9月に入り、我が家の羊は

出産ブーム第2段階に入っています。

というのも、5月に種羊のフィリップが引退、

入れ替わりにチャールズを投入してあったのです。

なので8月までに出産をした羊は

フィリップとの愛の証を産み落とし、

9月以降はチャールズと愛をはぐくんだのが

妊娠期間の計算上ではっきり見えています。

 

8月までに出産を終えた羊は

2018年生まれのメアリーや

2020年生まれ、2021年生まれの

出産経験のあるEWEたち。

そして残っているのは2022年生まれのEWE。

こんなに種羊や生まれ年の影響がくっきりとわかるのも

おもしろいですね。

 

2022年生まれの出産は初産です。

なので破水を見つけると

かなり注意して見守ることにしています。

うちは基本的には自然分娩させますが

あまりにも破水から時間がたっていたり

いきんでもいきんでも出てこない状況を見たら

手を貸すことにしていますよ。

初産の羊はいきみ方とかもわからないし、

お腹の痛みが何なのかわかっていない様子が散見されます。

 

先日破水を発見して見守っていた子。

無事に自力でうめました。

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そして数時間後。

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2頭目も無事に自力出産しました。

 

あとはきちんと初期授乳ができればよいのです。

が。

どうやら様子がおかしい。

1頭目は甲斐甲斐しく面倒を見ています。

しかし、2頭目が近づくと匂いを嗅いで逃げるのです。

子羊はほとんど泣きっぱなし。

たいていこの鳴き声で母子が呼び合いうまくいくのですが

母親のほうが全く興味を示さないんです。

何度も何度も近づく子羊を拒否し、

頭突きをしたりして遠ざけるのです。

 

これは育児放棄かなあ。。。と思いつつ、

あゆおばちゃんはあきらめない。

お母さんのミルクはまだ飲めていない様子なので

哺乳瓶でクロストラムミルクを持って行き

パドックで飲ませました。

母羊が私に全然なついていないので

走って逃げてしまう。

本当なら母親の脇で育児援助をしたいんだけど

それもなかなかできません。

 

哺乳瓶でミルクをあげるときは

育児されている羊もつかまえます。

どちらにも私からミルクを飲ませ、

双子同をしくっつけてにおいをつけるようにしました。

しかしその作戦でも母親は子羊を認知しようとしてくれない。

 

つぎに、パドックに落ちている後産をひろい、

2匹の子羊にそれをなすりつけました。

白かった毛は汚くなってしまいますが

においをつけるほうが優先です。

ところが。

この作戦でも母親は拒否し続けます。

 

ひとまずそのまま一晩パドックで放置。

次の日の朝、またミルクをもってパドックへ。

今度は育児されている子が

かなり走り回れるようになっているので

母親とともに走って逃げてしまいます。

朝4時半から私は羊と追いかけっこよ。。。

なんとかつかまえてミルクをあげたけどね。

 

その後、仕事に行ってからピーターに電話。

「明るくなってからパドックみた?

子羊どうだった?」と聞くと

「うん、もうレスキューしておいたぞ」って。

でしょうねえ。。。

 

というわけで。

育児放棄により、ペットラム決定。

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今までのペットラムって

弱っているのをレスキューしていたけど

育児放棄のペットラムは体は元気です。

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こんなケース2日目で飛び出しちゃう。

 

そしてよく泣く。

初日にお母さんを呼んでも誰も来てくれないのが

トラウマになっているのでしょうか。

本当によく泣きます。

 

この子の名は「エドワード」

 

我が家の2023年ペットラムは

アンドリューとエドワードになりました。

 

 

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