金亀子擲つ闇の深さかな 高浜虚子
(こがねむし なげうつやみの ふかさかな)
コガネムシを暗闇に投げたら、そのまま吸い込まれ
るように闇の中に消えていった、と解釈したらよい
でしょうか。
↓青空文庫 虚子の有名句も入っています。
コガネムシを投げると、コガネムシは落ちてはいかずに、
途中で態勢を整えて、羽ばたいて飛んでいきます。だから、
きっと、落ちた音がせず深い闇に吸い込まれたように感じ
たのでしょう。
季節風が吹き荒れる冬よりも、無風であることが多い夏の
夜は「闇」を強く感じるかもしれません。清少納言は
「夏は夜」のところに「闇もなほ」と書いていますが、
夏の闇には独特の雰囲気があるような気がします。
写真は、コガネムシの仲間、シロホシハナムグリかな?と
思います。シロテンハナムグリと区別がつきません。
エスカレーターの上がったところに転がっていたので、
誰かに踏みつぶされないうちに、道路際の木まで連れて
いきました。
手の中で、もそもそ動く感じが妙に可愛かったです。

