高齢者の認知症予防専門ピアノ講師、シニアピアノ出張レッスン、高齢者音楽レクリエーション、認知症介護家族相談　吉沢瞳のブログ

高齢者の認知症予防専門ピアノ講師、シニアピアノ出張レッスン、高齢者音楽レクリエーション、認知症介護家族相談　吉沢瞳のブログ

ホームピグアメブロ

芸能人ブログ人気ブログ

前ページ
次ページ

17Sep
- ホームページを立ち上げました
  久しぶりの投稿です。この度、ホームページを立ち上げ今後はそこにブログをあげていきます。しばらくはアメブロにあげた記事をホームページに移行しその後はそちらに、介護のこと・認知症のこと・ピアノ教室のことなどを新たに書いていく予定です。今後はホームページのブログをお読みいただけると幸いです。今まで本当にありがとうございました♡大阪の音楽教室ならkaigoぴあの教室 | 心豊かな生活を支えるピアノ教室高齢者の方々を対象に、パーソンセンタードケアの理念を大切にしたレッスンを行う音楽教室を運営しています。個々の生徒様のニーズに寄り添いながら、心の安定を図ることを目指しています。また、認知症の方々に対しては、BPSDの予防に役立てられるように対応しています。さらに、ピアノ講師としての豊富な経験を持つ現役のケアマネージャーである講師が、一人ひとりの生徒様の状況に…kaigopianoschool.com
28Aug
- 親がご飯を食べないときは一食抜いてもいい
  あなたが食事を作って親がその食事を食べなかったらがっかりするしちょっとムカつきますよね。でもその時、親は空腹を感じているのでしょうか？あなたは、食事の時間だから食べてほしいと思っているのでしょうか？そんな時は一食とばしちゃってください。私は、在宅でも施設でも高齢者は食べ過ぎだと感じてきました。特に施設にいると無理やり食べさせられるので実際に、私が1日食べている量より利用者さんが食べている量の方が多かったです。動いていないからお腹が空かない、これは当然のこと。施設では朝食が7時で昼食が12時。ゆっくり食べてる人は8時まで食事しているなのにきっちり12時には昼食。その間ほとんど動いていないずっとベッドで横になっている人もいる。でもスタッフは『せっかく作ってくれたのになんで食べへんの？食べないと点滴になるよ、いいの？』と脅す。時間がなくなるからと無理やり口に突っ込む。もちろん高齢者もケースバイケースで抑うつ的で食欲が落ちている方もおられます。そういう方には食べる時間や場所も含めて配慮が必要です。また、認知症の進行で空腹感または満腹感を感じにくい方もおられます。でも大半の人は、時間になると家族が作ったりヘルパーが作ったり配食だったりの食事が目の前に出てくる。施設で利用者さんが飛びつくように食べる時！それは屋上での開放的な秋祭りの時でした。焼きそば、餃子、焼き鳥、アルコール嚥下も食事形態も二の次でスタッフも一緒に楽しみました。『えっ、この人こんなん食べられるの？』ということが起きるくらい利用者の食事に対する前向きな姿勢がすごかったです。”心が立たなければ足は立たない”（やりたいことがあってはじめて、それをしようと体が動く）という言葉通り、”心が動かなければ口は動かない”と思いました。心が解放されて食べようという気になれば、口も内臓も動くんですね。それを実感したイベントでした。在宅でも同じだと思います。先日、施設に入所している母を食事に連れ出したのですが上海鮮丼をペロリ完食。次の日は生クリームとチョコがけシフォンケーキを完食。たまになので嬉しかったのだと思います。イベントはたまにしかできないけど、毎日の生活ではまず”空腹を感じてもらう”この視点が大切だと思います。全国どこからでも受けられる60歳以上を対象にしたオンライン…大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…大阪市内の高齢者施設で行う要介護要支援者を対象にした認知症…
22Aug
- 認知症の親の排泄の失敗は実験と思って工夫していこう
  トイレの失敗〜お漏らしや汚れた下着隠しや弄便〜は認知症の親を介護している家族が一番苦労することだと思います。親はわざとやっているわけではないしあなたも『認知症だから仕方ない』と頭ではわかっていても親に辛く当たってしまう。汚い、臭い、情けない・・日に何度も何度も繰り返されると泣きそうになりますよね。その気持ちよくわかります。そんな時、自分の気持ちをどう落ち着かせて行動すればよいのでしょうか？私はこう思います。なるべく失敗させないように”実験”と思って工夫するしかない。うまくいかなかった時は、さらに工夫を重ねる。工夫を”実験”と思うだけで、成功した時にはほんのちょっとの喜びが生まれます。『こう工夫したけど親はこうきたか、では次はこの手で』など。工夫というのはトイレはいつも電気をつけて少し置けておくトイレ、と大きく張り紙する排泄の時間帯をなるべく把握してタイミングよく声かけする脱ぎ着しやすいズボンにするポータブルトイレを部屋に置く汚れ物を入れるかごに大きく張り紙するおむつの種類を変えてみる汚した時に掃除しやすいようにするなどです。とにかく失敗しない方が、精神的にも身体的にもお互いにラクなので小さい成功体験を積み重ねられるように、ひたすら工夫します。汚いこと臭いこと面倒なことは遊び心を持って取り組まないとすごく辛くなりますから。私も介護の仕事をするようになって”人間食べたら必ず出す”ことを痛いほど認識するようになりました。人間って厄介なものです。”食べる”はわりと終末近くまで自分でできても”出す”は介護状態になると早くから人の手が必要になります。でもそれが今の人間です。未来はまた変わっているかもしれませんね。」全国どこからでも受けられる60歳以上を対象にしたオンライン…大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…大阪市内の高齢者施設で行う要介護要支援者を対象にした認知症…
18Aug
- 受診したがらない認知症の親は役所に連れて行こう
  親の物忘れが目立つようになり『これって認知症？もし認知症なら早期発見・早期治療っていうからどこか病院に連れて行かなくちゃ』と思ってあなたが親を病院に誘うと『何言ってんの！？私を認知症呼ばわりするなんて！！！』と怒られる羽目に。『まだお母さんはしっかりしてるしプライド高いから、病院、しかも物忘れ外来とか無理だわ』と思っているあなた。そんなときは役所に連れて行きましょう。役所の保健福祉課では、予約制で精神科医師による精神保健福祉相談を行っています。高齢者は役所ならわりに違和感なく行ってくれますので親を誘う理由はいろいろ考えて。保健福祉課の相談員さんや保健師さんにあらかじめ親の情報を伝えておきましょう。当日、親がイヤな気分にならないように十分に段取りした上で役所へ。帰りに外食するなどの楽しみを設定して外出するのもいいですね。実際に私が担当していたプライドがエベレスト級の90代女性も家族と私（ケアマネ）に連れられ役所で受診、その後精神科Drの往診につながりました。認知症の早期発見・早期治療についてはまた別のブログに書こうと思いますが診断がついてもつかなくてもどうなんだろう？とモヤモヤしているよりは早めにわかったほうがスッキリします。そして家族も対応の仕方も変わってきます。人でも物でも使えるものは何でも使って、一つずつラクになって行きましょう。介護はまだまだこれからも続くのですから。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…大阪市内の高齢者施設で行う要介護要支援者を対象にした認知症…
10Aug
- 無気力な認知症の親とのコミュニケーション対策には音楽を使おう
  親が最近元気がない、やる気がない、何に対しても興味ない、身なりもだらしなくなってきた、食事もあまり食べない、すぐに横になっている、話しかけても返答が少ないこんなボーッとしている親の様子を見て、どうしたんだろう、と心配になっている家族さんは多いのではないでしょうか？これはアパシーという状態で、認知症の一つの症状です。鬱とは違って、本人は苦しんでおらず自覚もありません。そんなときには是非、音楽を使ってコミュニケーションしてみてください。アパシーの人はおとなしくて特に周りに迷惑をかけるわけでもないので家でも施設でも見過ごされて悪化していくことがあります。アパシーの状態になると反応が鈍いので本人が何を考えていて何を望んでいて何が好きで何が嫌いなのかが分かりづらくなります。介護している家族さんや施設の職員は忙しいので本人に聞いても反応がないと、すぐにその場から去ってしまいます。でも本人は何も感じていないわけではありません！ただ反応がかなり鈍くなっているだけなのでゆっくり待ってあげられれば身体の動きで答えが出てくるかもしれないしそのうちに言葉が出てくるかもしれません。そんなとき言葉のやりとりは時間がかかりますが非言語のコミュニケーションツールである音楽は即効性があります。施設に勤めていた時アパシー状態の利用者さんに音楽をかけてみたことがありました。私は数年その施設で働いていたので各利用者さんの心にヒットする曲を知っていたのです。その曲を流すと、急に涙を流したり驚いたように目を見開いたり顔がパーッと一瞬で輝いたり・・そこにははっきりした感情の吐露意思表示がありました。少し慣れてくると曲に合わせて手拍子を打ったり一緒に歌を歌ったりする時もありました。同じ曲を繰り返し流すと日々の変化がわかる時もありました。アパシー状態の利用者さんの脳の中で萎縮した前頭葉が少し動いたのかもしれません。ただの偶然かもしれません。どちらにしても五感、特に聴覚に訴えることはダイレクトに利用者さんの心に働きかけるということを何度も経験しました。五感好きなものを食べて飲んでもらう美しいものや懐かしいものを見せる草花の匂いを嗅いでもらう柔らかいむいぐるみなどを抱かせるなども試みましたが感覚がどんどん鈍くなっていく認知症の方に音楽が一番有効だったように思います。聴覚だけが最期の最期まで残る、というのも納得と思いました。大阪市内の高齢者施設で行う要介護要支援者を対象にした認知症…大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…全国どこからでも受けられる60歳以上を対象にしたオンライン…
09Aug
- 認知症の人は自分で自己肯定感を上げられない
  私がパーソン・センタード・ケアにこだわる理由パーソン・センタード・ケアとは、認知症をもつ人を一人の「人」として尊重し、その人の立場に立って考え、ケアを行おうとする認知症ケアの一つの考え方です。この考え方は、自然科学や神学を修めた後に老年心理学教授となったトムキットウッドが、1980年代末の英国で提唱したものです。（公益財団法人長寿科学振興財団HPより）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私自身がHSPで小さい時から生きづらさを感じていたそれは今でも変わっていない介護の仕事をする中で認知症の人の純粋さ、裏表のなさに人間の原点を見たいろいろ埃や垢や鎧を被って生きてるけど取り去ったら死に近くなったら人間こうなるんや、と思ったそこには生きづらさはなく、ただそこに在る、だけだったそれが心地よくて逆に普段の人間関係が煩わしくなった私は、認知症の人のように生きていきたい、と思った全ての衣を脱いで人間の原点に戻っていく過程＝認知症の進行だと思ったでも行動心理症状（BPSD）は違う本人は苦しみ周りも苦しむその原因は、認知症になった人を周囲の人が普通の人と同じように尊重して扱わなくなるから馬鹿にしたり、どうせできないと上から目線で決めつけるからその扱いを受けた認知症の人は悲しみ苦しむこれは学生時代に私が受けたいじめと同じだ人間性を尊重されないここにいていいと、安心して存在していいと思えない若い人なら色々な方法で自己肯定感を得ることができるが認知症の人は、記憶がなくなっていき物事の認識もあやふやになりやがて自分が正しいのかどうかもわからなくなるので自分で自己肯定感を上げられない周りから嫌なことを言われても受け入れるしかない反発できているうちはまだ元気だがそれをする元気もやがてなくなり虚になる・・そんな人に生きる喜びをまた見出してほしいここにいていいと安心してほしい一緒に笑い合って無邪気に楽しんでほしいそれが全部詰まったのがパーソンフッド＝その人らしさを大切にする私解釈のパーソン・センタード・ケアです。
07Aug
- 全国どこからでも受けられる60歳以上を対象にしたオンライン認知症予防ピアノレッスンのご案内
  自宅にいて全国どこからでも受けられる60歳以上を対象にしたオンライン認知症予防ピアノレッスンを開催いたします。スマホやタブレットやパソコンを使ってLINEのビデオ通話で簡単に行うことができます。設定をご本人様もしくはご家族様でお願いいたします。⑴　60歳以上の方を対象にしたオンライン認知症予防ピアノレッスンの内容自分の認知症予防に何かやりたい親が最近元気がない、認知症にならないか心配なので何かさせたい親が認知症になってきた気がする、これ以上進行しないように何かさせたいピアノで好きな曲を弾けるようになりたい昔からピアノを習ってみたかったそんな方を対象に、実施いたします。⑵　ピアノを弾くことによる認知症予防効果脳全体が活性化する（楽譜を見る、左右の指を動かす、自分が出した音を聴く、血流が増加する）感情が豊かになる音楽によって昔を思い出す、情動が動かされる生きがいができる新しいことに挑戦し、できた時の達成感が味わえる家族や仲間とのつながりができる　趣味を通して社会的なつながりができる安心感や幸福感、自己肯定感が高まるなどが挙げられています。（引用：『音楽するは脳に効く』和田秀樹・阿部康二『60歳からピアノをはじめなさい』元吉ひろみ）⑶　認知症予防ピアノレッスンのポリシー＊認知症ついて＊現在、日本は『超高齢社会』を迎えています。2025年には人口の3人に1人が65 歳以上の高齢者になり、85歳以上の2人に1人が認知症になると言われています。認知症の最大の危険因子は『加齢』です。認知症は大きく分けると4つのタイプがあり、その中で日本で一番多いのがアルツハイマー型認知症で、全体の70%を占めます。アルツハイマー型認知症は『35年の病気』と言われており、病気は緩やかに進行して、25年目くらいで初めて診断がつきます。そのため『25年の予防期間がある』と言えます。また、生活習慣病との関係も指摘されています。現在、アルツハイマー型認知症には根治治療の方法はありません。遺伝的要素は1%程度で、孤発性の病気です。＊MCI(軽度認知障害)について＊MCIとは、認知症と完全に診断される一歩手前の状態です。放っておくと認知症に進行しますが、適切な予防をすることで健常な状態に戻る可能性があります。MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方で、1年で約16~41% の人は健常な状態になることがわかっています。そのため、早期から認知症予防の対策をおこなっていくことが重要であり、適切な認知症予防策を講じることで、健常な状態への回復や認知症への移行を遅らせることが期待できます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（引用：厚生労働省　MCIハンドブック）＊認知症予防について＊一次予防:健常な方が行う予防です。二次予防:認知症になりかけの状態の進行予防です。三次予防:認知症と診断がついた後の重症化予防です。認知症予防ピアノレッスンでは、一次予防、二次予防の方を対象にしています。＊認知症予防ピアノレッスンで大切にしていること＊認知症ケアの基本理念 =『パーソンセンタードケア』”ひとりの人間として無条件に尊重されること”「共にあること」「くつろぎ」自分らしさ」「結びつき」「たずさわること」その中心は愛。これは認知症の人だけでなく全ての人にとって大切なことと考えます。認知症予防ピアノレッスンでは、100人いたら100通りの、その人に合った個別のプログラムを行います。お客様がやりたいことも積極的に取り入れていきます。⑷　認知症予防専門ピアノ講師　吉沢瞳(よしざわひとみ)＊実績＊　音楽分野:中学校音楽教師 2年ヤマハピアノ教室講師 10年個人ピアノ教室 10年レストランやクラブでのピアノ演奏 4年バンド活動 10年シニアコーラス伴奏 11年のべ500人以上をピアノ指導　介護分野:デイサービス(ヘルパー2級)6年ヘルパー(介護福祉士)2年居宅ケアマネージャー10年施設ケアマネージャー 6年認知症家族の会 5年大阪市認知症実践リーダー研修終了のべ1000人以上の利用者さんを担当 3000人以上のご家族の相談に対応現役居宅ケアマネージャー⑸　レッスンの流れお申し込みフォームより必要事項を入力してください 24時間以内に返信しますので、1回目のレッスン日時を決めます当日、時間になったらLINE電話をこちらからおかけしますピアノなどを使ってレッスンを行います終了後、レッスンの振り返りを行います↓以下の地図は関係ありません。後ほど削除します。⑺　料金　　　初回体験レッスン無料！　2回目以降以下の価格になります　　個人レッスン　3300円(税込) /回　40分　＊注意点＊ 60歳以上の方が基本的に対象です。疾患・障害等の有無は問いません。レッスンは月2回をお奨めしています。認知症予防、または認知症進行予防を目的としていますが、個人差があり、必ずしも効果を保証したものではございません。レッスンを受けていただく際にサポート役が必要な場合があります。初回レッスンの時に必要かどうかをお話しします。不明な点やご質問があれば、こちらのお問合せフォームからお願いします。⑻　お申し込みピアノレッスンを受けてみたいという方は、お気軽にこちらのお申し込みフォームからご連絡ください。24時間以内にお返事をさせていただきます。万が一24時間以内に連絡が届かなかった場合、迷惑フォルダ等に入ってしまっている場合があります。その際はお手数ですが、再度お申し込みいただけますようお願いいたします。
06Aug
- 大阪市内の高齢者施設で行う要介護要支援者を対象にした認知症予防ピアノレッスンのご案内
  大阪市内の高齢者施設にて、要介護要支援者対象にした、認知症予防ピアノレッスンを開催いたします。（グループレッスン・個人レッスン）⑴　要介護要支援者を対象にした認知症予防ピアノレッスンの内容音楽を使って利用者様の認知症予防に役立てたい利用者様ががいつも眠たそうにしている、活性化するために何か取り組みたい施設の特長として認知症予防ピアノレッスンを取り入れたいレクリエーションの一環として認知症予防ピアノレッスンを取り入れたいそんな利用者様を対象に、施設で実施いたします。＊鍵盤楽器を一台使いますが、音楽鑑賞・歌唱・体操・読み書き・打楽器・手拍子などを組み合わせて行います。⑵　ピアノなどを弾くことによる認知症予防効果脳全体が活性化する（楽譜を見る、左右の指を動かす、自分が出した音を聴く、血流が増加する）感情が豊かになる音楽によって昔を思い出す、情動が動かされる生きがいができる新しいことに挑戦し、できた時の達成感が味わえる家族や仲間とのつながりができる　趣味を通して社会的なつながりができる安心感や幸福感、自己肯定感が高まるなどが挙げられています。（引用：『音楽するは脳に効く』和田秀樹・阿部康二『60歳からピアノをはじめなさい』元吉ひろみ）⑶　認知症予防ピアノレッスンのポリシー＊認知症予防について＊認知症予防には、認知症の発症遅延や発症リスク低減(一次予防)、早期発見・早期対応 (二次予防)、重症化予防、機能維持、行動・心理症状(BPSD)の予防・対応(三次予防)があり、本大綱における「予防」とは、「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味である。（引用：厚生労働省　認知症施策推進大綱令和元年6月 18 日）◉施設での認知症予防ピアノレッスンでは、全ての予防の方を対象にしています。＊MCI(軽度認知障害)について＊MCIとは、認知症と完全に診断される一歩手前の状態です。放っておくと認知症に進行しますが、適切な予防をすることで健常な状態に戻る可能性があります。MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方で、1年で約16~41% の人は健常な状態になることがわかっています。そのため、早期から認知症予防の対策をおこなっていくことが重要であり、適切な認知症予防策を講じることで、健常な状態への回復や認知症への移行を遅らせることが期待できます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（引用：厚生労働省　MCIハンドブック）＊認知症予防ピアノレッスンで大切にしていること＊認知症ケアの基本理念 =『パーソンセンタードケア』”ひとりの人間として無条件に尊重されること”「共にあること」「くつろぎ」自分らしさ」「結びつき」「たずさわること」その中心は愛。これは認知症の人だけでなく全ての人にとって大切なことと考えます。認知症予防ピアノレッスンでは、100人いたら100通りの、その人に合った個別のプログラムを行います。また、グループでのレッスンも行っており、100グループあったら100通りの、そのグループに合ったプログラムを行います。お客様がやりたいことも積極的に取り入れていきます。⑷　認知症予防専門ピアノ講師　吉沢瞳(よしざわひとみ)＊実績＊　音楽分野:中学校音楽教師 2年ヤマハピアノ教室講師 10年個人ピアノ教室 10年レストランやクラブでのピアノ演奏 4年バンド活動 10年シニアコーラス伴奏 11年のべ500人以上をピアノ指導　介護分野:デイサービス(ヘルパー2級)6年ヘルパー(介護福祉士)2年居宅ケアマネージャー10年施設ケアマネージャー 6年認知症家族の会 5年大阪市認知症実践リーダー研修終了のべ1000人以上の利用者さんを担当 3000人以上のご家族の相談に対応現役居宅ケアマネージャー⑸　レッスンの流れお申し込みフォームより必要事項を入力してください 24時間以内に返信しますので、1回目のレッスン日時を決めます当日、会場に伺いますピアノなどを使ってレッスンを行います終了後、レッスンの振り返りを行います⑹　会場ご入居中の施設のお部屋↓以下の地図は関係なし（後で消します）⑺　料金　初回体験レッスン無料！　2回目以降以下の価格になります　　個人レッスン　　　3300円(税込) /回　40分　　　グループレッスン　お一人様3300円(税込) /回　40分　＊注意点＊要介護要支援の方が基本的に対象です。施設で鍵盤楽器を一台ご用意お願いいたします。レッスンは月2回をお奨めしています。認知症予防を目的としていますが、個人差があり、必ずしも効果を保証したものではございません。利用者様のご家族、施設の職員さんの付き添いも歓迎しています。不明な点やご質問があれば、こちらのお問合せフォームからお願いします。⑻　お申し込みお気軽にこちらのお申し込みフォームからご連絡ください。24時間以内にお返事をさせていただきます。万が一24時間以内に連絡が届かなかった場合、迷惑フォルダ等に入ってしまっている場合があります。その際はお手数ですが、再度お申し込みいただけますようお願いいたします。
27Jul
- 施設入所で親の認知症が悪化すると思ったら家族ができることを施設に提案していこう
  認知症の親を施設に入れたら、親の安全は確保されるけど認知症が進行するのでは？と不安に思っている方、多いと思います。昨日まで自由に外出（徘徊）できてたのがいきなり檻の中、どこにも行けない、やることない。それって酷すぎない？と思っているあなたは正常です。自分に置き換えてみたらわかりますよね。そこで提案です。あなたが親にできることを施設に提案していってはいかがでしょうか。今まである方法・面会・一緒に散歩する・一緒に外食する・美容室についれていく・受診・外泊（家族の家に泊まる）新たにこんなのはどうでしょう・カーブスにに行く（女性用ジム）・カラオケに行く・芝居やコンサートや映画に行く・定期的に習い事に連れていく・居酒屋に行く・一泊旅行する私がやっている”認知症予防ピアノ教室”に月1回きていただくのもいいですね。”連れ出す”というご家族の労力は必要ですが親を活性化するために家族ができることはいくつもあると思います。”どうせできない”と諦める前にあなたがパイオニアになって親へのサービスを施設に提案していくのです。施設ケアマネの立場から言うと家族から『こんなことしたい』と提案されても今まではコロナの規制があり、ほとんどの外出に関してイエスということができませんでした。でもコロナも明けてずいぶん柔軟な施設が増えてきたように思います。寝たきりで外出ができない親御さんには施設の部屋で一緒に、食事・コーヒー・音楽・映画を楽しむこともできます。逆に、私が施設で『訪問ピアノ教室』をしたら寝たきりの方にも安全に定期的に行えるので良いかもしれませんね。そんなサービスも考えていこうと思います。他にも『施設に入ったけどこんなことできたよ』という実例がありましたらコメントで教えていただければと思います。施設さんからもご家族さんからもコメントお待ちしております。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
24Jul
- 認知症の親を施設に入れた罪悪感で辛いときはベターな選択をしたと考えよう
  親を十分に介護する前に施設に入れてしまったもう少し私が頑張れたら、施設に入れる時期を遅らせられたかもしれないでもあの時私は弱っていて、頑張っても１ヶ月はもたなかったかも・・親をもっと早く施設に入れればよかったそしたらあんなに親を怒って悲しませなくてすんだのに私は、母は施設より家の方が心地よく過ごせるはずだと思っていたでも施設に入ってから母の笑顔が増えた気がするからこれでよかったのかな・・散々考えて出した結論のはずなのに、思い返しては後悔してしまう親の人生の最期を決定したのは自分だからと責任を感じるこのジレンマ、辛いですよね。そんなときはこう考えましょう。これでよかったんだ今、親も私も生きている少なくとも事件になっていない（もし親が亡くなっていたとしても、事件沙汰にはならなかった）より良い選択をしたんだ。介護においてベストな選択はありませんベターな選択の積み重ねです。あなたはベターな選択をしました過去の選択に自信を持ってください。入所後の問題は、また一つ一つ考えてベターな選択をしていくのみです。そうやって積み重ねていくあなたを応援しています。
21Jul
- なぜ認知症の親は徘徊するのか？理由は淋しいから。
  認知症の親を介護しているご家族は親がこの暑さの中、外に出て帰れなくなったら・・と仕事をしながらも気が気ではないと思います。なぜ、認知症の人は徘徊するのでしょうか？認知症の人が徘徊する気持ちってどんななのでしょうか？”「さびしい」という感情は万病のもと”（引用：ふくしまをリハビリで元気にする会　作業療法士　岡本　宏二）外に出ていくきっかけは、この一言に尽きるのかもしれません。今より心地良いところを求めて出ていく。ここから逃げたいあの人に会って安心したい家に帰ってホッとしたいあれを買って家族に食べさせたい　きっかけはそうだったけど、歩くうちに目的を忘れて・・混乱・・疲労・・ご本人が今の家族と暮らしていたとしても、近い記憶から薄れて昔の記憶が残るためご本人が子どもの頃に両親といた家に、両親のもとに帰りたいと今いる家を出ていくことは十分にありえるのです。徘徊予防グッズも出ていますが人の行動を止めることはできないためどれも不完全で24時間安全保障できるものはありません。もし出て行った時の地域のネットワークもありますがこれも100％ではありません。皮膚の下にGPSを埋め込むなど新しい探索グッズができたらまた方法も変わるでしょうが、現在では安全確保の方法はショートステイや施設入所などのお泊まり系のサービスしかありません。私には、徘徊する認知症高齢者は『誰か私を止めてーーー』と心で叫びながら歩いているように思えるのです。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
17Jul
- 認知症の親を面倒見られなくなって施設に入れた罪悪感はいらない
  認知症の両親の世話をしていたけど面倒見きれず介護者である自分とお兄さんの余力がまだあるうちに施設入所を決めた友人がこう言います。『施設に入れたことに後ろめたさがあったけど、そこまで思わなくてもいいのかな？』もちろんです。その時にあなたとお兄さんで出した結論は精一杯考えた末の結論だったと思います。そして案外、親も施設に入ることで子どもたちに自分の介護をさせないですむと気が楽になったかもしれないのです。入所者さんは、いろいろな事情で施設にきます。そして、ご本人の判断で『入りたい』と入所してくる人はほとんどいません。たいていは『家に帰りたい』と言いながら入所してきて、施設か病院で亡くなります。ところで、ご本人が言う『家』とは何を指すのでしょう？ご本人の話をよく聴いていくと、現実としての『家』ではないことに気が付きます。近所付き合いができて知り合いが時々来るような　家好きなものを自分で作って食べられる　家近くに買い物に行ける　家洗濯や掃除などが自分できる　家家でそのようなことができなくなったから施設入所になりました。そう考えると、ご本人が言う『家』はすでに現実では叶わない『家』なのですね。それを少しでも施設で体現できるよう、ケアマネや施設職員は工夫します。そのために、家族さんに家での様子や好きな事などをお聞きします。好きなものが部屋にあって他の利用者やスタッフと話ができて時々は自分の好きなものが食べられてやることがあって、役割もあるように。家族さんにもご協力をお願いしています。時々来て話をする一緒に好きなものを食べる一緒に散歩する一緒に音楽を聴く一緒に写真を見る　など。施設に入れたら終わり、ではありません。そこからが、ご本人の新たな人生の始まり。おそらくは”終の住処”になるであろう施設。そこがご本人にとって安心できる『家』になるように家族さんがケアマネや施設スタッフと共にできることはたくさんあります。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
16Jul
- 嫌いな認知症のお義母さんの介護は限界が来る前に逃げよう
  もともと気が合わない認知症のお義母さんの介護。いくらやっても感謝されず文句ばかり最近は暴言を吐かれるのでついこっちも大声で怒鳴ってしまう夫はあきらかに逃げていて子どもたちも知らぬが仏私、限界かも・・・もう十分すぎるほど、あなたは本当によくやってきました。ご自分が潰れる前に、どうかこの介護から逃げてください！ここまで追い詰められ辛くても『私がやらなかったらどうなるの？家庭崩壊？』とあなたは思うかもしれません。でも大丈夫。あなたが介護をしなくなると、代わりの人が必ず登場します。それはあなたの夫さんかもしれないし、アカの他人のヘルパーさんかもしれません。私の体験から、お義母さんのようなタイプの人は頼っていた人がいなくなっても、自分にとって都合の良い人をすぐ見つけます。そしてまた同じことを繰り返します。こんな高齢者はタフです。だから長生きしてこられたのです。私はケアマネとして働く中で家族介護者が本人より先に逝ってしまうケースも見てきました。しんどすぎる介護から逃げることに罪悪感を持たないでください。『もう無理』まずは家族にそう言って、ケアマネに言って、協力者を増やしていきましょう。介護保険には、家族のレスパイト目的のサービスもあります。ご自身を労ってあなたの人生を取り戻してください。介護に限らず、自分にとってどうしても嫌なこと・無理なことから逃げることは罪悪ではありません。むしろ勇気ある行動だと私は思います。なぜなら、そのままの生活を続けることの方が自分も周りも変化しなくてすんで、辛いけどラクだからです。勇気あるあなたを応援しています！大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
15Jul
- 詐欺被害に何度もあう認知症高齢者は精神的に自宅生活の限界がきている
  認知症の親を介護している家族さんで、こんなことに困っている方もおられるのではないでしょうか。『母がセールスマンを家に入れて何度も騙されて買ってしまうんです。消火器、屋根の修理、壺・・どうしたらいいですか？』そんなとき、あなたの親が自宅で生活できていても精神的には自宅生活の限界がきています。あなたが親を引き取って一緒に暮らすか、施設入所を考えた方がいいかもしれません。私の担当している利用者さんにもいらっしゃいました。ピンポンで必ず玄関を開け、そこにスーツを着てちょっと男前のお兄さんがいるとすぐに家に入れてしまいます。その後私にその利用者さんから電話があり話を聞くと『でもいい人そうだったんやで』と。あまり後悔もしていないようでした。誰かと話したい騙されてもいいから繋がりたいその気持ちが痛々しく感じたのを覚えています。『それなら私が話を聴こう』と訪問していつもより長く時間をとりました。家族さんも同じように訪問していつもより長く時間をとってくださいました。でもまた数週間経つと同じことをするのです。デイサービスに行っても、ヘルパーさんと話してもお寺に行っても、買い物に行っても満たされない。ピンポンと同時に反射的に玄関を開けてしまう。今思うと、精神的に自宅生活が限界だったのかもしれません。90代でしたから近所の知り合いや友人も亡くなっています。まだ自宅で生活できている人だったから私は当時、施設をお勧めすることはしませんでした。夫さんを亡くしてからずっと一人暮らし社交的でおしゃれだったその方も、見かけは若いけど90台後半で自分で自分を支えるのに限界に来ていたのでしょう。年齢を重ねるごとに、私もその気持ちが少しわかるようになってきました。若い時は家族の世話と仕事でいつか自分一人の時間ができたら思いっきり楽しみたい！と思っていても、年いくごとにそんなことはどうでもよくなって誰かと一緒に優しい時間を過ごしたい、と思うだけ・・もし今あなたが度重なる親の詐欺被害に悩んでいたら少しだけ親の気落ちを想像してみてください。もう後何年生きるかわからない高齢の親に、『しっかりして！』と言うことがどんなに酷かを。認知症の親の行動は、心からのSOSなのです。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
14Jul
- 認知症は自分でわかるの？わかります
  一人暮らしの60代の友人から、こんな質問をいただきました。『認知症になると本人は自分が認知症だとわかるようになるのかな？わかるとしたらどのくらいのところでわかるのかな？私は一人暮らしだから自分が認知症だとわからなかったら困ると思うんだけど』不安なのは当然です。自分一人しかいなくて、気がつかないうちに認知症になっていていろいろなことができなくなったり人に迷惑かけたりしていたら・・心配は尽きません。実は、認知症になりかけの時は『なんか忘れっぽいな』と自分の変化に気がついているんです。思い出そうとしてもどうしても思い出せないことが多くなってイライラ『どうしたんだろう私、もしかして認知症？？？』と不安になって恐怖と心配で疲れやすくなります。でもだんだん進行すると、そんなことも考えなくなるんですね。でもこの初めの時点で、運動や食事に気をつけて趣味活動などをすることでそれ以上認知症が進まず元に戻ることもあるんです。初めの違和感を感じても、本当に認知症になる人は約1割程度と言われています。残り9割の人は、元に戻るか、物忘れがあるけど生活はできる状態が続いていきます。初めの変化を感じている段階をMCI（軽度認知障害）というのですが厚生労働省がハンドブックをだしていますので参考にしてみてください。「あたまとからだを元気にする　MCIハンドブック」［13.1MB］一人暮らしの人こそどんどん人を頼っていいと思います。いつも一人で頑張ってきたから人に頼るのは苦手かもしれません。でも『こんなことで相談していいのかな』というようなことも信頼できる人に言ってみてください。そこからあなたにとって優しい世界が広がっていきます。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
10Jul
- 認知症への差別と偏見に傷ついたときは認知症を個性と捉えよう
  認知症の親を介護している家族さんの中には『恥ずかしいから親を近所の人に見られたくない』『施設に入れるなら家から遠いところにしたい』とおっしゃる方がいます。あなたが”親はどんな姿になっても自分の大切な親”と思っていても世間にはまだまだ差別と偏見があることを親の介護をする中で体験し傷ついてきたのだと思います。そんな時はこう考えたらどうでしょうか？認知症は個性の一つだと。ガンや鬱や脳・心臓の病気骨や神経の病気病名のつかない様々な症状など、これらを一つも持っていない人はいないでしょう。性格や性質と同じようにこれら病気や症状も”個性”と捉えたら何も恥じることはありません。誰でも持っている個性の一つです。認知症は本人にとっても家族にとっても大変なこと辛いことがたくさんあります。でも素晴らしい面もたくさんあります。裏表がなくてピュア心と行動がストレート素直で正直物事の真髄を捉えている介護者の姿が鏡のように映し出される私は、認知症をもつ人が大好きです。私との共通点もたくさんあります。きつく言われるとショックで悲しい大きな声やうるさいところが嫌い美しいものが好き手を握ってもらうと安心する人と話したくない時がある失敗を指摘されると恥ずかしい自分のことをわかってくれると嬉しい優しい言葉が好き何より笑顔が大好きそんな共通点の多い認知症の人との心の交流は私にとって何ものにも代え難い宝物です。いつも私が助けられていると感じています。記憶があってもなくてもいいただ優しい時間を共有したいだけ。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
07Jul
- 一人暮らしの認知症の親の食事確認はゴミ箱を見よう
  親と離れて暮らしているあなたが久しぶりに実家に帰って一人暮らしの親を見たとき『痩せたなぁ・・きちんとごはん食べてるのかな？』と思って冷蔵庫を覗くとガラガラ。これいつの？という玉子と干からびた野菜の切れはしだけが入っているだけ。こんな心配をされたことのある方、多いのではないでしょうか。そんなときは是非、冷蔵庫だけでなく家中のゴミ箱を見てください。寝室からお菓子の箱となりの部屋からジュースの空き缶などが出てくるかもしれません。でも肝心な台所のゴミ箱がカラだったら。それは親の認知症が進行している証かもしれません。なぜ認知症の一人暮らしの親が痩せてきているのか？理由は様々です。・食事は外食だけ・空腹を感じない・しんどくて買い物に行けない・スーパーがどこかわからなくて買い物に行けない・スーパーに行っても何を買ったらいいかわからない・食材を買ってきてもそれをどうしたらいいかわからない・火が怖い・調理の段取りがわからない・鍋の使い方がわからない・肉や魚は、生で食べていいか火を通して食べるのかわからない・食べ物が目の前にあってもどうやって食べるかわからない・お箸の使い方がわからない・目の前のものが食べ物かどうかわからない　などまた、食事には人生の記憶とその人の価値観が凝縮されています。女の人なら家族のために作って食べさせ自分はいつも残り物を食べてきた家族の好きなものを作って自分の好物は二の次三の次だった一人で食べることに罪悪感がある子供や夫に取っておこうと考えて自分は食べない男の人ならいつも自分が家族より先に食べていた栄養を考えず好きなものだけ食べていた自分で作ったことはない、片付けもしなかったなど、その人独自の記憶と価値観です。その人の生きた時代で共通しているものもあります。介護の世界に『口は心』という言葉があります。ケアマネ1年目に先輩から教わりました。口に関したことには心が大きく関係している、ということ。食べる・飲む・話す・呼吸する・タバコを吸うガムを噛む・爪楊枝をくわえる　これは私たちの日常を振り返ってもわかります。緊張していると食事できない、怒りで声が大きくなる、などです。認知症の人は思っていること感じていることをうまく言葉で表現できないため行動でSOSを出します。食事に関したこともその一つです。一人暮らしの認知症の親のSOSをキャッチしたらすぐにケアマネさんに相談してみてください。まだケアマネさんに繋がっていにない人は、住まいの近くの包括支援センターで相談できます。家族の勘は、支援の大きなきっかけ・ヒントになります。現役ケアマネが教える、最近元気がない親にしてあげられること大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
03Jul
- 認知症の親が夜寝なくて限界のときは覚悟を決めよう
  今、親の介護をしている方はこんな体験あるのではないでしょうか？親をトイレに連れて行ってやっと寝てくれた今夜はこれでもう何度目だろう私もいい加減に寝ないと朝になってしまうこのまま仕事に行ったら体力がもたないもう何事もありませんように・・・えっ⁈ ごそごそ音が聞こえる、またトイレ？？？そんな時は覚悟を決めて究極の二択です。親の安全をとって朝まで付き合い、仕事を休むか遅刻するか？自分の身を守って見ざる聞かざるを決めこみ、目覚まし時計をかけて眠剤飲んで寝てしまうか？中途半端に両方とろうと思うとイライラします。覚悟してどちらかに決めてしまいましょう。認知症である高齢者の夜間不眠の原因はさまざまです。・頻尿なのか・体力が余っているのか・体内時計が乱れているのか・興奮しているのか・不安なのか・便秘で気持ち悪いのか・痛いところがあるのか・お腹が空いているのか・喉が渇いているのか・幻覚や幻聴があるのか・夢を見たのか　などその原因を一つ一つ探りながら潰していくそれでもわからないことだってあります。夜の不眠問題以外でも認知症の親の介護は日々、自分の覚悟と向き合わされます。自分はどこまで責任をもって親の介護ができるのか？もし事故があったらどうするのか？自分の中で納得できていないと、何かあった時に後悔することになります。ケアマネさん・看護師さん・療法士さん・ヘルパーさんたちと十分に話し合って主介護者であるあなたが倒れてしまう前に、少しずつ肩の荷を降ろしていきましょう。最期まで家で介護する途中で見切りをつけて入所を決める他の家族と変わりばんこに介護するなどあなたが親の命の選択に悩むのは当然です。親に聞いてもはっきりした意思表示をしない場合、あなたが親のことを決定しなくてはならないのですから。その選択に迷ったときもご相談ください。いろいろな方を見てきた私たち支援者からあなたに役立つ話ができるかもしれません。主人公は、あなたの親とあなた。私たち支援者は黒子です。あなたがどのタイミングでどの選択をしたとしてもそれを精一杯お手伝いします。そして認知症になってもあなたのかけがえのない親はあなたが倒れてしまうことを決して望んでいないことをお忘れなく。親を介護しているあなたの老後は明るい大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
21Jun
- 認知症の親から物盗られを疑われたら親があなたを頼りにしている証
  あなたが毎日介護している親から『ここに置いてあった財布がないわ、あんた知らへん？』と何度も聞かれたら『もしかして私のこと疑ってる？』といい気しませんよね。そのうちに『ここに置いてあった財布、あんたがとったんちゃう？』と言われたらムッとくるのが当然です。でもそんな親はあなたをこの世の誰よりも頼りにしているのです。なのに、なぜそんなことを言うのでしょうか？まず親は、自分がまさか大切な財布を置き忘れたなんて認めたくない、と言う気持ちがあります。一方で親は、色々なことが思い通りにできなくなっている自分に気づいていてその不安や怒りを誰かのせいにしているのかもしれません。物盗られ妄想は、認知症の症状の一つなのです。認知症の人は、よく世話をしてくれる介護者に最もひどい症状を示し、時々会う人や目上の人にはしっかりした言動をするのが特徴です。幼児は、いつも世話をしてくれる母親に対しては甘えたり、わがままを言って困らせますが、父親やよその人に対してはもっとしっかりした態度をとるものです。母親を絶対的に信頼しているから、わがままが出るのです。認知症の人も介護者を最も頼りにしているから認知症の症状を強く出すと考えるのは、類推のしすぎでしょうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（引用：認知症の人と家族の会）私も実感したことがあります。ヘルパーとして在宅に伺っていた時信頼してくれていると思っていた利用者さんに泥棒よばわりされ継続できなくなったことがありました。その時、上司にこう言われたことを覚えています。『利用者さんは、一番頼っている人によくそう言うのよ。頼らないと生きていけない自分に腹が立ってるのかもね』対応法は、肯定も否定もしないで『財布ないんだね、一緒に探そうか』と言って一緒に行動することです。もしあなたが先に見つけても、親が先に見つけるよう誘導してくださいね。また、親の怒りが強い時はいったん離れましょう。また次回探したらよいのですから。私のピアノ教室では、親御さんの認知症進行予防をサポートするだけでなく介護している家族さんが思いを吐き出したり相談したりできることが親御さんも家族さんも楽になる上で大切なことと考えています。今、親御さんの介護で悩んでおられる方は、お気軽にご相談ください。いつでもお待ちしております。大阪市内で行う60歳以上を対象にした認知症予防ピアノレッス…
19Jun
- 家にいるのに家に帰りたいと言う認知症の親は安心を求めている
  あなたが毎日世話をしている親に家にいるのに『家に帰りたい』と言われたら、ショックですよね。『ここがお母さんの家だから帰らなくていいんだよ』と何回説明しても同じ会話の繰り返し。『もううんざり』と思っておられる方も多いと思います。そのとき親は安心を求めています。親が言っている『家』の意味は、建物＝ハウスではなくて、安心できる場所・存在＝ホームのことです。幼い頃に守ってくれた両親とその家、自分がイキイキと子育てしていたときの家など。自分はここにいていいんだ、ここで安心していいんだ、ここが自分の居場所だ、という場所・存在。あなたが親に優しくしていない、と言うのではありません。思いもよらない毎日の事件にドキッとしたり繰り返しの介護に疲れるのは当然です。ただ、認知症の親はとても敏感にその雰囲気を感じとってしまうだけなのです。認知症になると、自分の気持ちを適切に表現することができにくくなりますが、だからといって、その人の感情や思いがなくなるのではありません。よりその感情や感性は豊かになり、ほかの人の感情による影響を私たち以上に受けやすくなります。　　　　　（引用：よくわかるパーソン・センタード・ケア　鈴木みずえ監修より）そして言葉には出さないけれども、記憶が不確かになり、自分のことについての記憶も薄れていく不安や恐怖を強く感じているのが、認知症の人なのです。　　　　　（引用：同上）今日から親がそういう状態であるということを頭に置いて接してみてください。きっとあなたの中の何かが変わって、それが親の行動の変化となって現れてくることでしょう。

前ページ
次ページ