遊技機製造・カジノ運営会社アルゼ(東京・江東)は、国際金融危機の影響でカジノ市場の見通しが不透明なことから、フィリピンで計画するカジノ・ホテルの建設を、当初予定の今年2月から、今年末~来年初めに延期する方針を明らかにした。完成は当初予定の2010年4月から1~2年遅れる見通しだ。【吉岡由夏】
アルゼは昨年、マニラ湾沿いのカジノ総合娯楽施設「バゴン・ナヨン・ピリピノ・マニラ・ベイ・インテグレーテッド・シティー」事業で、3億米ドルで30ヘクタールの土地を取得し、フィリピン・アミューズメント・アンド・ゲーミング(Pagcor)から暫定的なカジノ営業権「プロビジョナルライセンス」を取得した。カジノのほか、客室2,300室のホテル、世界最大の海洋水族館、スポーツアリーナ、巨大観覧車「マニラ・アイ」を建設する計画だ。
同社の丹治幹雄専務執行役が18日、NNAに明らかにしたところによると、当初は今年2月に着工し、2010年4月にカジノをオープン、11年11月にホテルをオープンする予定だった。しかしフィリピンの規制問題で手続きが遅れたこと、また早期に完成したとしても金融危機の影響で多くのカジノ客が期待できないことから、着工を今年後半から来年初めに延期することを決定した。フィリピン経済区庁(PEZA)からは認可が下りており、当初4年間の法人税免除とその後の特別税率(総収入の5%)が認められるという。
投資総額は2,500億円で、全額エクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)で賄う。丹治氏は「そのためにも、国内外事業の足場をしっかりと固めなければならない」と語った。
同社は16日、09年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終損益見込みをこれまでの110億円の黒字から、60億円の赤字に修正した。売上高は620億円から、3分の1の210億円に引き下げた。
金融危機による貸し渋りで、パチスロ店の店舗閉鎖・倒産が相次いだことからパチスロ機の導入台数が当初予想を下回ったこと、急激な円高とフィリピンに設立したアルゼ・ゲーミング・フィリピンズ(米国子会社アルゼ・ゲーミング・アメリカの完全子会社)を連結したことで約27億円の為替差損を計上したことなどが原因という。
マニラ湾のカジノ総合娯楽施設では、アルゼのほかに2社が暫定的なカジノ営業権を獲得している。SMグループは3月までに着工の予定。地場不動産開発大手アライアンス・グローバルとマレーシアのカジノ大手ゲンティン傘下にあるスタークルーズの合弁会社トラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループの場合は、現段階で着工時期は未定だ。
■スロットマシン、月産500台
アルゼ・ゲーミング・フィリピンズは、ラグナ州ビナンのラグナ・テクノパークに設置した海外初のスロットマシン製造工場を、4月に稼働する。PEZAから認可を受けている。
当初は月500台を組み立てる予定で、50人を雇用する。8月からは板金加工も開始し、同じく50人を雇用し、計100人体制にする計画だ。製品は国内にも出荷するが、主に輸出向けで米国、豪州、南アフリカ、マカオ、そのほかアジア諸国に出荷する。
「受注状況にもよるが、早ければ来年には年産1万台の生産体制を目指したい」(丹治氏)という。現在の工場はリースだが、将来的には自社工場を建設する可能性もある。
またゲームの企画・開発は日本で行っているが、将来フィリピンにゲームのプログラミングを移管することも検討中という。
アルゼは昨年、マニラ湾沿いのカジノ総合娯楽施設「バゴン・ナヨン・ピリピノ・マニラ・ベイ・インテグレーテッド・シティー」事業で、3億米ドルで30ヘクタールの土地を取得し、フィリピン・アミューズメント・アンド・ゲーミング(Pagcor)から暫定的なカジノ営業権「プロビジョナルライセンス」を取得した。カジノのほか、客室2,300室のホテル、世界最大の海洋水族館、スポーツアリーナ、巨大観覧車「マニラ・アイ」を建設する計画だ。
同社の丹治幹雄専務執行役が18日、NNAに明らかにしたところによると、当初は今年2月に着工し、2010年4月にカジノをオープン、11年11月にホテルをオープンする予定だった。しかしフィリピンの規制問題で手続きが遅れたこと、また早期に完成したとしても金融危機の影響で多くのカジノ客が期待できないことから、着工を今年後半から来年初めに延期することを決定した。フィリピン経済区庁(PEZA)からは認可が下りており、当初4年間の法人税免除とその後の特別税率(総収入の5%)が認められるという。
投資総額は2,500億円で、全額エクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)で賄う。丹治氏は「そのためにも、国内外事業の足場をしっかりと固めなければならない」と語った。
同社は16日、09年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終損益見込みをこれまでの110億円の黒字から、60億円の赤字に修正した。売上高は620億円から、3分の1の210億円に引き下げた。
金融危機による貸し渋りで、パチスロ店の店舗閉鎖・倒産が相次いだことからパチスロ機の導入台数が当初予想を下回ったこと、急激な円高とフィリピンに設立したアルゼ・ゲーミング・フィリピンズ(米国子会社アルゼ・ゲーミング・アメリカの完全子会社)を連結したことで約27億円の為替差損を計上したことなどが原因という。
マニラ湾のカジノ総合娯楽施設では、アルゼのほかに2社が暫定的なカジノ営業権を獲得している。SMグループは3月までに着工の予定。地場不動産開発大手アライアンス・グローバルとマレーシアのカジノ大手ゲンティン傘下にあるスタークルーズの合弁会社トラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループの場合は、現段階で着工時期は未定だ。
■スロットマシン、月産500台
アルゼ・ゲーミング・フィリピンズは、ラグナ州ビナンのラグナ・テクノパークに設置した海外初のスロットマシン製造工場を、4月に稼働する。PEZAから認可を受けている。
当初は月500台を組み立てる予定で、50人を雇用する。8月からは板金加工も開始し、同じく50人を雇用し、計100人体制にする計画だ。製品は国内にも出荷するが、主に輸出向けで米国、豪州、南アフリカ、マカオ、そのほかアジア諸国に出荷する。
「受注状況にもよるが、早ければ来年には年産1万台の生産体制を目指したい」(丹治氏)という。現在の工場はリースだが、将来的には自社工場を建設する可能性もある。
またゲームの企画・開発は日本で行っているが、将来フィリピンにゲームのプログラミングを移管することも検討中という。























