農業をはじめようと思う。

まだ、ふんぎりがつかないが、このままでは、生きている意味がない。家族は「あせらずに、ゆっくり考えて」と言ってくれる。家内も「海外旅行でも行って来れば…」と言ってくれる。

奥さんはやさしいので、こんなことをつぶやいていると、覗き込んで、「生きてることはすばらしいのよ」っ言ってくれる。

なにかしなくてはと思っても、午前中はボーっと頭がしていて、なにもする気にならない。

なにかしなくちゃと思うから、いけないのか…

午後のニュースで坂口良子さんが横行結腸がんのため亡くなった。57歳のわかさだった。

先ほど、TBS「ぴったんこカンカン」で追悼番組をやっていた。去年の夏に、執り行われた、結婚披露パーティーの模様だった。長年つれそったプロゴルファー尾崎健之氏の実家訪問から役場への婚姻届の提出、披露パーティーから、パレードまでをやっていた。尾崎氏の故郷徳島県宍喰(ししくい)での挙行だった。

芸能人とプロスポーツ選手の華やかな東京の豪華披露宴ではなく、親戚一同が生活する、生まれ育った故郷での披露会はとても温かく、尾崎氏、坂口さんのやさしい人柄が伝わる自然体のものだった。

坂口さんには息子と娘(杏里)の2人のこどもがいる。病に侵され、病床のなかでも2人の将来を案じていただろう。

困難を乗り越えた坂口さんの愛と尾崎氏の財力と親戚家族の愛があれば、子供2人の将来は守られるであろう。

桜もほころびはじめ、吹く風もかなり肌にやさしくなった。


 昨日、墓参りに行った。彼岸もすぎたころで、どのお墓も色とりどりの花をまとい、きらきらと輝いて見えた。

 お参りをすませ、帰り道、練習をおえた野球部の高校生が、同じ道を列になって帰っていた。長くなったその列を通りすぎようと、少し車を減速した。すると学生たちは、野球帽をとり、振りかえって白い歯を見せ、お辞儀してくれたのだ。それも、全員が。一人として脱がない子はいなかった。


 なぜだかよく分からない。墓参りに来ている人物を敬うきもちなのか、同じ道を通過する人物への挨拶なのか。
 ただ、夕日に照らされたその姿は、いま甲子園で白球をひたむきに追いかける球児らの姿と重なり合い、心を熱くするものがあった

 理大の野球部のみなさん、夏は甲子園でその白い歯を、白球を追うその姿を見せてください!