私立大学の一般入試(のうち一番一般的な、いわゆる前期的なやつ)が佳境です。
慶應はおおむね今週末まで、早稲田も来週前半にはおおむね一般入試が終わる形です。(一部例外あり)
そして、共通テストの点数で合否を決める、いわゆる「共通テスト利用」といわれる形式の合否も、多くの学校で今週までに発表されています。
中でも、共通テスト利用形式の中では最難関と言われている(大体、合格に9割弱の得点が必要といわれている)早稲田の政経 共テ利用形式が、ちょうど昨日が発表でした。
で、Xをちらっと見たのですが。
そういう例は聞いてはいたのですが…東大理系、国立医学部などの最難関を受験される方が、「マークミスがないことの確認」のために、早稲田政経の共通テスト利用に出願して、「合格したから、マークミスがなさそう」と判断するのに使うことがあるそうで…。
こういった使い方をするために出願することは現行の制度上では全く問題ないですし、学校側もそういった使われ方をしていることを認識されているでしょうし(実際、合格者も定員の18倍とか出してる)…
https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2023/07/2023_1.pdf
ある意味、首都圏中学受験において、実質1月の模試目的として受験されることも多い栄東と似たような感じ?なのかなぁ…。
ただ、昨晩、そういったXを見かけて、私、大変申し訳ないのですが、「受験生が大変すぎる…こういった受験の仕方を生み出す今の共通テストの成績提供の方法って、やっぱりよろしくないんじゃないんだろうか…もっと早くにセンターが成績提供をしてくれれば、高い受験料(早稲田政経共テ利用は2万円)を払って進学意思のない学校を受験するなんてこと起きないのになぁ…」なんとなーくモヤモヤとしたものを感じてしまいました…。
←共テ利用で出願した受験生さんを非難するものでは全くなく、大学入試センターに対するモヤモヤです。
大学入試センターが、国公立の個別試験(いわゆる2次)の出願前に成績開示をしてくれれば、こんな自分の得点を確認する目的での私大出願に2万もかける必要はないわけで。
そして、点数を見て出願ができるので受験生も安心なわけで。
そして、本当に早稲田政経を志望している方にとっても、「東大理系志望」などと戦う必要がなくなるわけで。
…本当に、大学入試センターには、共通テストの成績を、個別試験出願前に開示してほしいです…。
※今の早稲田政経の共テ利用は、国公立の出願締め切り後に合否がわかるので、ここで「あ、不合格だ…マークミスがあるかも…」となっても、今更国公立の出願変更はできない。その意味でも、早稲田の共テ利用に出願しても、「マークミスがなかったから、国立をこのままがんばろう」「マークミスがあったっぽい。国立二次がんばらないと」ということにしかならないんですよね。(最悪のケースだと、早稲田の発表の前に、国公立の足切り発表があるので、早稲田の発表をみて、「足切られたし…やっぱりマークミスだったか」という再確認をするということにしかならないケースも…あるのかなぁ)
ちなみに、2025年度から共通テストの出願がネットに移行するとの報道が昨年夏にありまして。
そのときに、一緒に、「成績提供時期を、個別試験出願前に前倒しすることを検討する」ということも報道されていましたが。
…これ、その後の進展が全く聞こえてこないんですよね…。
ネット出願への移行もしてほしいですが、それ以上に、生成期提供時期の個別試験出願前への前倒しは、早いところ実現してほしいです…。
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