二月の勝者を読んでいて思うこととして。

 

桜花ゼミナールと比べると、やっぱりサピックスはあっさりしていると思います。

面談もあれだけの頻度ではやりませんし、保護者会で個別に「第一志望の出題分野と、子供の苦手分野の資料」なんて配られませんし。

 

もっと言うと、二月の勝者のフェニックスよりもサピックスはあっさりしてますね。受験生本人との面談はサピックスでは基本的にありませんし。

 

サピックスの先生と保護者とのかかわりは、基本的に、

  • 入塾して数週間したところで1回、様子を伝えるための電話
  • その後は、保護者会で話を伺う
  • 6年生では2回(前期、後期)で面談をする

デフォルトだとこれだけです。(受験期になると、合否の連絡のための電話とかで嫌でも先生と少しは話をすることにはなりますが)

 

で、「サピックスと保護者の、あっさりとした距離感がいいんだよね」という方も当然いらっしゃいます。

確かにあまりがつがつ来られると困っちゃう方だと、サピックスくらいゆるい方がありがたいですよね。

 

でも、一方で、「…なんだか話しにくい…相談しにくい…」と、悩みを抱えたまま相談せずに静かに黙っていらっしゃる方もいらっしゃると思います。

これ、すごーくもったいないと思います。

というのは、サピックスの先生は、聞かれない限り基本的に相談に応じたり、介入してきません。が、ひとたび相談をすれば、その悩みが解決するまで、(基本的に)本当にきっちりと相談に応じてくださいます。中には、ものすごく熱量が高くて、がつがつと問題解決に向けてブルドーザーがごとく動いてくださる先生もいらっしゃいます。

※「(基本的に)」、と書いたのは、たまーに、相談に対して投げやりなお返事しかしていただけない先生もいらっしゃるらしいからです(うちの妹曰く)。そういうときは、仕切り直して、他の先生に相談しちゃうのが吉です。校舎のどこかには、熱量の高い先生、いることが多いです。

 

もし、先生と相談をしたいのであれば、遠慮なく、学習相談シートなり、相談メールなり、電話なりをしちゃっていいと思います。(まあ、基本は、シートかメールですけどね)

 

実は、一番のおすすめは、といっても今は使えない手なのですが…

保護者会が校舎で開催されるのであれば、その保護者会の前後で、先生が廊下に立たれて、相談を受け付けてくださいます。

この「先生の相談タイムat廊下」は、実は最大のチャンスです。

この保護者会の前後のときだと、シートやメールで相談するのと違い、顔を見ながら相談ができます。何度も相談をしていれば、顔を覚えていただけます。

 

我が家は、最初は長子の時に、どの学校を見に行くか相談をしてみよう、くらいの軽いノリで、廊下にいらした校舎長に直撃して相談し、その次のときに「おすすめされたここを見に行きました!ほかになにかありますかね?」などと相談するうちに、顔を覚えていただき、我が家の志向も覚えていただき…そうこうするうちに、保護者会に行くのですれ違ったり、ちょっとした用事で校舎に立ち寄ると、すぐに先生から声をかけていただけるようになり、「長子、頑張ってますね。~のあたりもきちんと見直すよう、今日、声かけますね!」「今回、国語酷かったですねー!後で国語の担当から本人に話をさせますね」などとおっしゃっていただけるようになりました。

 

併せて、国語の先生などにも保護者会の前後で相談をしたことで顔を覚えていただき、ちょっとしたときに「長子、この前の記述はよかったですが、今週はドボンだったようなので、声かけますね!」と声をかけていただいたり。

 

…これって、先生に顔覚えていただくと、結構よくない?ということに気が付いてからは、私、保護者会の前後は予定をきっちりあけて、四科全ての先生に相談を持っていくようにしていました。

 

おかげで、次子が新4年生で入ったときには、ほとんど全ての科目の先生が長子のときから引き続いての担当だったので、最初の保護者会に行った瞬間に、各科の先生の方から口々に、「次子、長子とずいぶん違いますねー!でも、びしびし行きますから、大丈夫ですよ!」、「次子、語彙弱いですねー。ご家庭でいろいろな言葉を使ってくださいね!」などと声をかけていただき、とてもありがたかったです。

(最終的に、そのうちのおひとりの算数の先生が、次子の担当となり、激励から、不合格のときの電話など、最後まで本当にきめ細かくアドバイスしてくださいました。この先生曰く、「いやー、相談にきていただければいくらでも相談に乗りたいんだけど、きていただけていないのにこちらからいきなり口を出すのも…ねぇ…」とのこと)

 

サピックスと距離を置いているのが心地よい場合には、それはそのままで全く問題がないと思います。

 

が、もし、「サピックスにもう少し相談したいのに、距離が…」という場合には、勇気を出してまずは相談をされてみることをおすすめします。きっと、相談しやすい先生がみつかると思います。

 

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