所用で度々通りかかる愛宕神社。
時間に余裕がある時は参拝します。
野田市は江戸時代から醤油醸造業で栄えた町です。
鬼怒川、利根川、江戸川の水運などで各地の物産が集まって
くる場所だったということも栄えた理由でしょう。
残念ながら、古い建物や町並みはなくなってしまいました。
今もキッコーマン醤油の本社や地元のキノエネ醤油など
はありますが、すっかり寂しい感じです。
当時の繁栄をしのぶことができるのが、愛宕神社。
今は別の神社が有名になっているようですが、野田では
この神社が一番有名な神社でした。
江戸時代末期に作られた社殿と、そこに施された彫刻は
実に見事です。
説明文によれば、
大工の棟梁は、武州川俣村の三邑吉左衛門、
野田町の荒川喜兵衛正幸、
彫物師は、上州勢多郡花輪の石原常八主信。
勢多郡というのは、群馬県の前橋、桐生、みどり市の
あたり。北関東の名工が手がけた名作です。
この日、愛宕駅に戻ると、大きな積乱雲が栃木県、茨城県
方面に湧き上がるのが見えました。