インゲン豆を茹でてタッパに入れて、少しずついただきました。
これもまた、トウモロコシと同じように「夏の味」という感じ
がします。
以前、栽培した時には、次から次に収穫できるのが楽しかったです。
江戸時代初期、中国から日本に来た隠元という高僧が伝えたと
いう説があります。
高校の日本史では隠元禅師は有名人で、覚えるべき重要人物で
すが、高校生にインゲン豆のことを言っても、「知りません」
と素っ気ない反応。そうだよねぇ、インゲン豆なんて関心ない
よねぇ、と少し寂しく思いながら、次の話題に移ったのを思い
出します。
弟子を連れて日本に渡ってきたという話は、鑑真和上を彷彿と
させます。隠元禅師が来た当時は、明が滅亡し清が建国される
激動期。清に抵抗運動を行った鄭成功の船で日本に渡ってきた
という話を聞くと、隠元禅師の渡日は世界史の大きなうねりの
中の劇的なドラマだったという印象を受けます。どんな思いで
日本に渡ってきたのだろう、日本でどんな思いで過ごしていた
のだろう、いろんなことを想像します。