼロ戦は正式名称「零式艦上戦闘機」といい、旧日本海軍が採用した軍用機です。
最近では、宮崎アニメ「風立ちぬ」でも取り上げられましたよね。
読者の皆さんの何人かも映画館に足を運んでのではないでしょうか。

永遠のゼロ。俺も映画館に足を運びました。


第二次世界大戦で日本海軍がどのような運命をたどったのか
それは悲劇としか言いようがありません。
元々米国と戦争をすべきでない。海軍は開戦に反対してましたが
陸軍主導の御前会議で決定された連合国への宣戦布告。これに従わざるをえませんでした。
ゼロ戦も戦争初期は優れた運動性能で敵戦闘機を上回りましたが
不時着した機体を徹底的に研究され、戦争中期以降は性能に優れた敵戦闘機が現れて劣勢となりました。改良された敵戦闘機は防弾性能、脱出性能が強化、飛行士救出システムが確立され
熟練搭乗員の生命を大事にしました。撃墜されても別の戦闘機で出撃できた、というわけです。
一方ゼロ戦は軽量化を図るため、搭乗員の防弾設備はほとんどなく、主翼は被弾するとたちまち燃え上がる構造でした。

航空母艦に戦闘機を載せて、遠い敵基地を爆撃したり、敵艦船を攻撃する戦法は
日本海軍が編み出したものです。
第一航空戦隊旗艦空母赤城を代表に、加賀、飛龍、蒼龍、 翔鶴、 瑞鶴など、世界に誇る航空母艦がありました。

日本海軍の敗因は米国の科学、工業力です。
レーダーを早期に装備してゼロ戦を待ち伏せしました。
また、ゼロ戦を打ちぬくことなく、近くで爆発する近接信管付砲弾を開発し
次々に日本の戦闘機を撃墜しました。

ミッドウェイ海戦で多くの航空母艦を失った原因は数々言われていますが
米国の装備を見て明らかなように、日本海軍は負けるべくして負けた。
俺はそう感じます。

しかし、一番悲惨なのは
既に米国が優勢になったにも関わらず、劣勢のまま戦闘を継続し多くの人命を失ったこと。
戦は始めるのは簡単。しかし終わらせるのはとても難しいのです。
早期講和の話しもありましたが実現しませんでした。

そして戦争末期。九州「鹿屋基地」から神風特別攻撃隊として
多くの若者がゼロ戦に搭乗し南の空に命を散らしました。。。。

さて、前置きが長くなりました。
永遠のゼロのストーリーは戦史に忠実。
空母や戦闘機の映像も驚くほど精巧でにできてます。
でも、俺が引き込まれたのは戦闘機乗りの気持ちの描写でした。

大和魂、、武士の本懐。。。日本には素晴らしい精神論があり
俺も共感するところはあります。
でも、劣勢の中戦いに出向いた戦士の心境、特攻した若い搭乗員の心境を
大和魂とか一言ではくくれないよな
映画を観ながら思いました。

勿論泣きましたよ(笑)
それと、映画に出てきたように、今の日本があるのも
特攻で亡くなった多くの若者
その他激戦の地で亡くなった多くの将兵の命のおかげであることを
日本人として決して忘れてはならないことを再認識しました。

今夜は
神風特別攻撃隊の歌を皆さんにお届けします。
出撃する実際の映像と歌詞を読みながら是非聴いてください。