長子の大学受験では、いろいろなことで悩んだり悩んだり円形ハゲができたり(!)したわけですが、
中でも悩んだタイミングとして大きなものに、「共通テストリサーチの結果がでてから出願まで」が挙げられます。
一口に「共通テストリサーチ」といいますが、提供会社が3社あり、それも、成績データを提出すると数日して結果帰ってくる参加型のものと、ネット上で成績を入力すると即時になしで使える簡易なものと、種類がいろいろとありまして、それぞれに結果が微妙に違うものですから、それも悩みに拍車をかけたということができるかと思います。
※正確には、河合塾提供のものが「リサーチ」という名前で他社は違うのですが、受験生の間では全部「リサーチ」として言われているので、ここでは「リサーチ」で全てをまとめて指すこととします。
長子の実際の判定がどうったかということは別にして、今日は「そもそもリサーチにはどんなものがあるのか&その特徴は」というところに絞って書こうと思います。
共通テストリサーチは大まかにいって:
①参加型: 実施会社に成績を提出すると、数日で判定がかえってくるもの。事前登録型ともいう。
②ネット即時判定型: 実施会社のサイトで成績を入力すると判定が即時に出るもの
の2種類があります。
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河合塾 |
駿台 |
東進 |
参加型 |
共通テストリサーチ |
データネット |
合否判定システム |
ネット即時判定型 |
バンザイシステム |
インターネット選太君 |
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①は、出願予定者内での順位など、細かいデータが出ます。そのかわりに、登録する国公立大学数の制限がきついです(東進は前期2校・後期2校まで。駿台は前後期あわせて4校まで。河合は前後期あわせて5校まで。)
現役生だと学校が各リサーチにまとめて出してくれることが多いかと思いますが、浪人の場合には個人で事前に申し込む必要があります。(それも、駿台は校舎に行かなければいけないはず。東進は指定期間内であれば事後でも大丈夫だったかと。河合はネット申し込みできたはず)
また、提出してから結果が戻るまで2日とかかかり、学校を通していると学校から返却されるまで4日とかかかることもあります。(時間がかかる場合、試験が終わった3日後(水曜日)夕方には各リサーチは結果が出て、②の判定に用いられるようになるため、自分で②をネットでやってざっくり判定を見ちゃうのが良いです。…順位がわからないですけどね)
一方で、②は、判定を出せる学校数に制限が少ないですし(かなりの校数が一気に判定できます)、手許で判定を出したい大学を変えていろいろと入力ができますが、順位などの細かいデータは出ません。ただ、判定データ自体は、①で登録されたその年の分布をベースに出しますので、基本的に同じ会社のものであれば①と②との間で判定に差があることはないです。
また水曜日夕方から即時に結果が見られるのがいいです。
ですので、①と②はうまいこと組み合わせて使うのがいいかな、と思います。
うちの長子の場合、①には志望度合いの高い学校を登録し、②で①が戻ってくる前のラフな判定確認と①で登録ができなかった学校を登録して判定確認していました。
河合、駿台、東進のリサーチにはそれぞれ特徴がありまして、
●河合塾
カバー率が高い(受験生の8割が使用しているといわれている)。
第三回全統記述模試を受けていると、ドッキング判定(共通テストの得点と、模試の結果から推測される2次の得点をあわせて判定すること)が可能。
●駿台
河合塾とカバー率はそれほど変わらない。
10月の駿台ベネッセ記述模試を受けていると、ドッキング判定が可能。
●東進
カバー率は低いが(受験生の59%が使用)、共通テストの結果から2次の得点を推測したドッキング判定も出しています。…共通テストと2次の結果の親和性がどの程度あるかという問題はありますが。
といったところでしょうか。
ドッキング判定対象の模試を受けていなければ、河合塾と駿台の間に大きな差はないです。…と言いたいところですが、実際の判定では3社でずれがでることもままあるわけです…
判定自体は、基本的に各社
A判定:80%以上
B判定:60%以上
C判定:40%以上
D判定:20%以上
E判定:20%未満
という形になっています。
で、各社それぞれに読みが異なるので、同じ大学・同じ学科でも各社で判定が異なって、「あー、どれを信頼したらいいんだろう」ということになる場合があるわけです。
巷では、河合が一番歴史があるから信頼度が高いとか、駿台は国立志望者が多いので国公立は駿台が信頼できるとか、東進はきついとか甘いとかいろいろ言われていますが…
正直、よくわからないですね…
周囲でも、河合の方が判定がきつかったとか、駿台の方がきつかったとか、河合の方が結果的に合っていたとか駿台の方があっていたとか、みなさんおっしゃることが本当に違うので…
個人的には「厳しい判定をベースに、兜の緒を締めて突き進む」というのがいいのかな、とも思います(もちろん、場合によっては志望校変更の上、突き進むことになりますが)。
今日はここまで。
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