あなたが食事を作って

親がその食事を食べなかったら

がっかりするしちょっとムカつきますよね。

でもその時、親は空腹を感じているのでしょうか?

あなたは、食事の時間だから食べてほしいと思っているのでしょうか?

そんな時は一食とばしちゃってください。

 

 

私は、在宅でも施設でも

高齢者は食べ過ぎだと感じてきました。

 

特に施設にいると無理やり食べさせられるので

実際に、私が1日食べている量より

利用者さんが食べている量の方が多かったです。

 

動いていないからお腹が空かない、

これは当然のこと。

 

施設では朝食が7時で昼食が12時。

ゆっくり食べてる人は8時まで食事している

なのにきっちり12時には昼食。

その間ほとんど動いていない

ずっとベッドで横になっている人もいる。

でもスタッフは

『せっかく作ってくれたのに

なんで食べへんの?

食べないと点滴になるよ、いいの?』と脅す。

時間がなくなるからと無理やり口に突っ込む。

 

もちろん高齢者もケースバイケースで

抑うつ的で食欲が落ちている方もおられます。

そういう方には食べる時間や場所も含めて配慮が必要です。

また、認知症の進行で空腹感または満腹感を感じにくい方もおられます。

 

でも大半の人は、時間になると

家族が作ったりヘルパーが作ったり配食だったりの

食事が目の前に出てくる。

 

施設で利用者さんが飛びつくように食べる時!

それは屋上での開放的な秋祭りの時でした。

焼きそば、餃子、焼き鳥、アルコール

嚥下も食事形態も二の次でスタッフも一緒に楽しみました。

『えっ、この人こんなん食べられるの?』ということが起きるくらい

利用者の食事に対する前向きな姿勢がすごかったです。

 

 

”心が立たなければ足は立たない”(やりたいことがあってはじめて、それをしようと体が動く)

という言葉通り、

”心が動かなければ口は動かない”と思いました。

心が解放されて食べようという気になれば、口も内臓も動くんですね。

それを実感したイベントでした。

 

在宅でも同じだと思います。

先日、施設に入所している母を食事に連れ出したのですが

上海鮮丼をペロリ完食。

次の日は生クリームとチョコがけシフォンケーキを完食。

たまになので嬉しかったのだと思います。

 

 

イベントはたまにしかできないけど、

毎日の生活ではまず

”空腹を感じてもらう”

この視点が大切だと思います。

 

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