有機(=オーガニック)流行りですね。
「有機は来る」「有機はビジネスになるぞぉー!」などというボケも飽きられて久しい今日この頃。
今年も、国際有機農業映画祭が開催されました。
バラエティに富んだ作品が上映された昨年と違い、
「土からの平和」というテーマに沿った作品が集められました。
似たシーン、似た説明が繰り返されるという弊害はあるものの、
農業に関する知識の薄い私などには、農業の常識やどこの農業もが抱えている問題点がわかって良かったような気がします。
自然農法を(種を詰めた粘土団子を撒くだけという、有機すら否定した農法)唱えた福岡正信氏の追悼上映『地球で生きるために ~福岡正信インドへ行く』では「こんな日本人がいたのか」とガーンと打ちのめされ、
『健康な土 ~過剰施肥のもたらすもの~』では、かつての日本と思しき韓国農業の実態におびえ、
『土の世界から』では、うまく計算されているかのような土の下の食物連鎖に驚嘆し、
『バイオ燃料 ~畑でつくるエネルギー』って、こんなにもエセエコロジーだったのか、と自分の無知を恥じ、
『この大地に生きている ~三里塚東峰地区の人々~』の、成田闘争が過去のものとなった現在も新滑走路に苦しめられる三里塚の農家の方々の、一見淡々とした暮らしぶりに、哀しい諦観を感じ、
『いのち耕す人々』では、有機農業の村となった山形県高畠町の、既存農業との闘いの20年に拍手した。
…ちょっと一文にするには無理がありましたか。
おわかりいただけましたでしょうか。
各映画、うーん、と唸らされたひとことをご紹介します。
「作物が鳥や虫に食われるのは悔しいが、農産物を独り占めするのではなく、生態系の一員として分けてもらうのだ、と考えている」
(韓国の農家の方の言。『健康な土』より)
「消費者と作り手(お互い)が見える関係性が大事」
(途上国の農家が、輸出用穀物を作りながら自分たちの食べる穀物を輸入したり、バイオ燃料用穀物を作るのに熱帯雨林を畑にしている現状を総括して。『バイオ燃料』より)
「土の下では、特定の生物だけが増えない仕組みがつくられている」
(微生物や土や根がそれぞれ食べ、食べられの関係を作っていることを評して。『土の世界から』より)
「風、水、空気、すべて含めて『土』なんだ」
(三里塚の農家の方。「なぜ成田で農業をし続けるのか」を問われて。『この大地に生きている』より)
「選別はしない。どうも食べ物を扱っている感じがしないのよ。色や形を揃えて…っていうのは。人間もなんもみんなそうだけど、野菜も色、形、大きさ、それぞれじゃない」
(山形県高畠町の農家の方。収穫物を選別しない理由を問われて。『いのち耕す人々』より)
観ながらメモしたので、多少、文言が違っているかも知れませんが…。
なんだか、土をいじってみたくなりました。
やってみなければ、共感できないような気もしまして。
区のファミリー農園の利用抽選に、応募してみようか、と。









