昨日のイタリア選挙の話で思い出したが、2012のノーベル平和賞はEUが受賞した。
一個人でもなければ個人のグループでもないentityが受賞するのは史上初めてで
しかも欧州危機の最中での受賞は驚きをもって迎えられ、多くの議論を醸すこととなった。

 毎日毎日marketを追っている身からすると、あの段階でEUがノーベル賞受賞といっても
ちゃんちゃらおかしくて茶番だよなぁと感じたというのが正直なところ。 しかし、
今回あることをきっかけにこのnewsを少し立ち止まって考える機会を得た。
 
 EUはもともと、WW2の廃墟から欧州が復興を図る際、ドイツとフランスの摩擦を
軽減し、二度と戦争の悲劇を繰り返さないことと欧州の繁栄の理念のもと1946に発足。
その後経済の緩やかな共同体のEECを経て政治的にも徐々に結びつきを強めていった。
大きな転機は1989のベルリンの壁崩壊。 これにより東西冷戦が終わりを告げると、
旧東ヨーロッパ諸国も続々と西側陣営と融合し、EUに参加することとなり、EUは
一気に拡大した。 そして1999には壮大な経済実験とも言われたEURが発足。
欧州は政経ともにEUにより統一され、その果実を享受していた。
 しかし、今般の欧州危機でギリシア・イタリア・スペイン等で生活不安や政治不信が
増大、暴力的な行動が目立つようになってきている。 統一欧州は再び分断の危機に
立っていたというわけだ。 

 おそらく、ノーベル財団はそれをproactiveに回避する目的もあってEUにノーベル平和賞を
授与したのではないか? 受験生の頃世界史の勉強で感じたが、欧州の歴史は戦争の歴史でも
あった。 それが今回の危機を乗り越えるにあたってはEUは曲がりなりにも 戦争なく乗り越えようとしている。 これ歴史的快挙といってもいいのかもしれない。 そういう意味では
ノーベル財団の意図していることはわからなくもないのかなぁと 思い至った。 

 EUのBARROSO議長は受賞の演説でこう述べている。
6か国で発足したEUは欧州を再び結束させた。我々は1.自由2.民主主義3.法の順守4.人権の尊重
を成し遂げてきたことに価値を感じている。そしてこれは世界中の人が追い求めているものだ。。。。


ふたつのことを感じている。
ひとつめはEUがこのままこの価値を維持していけるのか?崩壊しないのか?
ふたつめは
後から改めて振り返ってみると1989のベルリンの壁崩壊をきっかけにした冷戦の終結・1999のEUR発足という歴史を自分たちは実際に同時代人として見てきたんだなぁという事実。

特にふたつめに関しては、これを今の日本に置き換えて考えてみると空恐ろしい。 つまり、 ‘変わらないもの・既成事実の象徴‘と考えられていたベルリンの壁は様々な伏線は
あったものの、一夜にして崩壊した。 変わるもの変わらないものがこの世の中にはあると思うが、 例えば 今の日本の状態は変わるものだと思う。 900兆円の財政債務・歳入の半分を国債で賄っている現状。明らかにsustainableではない。 これを既成事実・変わらないものとして捉えてはいけない。 この債務の95%を支えているのは家計部門。 何がきっかけになるかはgod knowsだが、おそらくこれが崩壊・国家財政が破たんするときのスピードは 我々の予測をはるかに上回るものだろう。そのとき我々はどうするのか?一人一人はどんな事態を迎えることになるのか? そうならないためには何をするべきなのか? みんなそれをあまりに怖くて 見ないようにしていないか? 自分自身は今、どう行動すべきなのか?

 本当にちゃんと考えて行動しないといけない。それは今なんだろう。。。。

 Yes , it`s a tail risk scenario. but it MAY happen. The point will be not
the possibility. that will be WHEN. Get ready.