五井先生が珍しく、現世のお金のことについて語っておられます。
お金の大切さ、というよりもお金の性質、お金を取り巻くその頃の世相を表しています。
今の世の中で果たして五井先生は同じことをおっしゃったのか?
残念ながら、物資文明が続いている今の世の中、お金が物を言う、幅を利かせている、お金で人の価値を計ることなど現代の方がよほど「損得勘定(感情)」で動いているようです。
私は「子孫に美田(びでん=財産)残さず」的な考えが好きです。
お金でしか寄って来ない子どもや孫たちならば、そんなものいらないというくらいの凛とした気持ちでいたいものです😄
美田を残さずとは子孫のために財産を残すと、それに頼って努力をしないので、財産を残さない。 西郷隆盛の詩の中に出てくる言葉。
五井先生のお言葉
■母親は子供が大きくなって一人前になったら、自分の老後のためにお金をためなさい。
お金がないお年寄りほどあわれなものはない。
お金を溜めておけば、おばあさんになっても金銭面で面倒をかけず、かえって孫たちにお小遣いをあげられるようになる。
肉体人間なんて凡夫だ。お金をたくさん持っているおばあさんは、孫でも大事にするものだ。
馬鹿にしたりしない。
それとも現象の喜怒哀楽を超越できるようになれれば、お金のことなどどうでもよいんだがネ、中途半ぱの心なら、やはりお金を大事にしなければね。
子供のために苦労して、大学まで卒業させたけれど、母親がその子を思うほど、子供は母親を思わないものだ。
肉体人間なんてあさましいものだよ。
それでお嫁さんでも迎えてごらん、母親が邪魔にさえ思えてくる。
そういう相談を私はよくうける。
だからお母さんに、とくに親一人子一人の未亡人などに、子供が一人前になったら、子供は子供でやっていけるのだから、今度はあなた自身のためにお金をためなさい、と私はすすめることにしているんだよ。