最初に下記の文章に出てくる「消えてゆく姿」について説明しておきます。
にわかに信じがたいかもしれませんが、今、私たちの目の前に見えているもの、起こっていることは過去、過去世の想念していたこと、出来事が時間を経て写って来ているのです。
ですから、良いこと、悪いことを含め、実態の無いもの、通り過ぎてゆくもの、消えてゆく姿なのです。そしてそれら(消えてゆく姿)は、消え去った後は善いことが起こるようになっているのです。
それは、守護霊様、守護神様が幽界(想いの世界)を浄めて、大難を小難にしてくださっているからです。または、完全に消えているものもあります。
だから私たちは感謝を込めて、世界平和の祈りをしていればいい、未来(ほんとうの今)はきっと善くなってゆくのです。
一番やってはいけないことは過去にこだわること、目の前の出来事にとらわれること、考えること、考え過ぎることなのです。
せっかく消えて行こうとしているのに、引き戻すことになる。長くなりましたが、人生を幸せに生きるコツ?を是非、掴んでください😄
本文
私もこれまでいろいろな方と出会ってきましたが、彼女のお話は聞けば聞くほど興味深く、彼女ほど驚かされるエピソードをお持ちの方はいないと思えるほどでした。
彼女は枠を超えた考え方をお持ちで、その上にものすごい行動力があり、そしてどこからそのパワーが来るのかわからないほど、信じる力が凄まじく強いのです。
それらを掛け合わせるとこのような唯一無二の存在が生まれるのか… と思わずにはいられない存在でした。
とても魅力的で芯を持った彼女の生き方に興味を持ち、彼女の大事にしている価値観を詳しく聞いてみました。
そして、明らかになった彼女の価値観が
〝消えてゆく姿〟に通ずると思い感動したのでした。
彼女はまだ小さい頃(1950年代)に母親からもらった唯一の絵本のことを話してくれました。
その絵本はいくつかのシーンが淡々と描かれた絵本だったそうです。
彼女は絵本のタイトルなど詳しい事はもう覚えていないということでしたが、例えばページをめくると「猿が木に登った」と書かれていて、またページをめくると「猿が木から落ちた」と書いてある。
「肉屋が指を切った」と書かれて、次のページからは指から血が出る絵が描かれている。
「港から船が出発した」と、船が港から出発する絵が描かれた。次のページは船がなくなった港の絵が描かれている・・・・そんな場面が続く絵本だったそうです。
彼女の口から絵本に書かれた何気ない一つ一つの出来事が淡々と繰り返し説明されるたびに、不思議な絵本だなと私は内心を持っていました。
最後までそのようなシーンが続くだけの絵本だったそうです。でも彼女にとってはその本こそが今の彼女の価値観を作ったとおっしゃったので、私は突っ込んで聞かずにはいられませんでした。
「どうしましょう…ごめんなさい。全然わからないです!その絵本が価値観を?」と困惑している私に彼女はもう少し説明を加えてくれました。
「例えば、幼稚園の頃砂場で遊んでいたら、目の前にいたお友達がこちらを叩いて去っていったするでしょう。多くの人は大きくなってもそうだけど、そういう時に頭がいっぱい動くんでしょ?
〇〇ちゃんはなんで私のことぶったんだろう?
私のこと嫌いなのかな?
私が何かしたのかな?
そうやってその出来事を繰り返し、自分の中で考えてしまう。でもね私はこの絵本があったからだと思うのだけど、出来事は起きて去っていくもの、というのを感じていたのだと思う。
だから叩かれたとしても、あ、今〇〇ちゃんはぶちたかったんだな、以上。
と言う感じで、それ以上何かを考えたり、感じることはないのよ」と話してくれました。
その瞬間、冒頭にも書かせていただきましたが、
「この方、消えてゆく姿を地で生きている‼︎」
という衝撃が私の中に走ったのでした。
小さい頃に母親にもらった、たった1冊の絵本。
出来事が起きて、その起きた後に、何かしらの変化が起きる。
それも、いろいろなシーンが立て続けに現れる、そんな絵本を何回も何回も読んでいくうちに、彼女の頭の中では、1つの出来事に執着しない掴まないと言う習慣ができたのでしょうか。
景色を流していくように、自分の目の前に起きた出来事も流して見ていく。そこにとらわれない、考えすぎない、感じすぎない…。
そのように言う事は簡単ですが、実践するのはなかなか難しいものです。でもいとも簡単なことのように、彼女はまた別の実例を話してくれました。
彼女は1ヵ月の船の旅(ピースボート)に出ていたことがありましたが、毎朝早く起きてしまうため、いつも朝から船のデッキを散歩してその後に座って景色を見ていたそうです。
ある時から同じように隣に座る人が現れて、いつからかおしゃべりをする仲になったそうです。
彼女は何も知らなかったのですが、その人は実は有名なヨギ(ヨガを行じる者)で、お弟子さんの多くも乗船していたそうです。
ある時、彼女が親しくそのヨギと話している姿を見て快く思わなかった女性のお弟子さんがいて、それ以降、毎日彼女はそのお弟子さんから罵声を浴びせられたそうです。
「あなたなんて大嫌い‼︎」毎日会うたびにすごい怒りを込めてそのお弟子さんは彼女に言い続けたそうです。
しかし嫌いだと言われた彼女は「あら、私はあなたのこと好きよ」と笑顔で伝えていたそうです。
するとお弟子さんは「だから、あなたのそういうところも大嫌い」と叫ばれていたそうです。
なかなかこんな場面に遭遇することもないと思いますが、このように彼女は毎日同じ人から嫌な言葉を浴びせられていたそうなのです。でも、そのことに対しても、彼女は、小さい頃の絵本の中の出来事と同じように見ていたのです。
出来事は出来事。それ以上もそれ以下でもない。そして1枚ページをめくるように、終わらせていく。
彼女はそのお弟子さんから言われた「嫌い」という言葉のエネルギーを自分のものにすることも、それに影響されることも、その原因を探ることも一切しなかったのです。
ただ、彼女は、心には愛を持ち続け、何を言われても、嫌われても愛でつながる事は大事にされていたようです。
そんな彼女のお話、価値観は、消えてゆく姿の実践を見せてくれているようで、とても勉強になりました。
嫌なことも、悲しいことも、嬉しいことも、絵本のページをめくるように、そこに必要以上の思考も、感情も、願いも乗せずに、今この瞬間を味わい生きること。
彼女は様々な経験をされていますが、いつも明るく軽やかに生きておられます。それは消えてゆく姿そのものの真理を実践されているからだと感じました。
そして彼女は
「世界はパラレルワールド。今、自分が何を掴むかで、次の一瞬の未来が変わるのよ‼︎面白いでしょ」と言われるのです。
消えてゆく姿が目の前に現れた時は、彼女の絵本を思い出して、淡々とページをめくるように、消えてゆく姿を実践できるよう、私もイメージしてみようと思いました。
世界人類が平和でありますように
西園寺由佳さん
人間と真実の生き方
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって、業生(ごうしょう)ではなく、つねに守護霊、守護神(しゅごじん)によって守られているものである。
この世のなかのすべての苦悩は、人間の過去世(かこせ)から現在にいたる誤てる想念が、その運命と現われて消えてゆく時に起る姿である。
いかなる苦悩といえど現われれば必ず消えるものであるから、消え去るのであるという強い信念と、今からよくなるのであるという善念を起し、どんな困難のなかにあっても、自分を赦(ゆる)し人を赦し、自分を愛し人を愛す、愛と真と赦しの言行をなしつづけてゆくとともに、守護霊、守護神への感謝の心をつねに想い、世界平和の祈りを祈りつづけてゆけば、個人も人類も真(しん)の救いを体得出来るものである。
*「人間と真実の生き方」とは、お釈迦様の説いた「般若心経」の教えをわかりやすくした文章なのです。
短い文章の中に真理が述べられています。