尊敬する先輩に誘っていただき、大好きな天ぷら屋、築地本願寺近くの清壽へ。
築地卸売市場にほど近く、お店が入っている雑居ビルの1F車庫にはなんとターレーが駐車されているというなんとも雰囲気な場所。銀座とかではなくあえて築地・・・というのがいい。
店内は広々としていて、カウンターがのびやかに待っている。落ち着いた和風の造りだ。そこへ入っていくとこれまた落ち着いた雰囲気で大将の清水さんはじめお店の方が出迎えてくれる。 客層も落ち着いていて、自分たちが一番落ち着いてないくらい。
いつものように軽くお造りから始まる。今日は鰹。包丁の入り方が細やかで丁寧な仕事だ。
そしていよいよ天ぷら・・・・とその前に・・・
飲み物にウイスキーのソーダ割りをお願いしたのだが、反応が微妙だったので出てきた後 無理言っちゃいましたか?と聞くと、なんと清水さんがご自分のマッカランを出してくれたとのこと。 き・・・恐縮です・・
さて天ぷら。 才巻海老からなのだが、こちらの天ぷらはとにかく`美しく` `凛`としている。味はというと、揚げ方が完璧なので素材の味が素晴らしく立っている。これが数本。
レモンをすこーし絞って塩でいただくのだが、このレモンにも秘密が・・・
‘なんだ虫喰ってんじゃねーかこのレモン`というなかれ。なぜそういうものがあるのかを考えてみればわかる。 このレモン、完全無農薬生産。館山で作られているこのレモンをこだわって仕入れてらっしゃるのだ。 ご主人の清水さんは本当に真摯。 築地での仕入れも相当こだわって選んでるらしい。 店でも寡黙に油や素材と会話しながら天ぷらを揚げている。
その姿は天ぷら同様美しく、凛とした雰囲気が漂っているが、かといって必要以上にストイックなわけではない。 話しかければ普通に楽しくおしゃべりにも興じてくれる。 とてもいい方だ。(ウイスキーごちになったからじゃないよ!)
才巻海老から始まった天ぷらはスミイカ⇒キス⇒蓮根⇒インゲン⇒メゴチ⇒アスパラと流れていく。どれも素材の味が素晴らしい。 イカは塩とのコントラストでそのさくっ・・からのねっとした甘さが際立つし、キスのほっこりした食感と上品な白身の味わいは日本人の幸せを再認識させてくれる。 春の野菜はどれも甘みと香りが見事で元気にある。
そして最後にあなご。 半分に箸で割るとサクッ・・・ふわ~と湯気と香りが・・・
しっかり揚がったアナゴは半分を塩で、もう半分を天つゆでいただく。 至福の時。
締めは天茶・天丼から・・・いつもは天茶なのだが、今日は天丼で! 今が旬の小柱を
しっかりめに揚げ、これまた意識的にしっかりした天つゆに入れてご飯に乗っている。
天丼なんだけど、天ぷらやの天丼というよりは お茶の席とか懐石に出てきそうなほどの
上品な雰囲気だ。(懐石とかお茶に天丼は出てこないけどね)
食べながら清水さんとおしゃべり・・・ 今は貝とかが美味しいと思いますけど、天ぷらには何が旬ですか?・・・というとーしろな質問にも丁寧に答えてくれる。
今ははまぐりやトリガイなんかシーズンになってきましたけど、お寿司と違ってこれらは天ぷらには向きません。 天ぷらは高温の油で揚げることで素材の余計な水分を飛ばしながら旨みと香りを衣に閉じ込めて凝縮するという料理ですからそれにも合う合わないがあるんです・・・そういう意味で言うと冬はアワビ・・ 今は小柱ですねぇ。 それと今は春野菜がいいですねと・・ う~む理論派です。 深く納得してしまった。
素人がこういうことを言うのは僭越だが、いろんなところでいろんな料理を食べてると
料理の素材同様、料理人にも`旬`というものがあるような気がする。 そしてそれが如実に出るのは天ぷらを揚げている方々のような気がするのだ。 とても有名な店でも`あれっつ?`という感じで揚げ手の腕に陰りが出てることがあったり(年齢や驕り・病気など原因はいろいろなのだろうが・・・)逆に、なんでこんなうまい天ぷらなのに誰も知らないんだろうというほどの驚きの天ぷらに出会うこともある。 そういう意味では、こちらの天ぷらは 美しく凛とした・・・高貴なほどの逸品だ。 そしてご主人もまさに旬を迎えつつある名人だと思う。 近くの なか川と並んで切磋琢磨を続ける名店。 東京の天ぷらの聖地は今、築地なのかもしれない。







築地卸売市場にほど近く、お店が入っている雑居ビルの1F車庫にはなんとターレーが駐車されているというなんとも雰囲気な場所。銀座とかではなくあえて築地・・・というのがいい。
店内は広々としていて、カウンターがのびやかに待っている。落ち着いた和風の造りだ。そこへ入っていくとこれまた落ち着いた雰囲気で大将の清水さんはじめお店の方が出迎えてくれる。 客層も落ち着いていて、自分たちが一番落ち着いてないくらい。
いつものように軽くお造りから始まる。今日は鰹。包丁の入り方が細やかで丁寧な仕事だ。
そしていよいよ天ぷら・・・・とその前に・・・
飲み物にウイスキーのソーダ割りをお願いしたのだが、反応が微妙だったので出てきた後 無理言っちゃいましたか?と聞くと、なんと清水さんがご自分のマッカランを出してくれたとのこと。 き・・・恐縮です・・
さて天ぷら。 才巻海老からなのだが、こちらの天ぷらはとにかく`美しく` `凛`としている。味はというと、揚げ方が完璧なので素材の味が素晴らしく立っている。これが数本。
レモンをすこーし絞って塩でいただくのだが、このレモンにも秘密が・・・
‘なんだ虫喰ってんじゃねーかこのレモン`というなかれ。なぜそういうものがあるのかを考えてみればわかる。 このレモン、完全無農薬生産。館山で作られているこのレモンをこだわって仕入れてらっしゃるのだ。 ご主人の清水さんは本当に真摯。 築地での仕入れも相当こだわって選んでるらしい。 店でも寡黙に油や素材と会話しながら天ぷらを揚げている。
その姿は天ぷら同様美しく、凛とした雰囲気が漂っているが、かといって必要以上にストイックなわけではない。 話しかければ普通に楽しくおしゃべりにも興じてくれる。 とてもいい方だ。(ウイスキーごちになったからじゃないよ!)
才巻海老から始まった天ぷらはスミイカ⇒キス⇒蓮根⇒インゲン⇒メゴチ⇒アスパラと流れていく。どれも素材の味が素晴らしい。 イカは塩とのコントラストでそのさくっ・・からのねっとした甘さが際立つし、キスのほっこりした食感と上品な白身の味わいは日本人の幸せを再認識させてくれる。 春の野菜はどれも甘みと香りが見事で元気にある。
そして最後にあなご。 半分に箸で割るとサクッ・・・ふわ~と湯気と香りが・・・
しっかり揚がったアナゴは半分を塩で、もう半分を天つゆでいただく。 至福の時。
締めは天茶・天丼から・・・いつもは天茶なのだが、今日は天丼で! 今が旬の小柱を
しっかりめに揚げ、これまた意識的にしっかりした天つゆに入れてご飯に乗っている。
天丼なんだけど、天ぷらやの天丼というよりは お茶の席とか懐石に出てきそうなほどの
上品な雰囲気だ。(懐石とかお茶に天丼は出てこないけどね)
食べながら清水さんとおしゃべり・・・ 今は貝とかが美味しいと思いますけど、天ぷらには何が旬ですか?・・・というとーしろな質問にも丁寧に答えてくれる。
今ははまぐりやトリガイなんかシーズンになってきましたけど、お寿司と違ってこれらは天ぷらには向きません。 天ぷらは高温の油で揚げることで素材の余計な水分を飛ばしながら旨みと香りを衣に閉じ込めて凝縮するという料理ですからそれにも合う合わないがあるんです・・・そういう意味で言うと冬はアワビ・・ 今は小柱ですねぇ。 それと今は春野菜がいいですねと・・ う~む理論派です。 深く納得してしまった。
素人がこういうことを言うのは僭越だが、いろんなところでいろんな料理を食べてると
料理の素材同様、料理人にも`旬`というものがあるような気がする。 そしてそれが如実に出るのは天ぷらを揚げている方々のような気がするのだ。 とても有名な店でも`あれっつ?`という感じで揚げ手の腕に陰りが出てることがあったり(年齢や驕り・病気など原因はいろいろなのだろうが・・・)逆に、なんでこんなうまい天ぷらなのに誰も知らないんだろうというほどの驚きの天ぷらに出会うこともある。 そういう意味では、こちらの天ぷらは 美しく凛とした・・・高貴なほどの逸品だ。 そしてご主人もまさに旬を迎えつつある名人だと思う。 近くの なか川と並んで切磋琢磨を続ける名店。 東京の天ぷらの聖地は今、築地なのかもしれない。






