両股関節の人工関節置換術をしてきました。

3週間の入院で、今日で術後ちょうど1ヶ月。

少しずつ日常に戻ってきて

心身ともにバージョンアップした感じです。

 

病院では制限ある生活を強いられるので、自ずと

私が働いてきた高齢者施設で長年暮らしている利用者さんたちを

思わずにはいられませんでした。

 

親の施設入居を決めるとき、家族さんは複雑な思いを私たちに伝えてくれます。

悩み、諦め、罪悪感、解放感、期待・・

 

それでも私は

”認知症の親を面倒見られなくなったら、施設に入れてもいい”

と言い切れます。

 


 

なぜかというと、今の時点では他の選択肢がないのです。

 

病院は治療の場で、生活の場ではないため施設以上に閉鎖的。

自宅は家族が疲弊して、家族の生活が継続できなくなる。

 

また、これを裏付けるような調査報告があります。

 

厚生労働省が令和5年 12 月に行った

『人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査報告書』

一般国民・医師・看護師・ケアマネに調査しています。

 

認知症と診断され、状態は悪化し、自分の居場所や家族の顔が分からない状態のとき

(今は、食事や着替え、トイレなど身の回りのことに手助けが必要である)

あなたどこで最期を迎えたいですか?

それまでの医療やケアはどこで受けたいですか?

 

最期を迎えたい場所

それまでの医療・ケアはどこで受けたいか

共に、一般国民・医師・看護師・ケアマネとも

1位は介護施設でした。

 

実際に現場を見ている医療・介護従事者もそう望んでいる、ということは、

認知症の終盤になったら、施設で生活し施設で最期を迎えるのが

今の時点では一番望ましいあり方なようです。

 

認知症の親を面倒見られなくなったら、施設に入れていいのです。

それが、親にとっても家族にとっても幸せな選択。