数年前に夫くんをガンで
亡くしました。
約30年前に結婚してからの
夫親との確執、夫くんの闘病、
そして、現在までを振り返り
綴っています。
アラフィフおばさんによる
夫親への怒りが中心ですが
お許し下さい
今回は20年以上にわたって
現在も続いている
亡き夫が大切にしていた
お酒のお話です
今から25年ぐらい前に
私の実家の両親と夫くんと
私と4人で旅行に行きました
そして旅先で実父が夫に
「何か記念に買ってあげたい
けど何がいい?」
と言いました
なかなか決められなかった
夫に対して実父が
お土産店にあった
お値段も高い
限定品のお酒を手に取り
「これにしよう!」
と言いました
ちなみに実父も私も全く
お酒を飲まないので、
そのお酒の価値を
よくわかっていませんでした
夫はすごく驚いて
遠慮していましたが
私も説得し、買ってもらう
ことになりました
夫くんは実父に
「これはもったいなくて
飲めません
いつか子どもが誕生したら
開けることにします」
と言いました
しかし、我が家に待望の
息子が生まれても
夫くんは
「やっぱり、こんな良い
お酒は
もったいなすぎて
開けられへん
◎◎(息子)が二十歳に
なったら二人で
開ける」
と言って楽しみを先延ばしに
しました
そして夫くんは我が家のリビング
の棚に大切に大切に
そのお酒を
保管していました
夫が大切にしていたそのお酒の
存在を知っていたのが
飲んべえの夫親
と
ワルオ(夫弟三男)
我が家に来た時に
夫父がリビングにあった
このお酒を見つけ
「お前、こんな良い酒
どうしたんや?
開ける時は呼んでくれよ!」
と言いました
しかし夫くんは
断固拒否
我が家の息子が二十歳に
なるまで保管することに
決めていました
その後、息子が小学校高学年
の時に夫くんは
ガンになり、手術、
抗がん剤治療を繰り返し
ました
闘病中は特に飲酒に制限は
なかったのですが
抗がん剤の副作用で
冷たいものに触れたり
口に入れたりするだけで
針で刺されているほどの
痛みがあり、大好きだった
ビールもダメに
なりました
何より夫くん自身が
「飲む気にならない」
と言い
全くお酒を飲まなくなり
ました
それを知った飲んべえの
夫親とワルオは
「もう酒飲まへんのやったら、
代わりに飲んでやるから
早くあの酒を持って来い」
「味が落ちてしまうから
早くしろ」
と言ってくるのです
血の繋がりのある
親兄弟ですよ
夫が飲みたくなるまで
なぜ待てないのでしょうか
夫が大変な闘病をしている時に
夫の大切にしていたお酒を
飲みたいなんて
信じられない・・・
当時夫親とワルオが
夫と会うたびに
実父に買ってもらったお酒
の話題をするのが私は
嫌で嫌で仕方ありません
でした
しかしこれは序章に過ぎません
でした
たかがお酒の話です
でも私が絶対守りたかったものの
お話です
長くなりましたので
次回に続きます
いつも読んでいただき
ありがとうございます