茨城県守谷市の長龍寺。つくばエクスプレスの守谷駅近く、
四季折々の美しさがあります。
落ち葉のそばに椿の花が落ちていました。
武士は縁起が悪いと言って椿を庭に植えなかったという
俗説もありますが、そういう連想をさせるような儚さが
あるのもわかるような気がします。
しかし、儚さがあるからこそ美しいという見方もあるか
もしれません。もし、一年中、紅葉や桜の花があったら?
10時間燃え続ける花火があったら? 日本の美意識と
無常観は裏腹の関係にあるものではないかとも思えます。
もっとも、無常とは暗い印象ですが、本来、価値判断とは
別物です。単に、あらゆるものは全て変わりゆくという
法則のことだと聞きます。
落ちた椿の花もありますが、他の種類の椿が本格的に咲き
乱れるのは、これから。蝋梅の明るい黄色の花も咲き始め
ます。「暗い」季節と思ったら、「明るい」季節に。
冬至を過ぎて、陽射しは強くなっています。
気温ではまだこれからが本番の寒さですが、ここら辺で
「新春」というのは理にかなっている気もします。

