中学受験では、6年生になると模試を受けて、志望校を選定していくというのがよくあるプロセスなわけですが、ここで人によっては悩むのが、「どの模試を受けるのか」。
サピックスオープン?
合不合?
日能研の模試?
首都圏模試?
ぱっと見には、選択肢がいろいろとあるわけです。
(以下、学校別模試ではなく、一般的な模試の話です)
基本的な考えとしては、「志望校の合格者の多くが通っている塾の模試を受けるのがよい」になるわけです。
その学校への合格者が少ない塾の模試だと、志望者が少なすぎて正しい判定が出ないことがありますので。
じゃあ、どこで、「志望校の合格者の多くが通っている塾はどこか」というのを調べるか、というと。
地道に自分で、合格者の人数を調べてー、各塾の合格者を調べてー、どの塾の占有率が高いかを見てー、とやってもいいのですが。
調べれば、各塾の占有率を出してくださっているサイトもありますので、そういうところを活用されるのが一番早いのではないかと思います。
(たとえば、検索ワード「中学受験 占有率 グノーブル 2022」でググるとでてくる「偏差値60~(以下略)」というサイトで(暫定版となっていますが)かなり詳細な記事があります。また、同じサイト内の別記事で2022年版のどの模試を受けた方がいいかの記事もあります。このサイトはすごいです)
※ただし、首都圏模試は主催が塾ではないので、占有率では測れません。ただ、以下でも書きますが、ざっくり偏差値で切って検討するのでよいと思います。
大体の傾向としては、
- S54くらいまでの学校であればサピックスも四谷+早稲アカもそれなり(25%以上)の占有率があるので、サピックスオープンでも合不合でもOK。(ただし、例外的に、フェリス、公立中高一貫校(小石川など)、立教新座、明大明治はサピックスは弱いので、他の模試の方がいいかも。あと、神奈川の女子校は日能研も選択肢になりえる)
- S40半ば前後の学校になると、サピックスの占有率は下がる学校が多いので、その場合には、合不合だったり、日能研の全国模試だったり、場合によっては(特にS40台前半の学校を第一志望とするのであれば)首都圏模試を検討してよいかも。
※ただし、受験日や併願パターンなどにもよります。たとえば、普連土のように、算数1科で合格者をサピックスが稼いでいる学校の場合、算数1科受験予定ならSOでもいいけれど、1日午前が普連土になる場合などは合不合を検討する、ということも必要になってくるかと思います。また、併願の多くがS40台になってくるようであればサピックス以外の模試も視野にいれてもよいかと思いますが、併願がS50以上で基本的におさまるのであればサピックスのみという選択もありだと思います。←と、うちの次子のときに校舎長に言われた。
↓S40前半をメインの志望校にするのであれば、首都圏模試を検討してもよい、とサピの先生に言われた話
↑上記の記事にも書きましたが、我が家は結果的にサピックスの模試しか受けていません。
このあたりは、普段お通いの塾や、志望校などにより変わってくるところなので、うまくチョイスしていただくとよいかと思います。
…大学受験も中学受験同様に、いろいろと模試があるんですよね…。
主催も駿台、河合、東進、進研などいろいろありますし、種類も共通テストに対応するマーク模試から、記述模試、大学別模試まであります。
一般的に、
- 駿台は難易度高め(特に全国模試は「残酷模試」と揶揄されるくらい)
- 河合は標準的(全統記述模試はやさしめで基礎が確認できる)
- 東進は回数は多いが作問が雑なことがある(特に共テレベル模試)
- 代ゼミは大学別模試以外は回数が少なくあまり意味がない
などの傾向はありますので、うまくそれぞれの傾向をとらえて目的にあわせて受験していくといいんでしょうね…(って、我が家、まだそこまでできてないんですよね…)
<リンク>
●中学受験関連記事のまとめ●←このブログの中学受験関連記事の代表的な記事のまとめページに飛びます。