ケンブリッジは桜満開になっております。

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もうすぐ春が来ますね!

暖かいのが好きなあゆおばちゃんは

桜を見るだけでウキウキしておりますよ。

 

さて。

我が家の羊たち、ぽこぽこと

子羊たちが誕生し今現在13頭の

おチビちゃんたちがおります。

あゆおばちゃんは、出勤前4時半くらいに

パドックにチェックしに行きます。

羊の出産って夜中から明け方が多いので

朝の点検は欠かせません。

 

今週は、双子がおなかに入っていそうな羊がいて

呼吸や外陰部の変化により

出産が近いと思っていました。

いつもどおり4時半の点検で

カーストしている羊を発見。

出産中かな?と思って近づくと

あわてて立ち上がり逃げてしまいました。

しかしお尻にはプラセンタがぶら下がっていてね。

いわゆる「破水」をした状態です。

自然分娩で行けるか、助けが必要か、と

迷いましたがこの時点でのジャッジはまだ早いと判断し

30分ほどパドックを離れて放置することにしたよ。

 

5時に再度点検に行くと

やはり座り込んでうなっています。

 

動画でいきんでいるのがわかりますよね?

 

30分前のプラセンタにはすでに羊水が

なくなっていたので破水から少々時間がたっていたと

考えられます。

動画のようにいきんでも子羊の頭や手が出てくるのは

確認できません。

外陰部を観察しても表面が動いたりもしません。

ということは、子宮内部で引っかかっている。

引っかかるってことは、胎児の位置が変ってことですよね。

いきみかたが弱くて出てこないケースもありますが

この母羊、十分いきんでいますから

胎児の位置が変だと判断しました。

 

私が近づいても逃げてしまう母羊なので

ピーターに応援要請。

二人で母羊を追いかけ捕まえます。

そして横向きに寝かせて

私は上半身を抑えて動けないようにし

ピーターは膣内に手を入れ触診をします。

「中の子羊、逆子?」と聞くと

「いや、逆子ではないなあ。

だけど頭がへそのほうを見ているんだよ」と。

 

通常、子羊は外にむかってバンザイして出てきますが、

この子はバンザイはしているけれど下を見ていたみたい。

頭の位置を正常に戻さないと引っかかりが取れないので

子羊を一度子宮の奥に戻します。

羊膜に引っ張られている状態なので

そのまま頭だけを動かすのは難しいんです。

ピーターの腕はひじが隠れるくらい膣内に入っていたので

子羊はもともとかなり奥のほうで引っかかっていたみたいね。

 

頭を正常位置に戻せば、あとはけっこうすんなりと出ます。

出てきた子羊は・・・・

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まっ黄色でした。

これは、羊便にまみれた証拠です。

これほど黄色くなっているってことは

体内でかなりのストレスがかかっていたことでしょう。

 

双子かと思っていたので

もう一度手を入れて中を確認します。

しかしその中はもう空っぽ。

シングルだった~。

だけどかなり大きめのシングルだったので納得。

 

もし、早期発見できなければ

おそらく子羊は胎内で死んでしまったでしょうね。

さらに、母羊も死んでいたと思います。

 

点検の時間と破水の時間が

それほどたっていなかったことにより

難産に気づくことができました。

生まれたのは男の子。

 

母子ともに健康でパドックにおります( *´艸`)

 

追伸。

あゆおばちゃんは、専門のお勉強を学校で習ってません。

獣医さんの勉強や専門学校などで勉強はしていませんので

書いているのはすべて独学。

我流で経験だけを重ねてブログに書いています。

もし読者の方が同シチュエーションに合った時には

ちゃんとお勉強している方から指導を受けてくださいね。

 

 

 

 

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